2020年08月04日 (更新:2022年11月08日)
エブリィの中古相場ってどのくらい?選び方やカスタムも紹介します!
スズキの軽自動車ラインナップの中で人気の高いエブリィは30年以上製造・販売の続いているロングヒットモデルの1つです。今回は平成世代(3代目以降)のエブリイについて、中古市場での価格帯やボディタイプによる選び方、駆動方式や過給機の有無などについて紹介します。合わせてCARTUNEユーザーが施しているカスタム例も見ていきましょう。
エブリィの世代別中古車相場
エブリイの基本情報
スズキ エブリィは1982年に誕生しました。ベース車両は1964年から1982年の間に発売されていたスズライトキャリイバンです。スズライトキャリイバンはその4年後の1968年にキャリイバンという名称へと変更され、その14年後である1982年にその上級グレードにマイナーチェンジを施したグレードが誕生しました、それがエブリィです。
平成に初めて発売されたエブリィは上述したように1991年に発売された3代目エブリィになります。2018年は平成最後の年となりますので、現行の6代目エブリィは平成最後のエブリィという位置づけです。以下では3代目以降のエブリィの中古車相場を世代順で紹介します。
なお、4代目モデルのエブリィが発売されていた時、新たに乗用車向けのエブリィワゴンと呼ばれるモデルも発売されました。エブリィワゴンは現行モデルも発売されていて、今のモデルで3代目となっています。軽乗用車の中でもトップレベルの室内の広さを持つことで有名です。
エブリイとエブリイワゴンは共通点もあれば全く異なる点もあります。モデルによってはエブリィワゴンだけエンジンの圧縮比が変更されていたり、デザインやサイズの違いがあるのです。
4代目エブリイと初代エブリイワゴンは同時期に発売され、どちらもほぼ同じタイミングでフルモデルチェンジをしていますから、購入する際にはどちらのタイプのエブリイなのか、どのモデルに該当するのかなどを事前に把握しておきましょう。
※価格:CARTUNE調べ
エブリイの中古車相場
3代目エブリイ
3代目エブリイは1991年9月から1998年12月の間で発売されていたモデルになります。3代目エブリィの中古車平均価格は28万円です。価格帯は4.8万円から58万円となっています。
走行距離は様々ですが、中には20万キロを超えている車種も販売されています。しっかりとメンテナンスを行えば、長く乗れる丈夫な車だということがわかります。
年式自体は新しいモデルでも20年前のものなので、樹脂パーツの劣化が不安です。しかし、悪くなった部分から交換していけば、さらに長く乗れるかもしれません。3代目に関しては、丸みを帯びているフォルムであり、フォルクスワーゲンのバンと似た形をしています。
このことから、外見をワーゲンのようにカスタムしている車種も見られます。この形を選択して乗るのも良いですね!
4代目エブリイ
4代目エブリィは1999年1月から2005年7月の間で発売されてたモデルになります。平均価格は21.6万円で、価格帯は0.1万円~98万円です。3代目エブリィよりも年式が新しいにもかかわらず平均価格は3代目モデルよりも低くなっています。しかしその分価格帯は上も下も高くなっている印象です。
軽自動車の規定が改定され、フルモデルチェンジとなったモデルです。2000年初頭に発売さているだけあり、フロントが近代的になった印象を受けます。
5代目エブリイ
5代目エブリィは2005年8月から2015年1月の間に発売されていたモデルです。今から3-4年ほど前まで製造されていたので年式的には新しいモデルです。平均価格は47.1万円で価格帯は5.5万円~245万円となっています。年式的にも最近の車ですので、平均価格も4代目モデルより高いです。
近代的な軽自動車の装備を備え、進化を遂げた5代目です。10年間発売されていたこともあり、価格帯は幅広いです。商業車で使用されていることもあり、走行距離が多いものも多々あるようです。保存状態もありますが、年式が新しいと樹脂パーツの心配もあまりないため、予算に余裕のある方はこちらのモデルも選考対象にしてみても良いですね!
