そもそも車検証ってなに?車検の歴史からご紹介します! | CARTUNEマガジン
そもそも車検証ってなに?車検の歴史からご紹介します!

2019年09月01日 (更新:2020年08月24日)

そもそも車検証ってなに?車検の歴史からご紹介します!

自動車を運転していて車検証について意識したことがある人はそう多くないでしょう。今回は、車検証とはどのようなものなのか、車検の歴史とともに詳しく解説していきます。

車検の歴史

くじらP4さんのフェアレディZS30ファンネルの画像
くじらP4さんのフェアレディZS30ファンネルの画像
引用元:くじらP4さんの投稿

車を持っていれば必ず2年に一度訪れる車検ですが、車検は世界中で統一された制度でなく、その国独自の安全基準で、公道を安全に走行できるよう点検する制度です。

また、世界には車検制度がない国も多く存在し、途上国はもとより先進国のアメリカでさえ車検制度がないことで有名です。

昔から車検があったわけではない

日本も、昔から車検制度があったわけではありません。

戦前、自動車が日本に輸入された当初は車検制度は存在しませんでしたが、昭和5年(1930年)に公共交通機関としてバスやタクシーが普及をし始めると、乗客の安全を考え、旅客自動車から車検制度の導入が始まります。

そのころの一般車両に関しては、そもそも保有する人が少なかったので、車検制度は適用されていませんでした。

高度経済成長期から車検が制度化

高度成長が始まり、日本でも一般家庭にに自動車が普及し始めると、走行の安全を考え昭和26年(1951年)に車検制度(道路運送車両法)が決められ、車検を受けなければ公道を走ることはできなくなりました。

さらに自動車の保有台数が増え、交通事故が増加し始めると、被害者救済のために昭和30年(1955年)に自動車賠償保障法が定められ、自賠責保険の加入が義務付けられます。

その後、軽自動車の普及が増え始めると昭和48年(1973年)に軽自動車にも車検制度が導入され、全ての自動車に車検が義務付けられました。

全ての車に車検義務が発生してから現在に至るまで、数回の車検制度の見直しが行われ、時代に合った車検制度へと変わっています。

車検証とは

aric☆1731さんのクラウンロイヤルJZS171の画像
aric☆1731さんのクラウンロイヤルJZS171の画像
引用元:aric☆1731さんの投稿

車検証は、総排気量250ccを超える自動二輪を含む車両に備え付けられている公文書で、所有者や使用者、車のデータが記載されており、保安基準に適合していることを証明しています。

車検証は、車検対象車に発行され、車検時や街頭検査時に車検証記載の情報に間違いがないか、自動車を確認します。

車検証には、車体番号、自動車登録番号(ナンバープレート)が記載されている他、多くの車の情報を読み取る数字やアルファベットが記載されています。

これらの情報から車のグレードも知ることができるので、故障した時にパーツを発注する大事なカルテとしての役目も持っています。

車検証を紛失すると公道を走れなくなる

車検証には車検満了日が記載されており、車検満了日を過ぎると名義変更の手続きが行えません。

その場合は、先に車検を受けてから名義変更をする流れとなります。

また、車検証を紛失すると、車両の証明が出来なくなり公道走行不可になります。

このように、車検証には所有者や使用者の個人情報や車の個体情報が記載されているので、取り扱いには十分注意する必要があります。

車検切れの確認方法

車検切れとなった車は、公道を走ることができませんから、車検切れとなる前に車検を受けて合格する必要があります。

車検の切れる1か月前から次の車検を受けられるので、早めに検査を受けるようにすれば、車検切れギリギリで焦ることもないでしょう。

車検は2年に1度定期的に行われる検査で、一度自動車修理工場に車検に出すと、その工場から車検が切れる1か月前にはがきなどでお知らせが来ることがありますが、あくまでそれは整備工場側のサービスのひとつ。

本来は自分で車検満了日を把握しておく必要があります。

自分で自動車の車検満了日を知るには、車検ステッカーと車検証を確認すると良いでしょう。車検ステッカーはフロントガラス中央上部に貼られており、表と裏で表記方法が異なります。

DREAM-7さんのRX-7FD3S 後期車検の画像
DREAM-7さんのRX-7FD3S 後期車検の画像
引用元:DREAM-7さんの投稿

車検ステッカーを外から見ると満了となる年と月を知ることができ、室内側から見ると年と月に加え、日まで知ることができます。

例えば、車検ステッカーに記載の満了月が3月の場合、車検満了月日が3月1日でも3月31日でも表面の月は3となりますから、車検切れの確認には、車検ステッカーの室内側から月日の確認をするか、車検証の車検満了日の欄を見て確認をします。

ドライバーは、室内からいつでも車検ステッカーを見て車検満了日の確認ができるので、普段から確認をして車検切れとならないように把握しておきましょう。

車検切れとなると、自賠責保険も切れてしまい、事故を起こすと道路運送車両法違反だけにとどまらず、保険の適応も受けられなくなり、その後の人生を棒に振ることにもなりかねません。

まとめ

車検証を今までじっくり見たことがなかった人も多いでしょう。この機会に車検証を開いてそこに何が記載されているかじっくり見てみてください。

車検証は、自動車を運行する時に必ず自動車に積んでおく必要があり、これを怠ると道路運送車両法違反となります。くれぐれも自宅の部屋にしまい込んでおくことがないよう注意してください。

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