6代目エブリイ
6代目エブリィは2015年2月から発売されている現行モデルです。今のところ、平成に発売された最後のエブリィになります。平均価格は97.8万円で価格帯は29.5万円~333万円です。エブリィの全モデルの中で最も中古市場価格の高いモデルとなっています。
新車にしようか、年式が新しいものが欲しいが新車を買うまでもないと迷っている人にとっての選択対象になるでしょう。購入して長く乗りたいと考えている方にとっては、6代目がオススメです。
以上が3代目から6代目エブリィの中古車市場における相場です。年式の新しいモデルのほうが中古車台数が多くて価格帯も高めで、古いモデルになると価格帯も低くなります。古いモデルによっては中古車の数も多いので、程度の良い車両を手に入れることのできる可能性は高いでしょう。
エブリィの選び方
ボディタイプ
3代目から現行のエブリィに至るまで、発売されてきたボディタイプは1BOXタイプのライトバンです。デザインの変更などはありますが、車の形としては一見するとほとんど変わっていないことがわかります。ただし、そのモデルのみに採用された仕様や規格の変更などはありますので、いろいろ調べていくと非常に興味深いです。
例えば3代目エブリィのエンジン搭載場所は後輪車軸の手前となっていて、構造的にはリアミッドシップレイアウトになっています。4代目エブリィは軽自動車規格の改正後に初めて作られたモデルということもあってか初のセミキャブデザインとなっているなど、それぞれのエブリィに個性があるのです。エブリィの中古車の購入を考えている場合には、ボディタイプの違いも理解しておくと良いでしょう。
駆動方式
3代目エブリィ以降のモデルは駆動方式は後輪駆動または4輪駆動の2パターンが用意されています。前輪駆動モデルはありません。すでに紹介したように3代目モデルに関してはリアミッドシップレイアウトとなっているので、同じ後輪駆動でもFRではなくMRに該当します。4輪駆動のエブリィではなく後輪駆動のエブリィを購入したいと考えている場合には、MRとなっている3代目エブリィを選択することもおすすめです。
3代目エブリィ以降のモデルは4WD、2WDの設定があります。新車価格で見ると、約15万円ほどの差があります。6代目はフルタイム4WDであり、その他はパートタイム4WDです。フルタイム4WDは常に4輪で走行しており、パートタイムは切り替えが可能です。
フルタイムの良さは、常に4輪なので突然悪路になっても安心ですし、4輪駆動のパワーがあります。。パートタイムの良さは、常に4輪を動かしているわけではありませんので燃費が良いです。
しかしながら、4WDのパーツ分重くなってしまうので2WDよりは燃費が悪いことは事実です。4WDが自分に必要なのかを考えてみましょう。舗装された道ばかりを走り、あまりパワーも気にせず、雪の積もらない地域であれば2WDで十分です。
しかし、これ以外の使用方法を考えると4WDが良いかと思います。スタックしてしまった時、4輪いっぺんにスタックすることはあまりありません。4WDであれば抜け出せる場合もありますので、どのような使用方法かをもう一度考えて選択してください。
過給機(ターボ)のあり、なし
エブリィ及びエブリィワゴンには自然吸気エンジン搭載モデルと過給機(ターボ)エンジン搭載モデルの2つが存在します。3代目以降のエブリィに搭載されているエンジンも合わせて紹介すると、3代目及び4代目エブリィに搭載された660cc 直列3気筒 SOHCのF6A型エンジン、4代目及び5代目モデルに搭載された660cc 直列3気筒 DOHCのK6A型エンジン、6代目モデルに搭載された660cc 直列3気筒 DOHC 吸気VVTのR06Aエンジン、これら3種類のエンジンにはそれぞれNAタイプとターボタイプが用意されていて、R06Aエンジンのターボモデルはインタークーラーが搭載された仕様です。ターボが付いていると付いていないでは走行性能に大きな違いが生まれます。
筆者はターボ仕様の5代目エブリィを運転したことがありますが、ターボが効き始めた時の加速感が滑らかで、ターボ効果でエンジン回転をNAエンジンよりも抑えて走ることができて室内も静かで快適性も高い、なおかつ軽自動車の中ではトップクラスの積載能力と荷室空間など、街中での使い勝手が非常に良いという印象を受けました。過給機付きと無しのどちらかで悩んでいる方には、過給機付きグレードをおすすめします。
エブリィ及びエブリィワゴンには自然吸気エンジン搭載モデルと過給機(ターボ)エンジン搭載モデルの2つが存在します。3代目以降のエブリィに搭載されているエンジンも合わせて紹介すると、次の3種類になります。
- 3代目及び4代目に搭載:660cc 直列3気筒 SOHCのF6A型エンジン
- 4代目及び5代目に搭載:660cc 直列3気筒 DOHCのK6A型エンジン
- 6代目に搭載:660cc 直列3気筒 DOHC 吸気VVTのR06Aエンジン
これら3種類のエンジンにはそれぞれNAタイプとターボタイプが用意されていて、R06Aエンジンのターボモデルはインタークーラーが搭載された仕様です。ターボが付いていると付いていないでは走行性能に大きな違いが生まれます。
筆者はターボ仕様の5代目エブリィを運転したことがありますが、ターボが効き始めた時の加速感が滑らかで、ターボ効果でエンジン回転をNAエンジンよりも抑えて走ることができて室内も静かで快適性も高い、なおかつ軽自動車の中ではトップクラスの積載能力と荷室空間など、街中での使い勝手が非常に良いという印象を受けました。過給機付きと無しのどちらかで悩んでいる方には、過給機付きグレードをおすすめします。
MT、ATの選択
エブリィは新車であってもMTの設定があります。好みにもよりますが、シフトチェンジが好きな方にはオススメです。価格も10万円ほどMTが安いので、MT好きは迷わず選択するでしょう。
スタート時にストレスが感じられると思うかもしれませんが、場所によってはさほどストレスではありません。政令指定都市のような、慢性的に渋滞が起こるような都市であればストレスに感じるでしょう。
しかし、信号のあまりない地域で使用する場合は、シフトチェンジもあまりないのでMTに乗るのも良いでしょう。修理費を考えても、圧倒的にMTが安いです。商業用に使用し、走行距離も長くなるのであれば故障も考えなくてはなりません。
ATとMTを考えた時、なるべく安く済むMTを選択しても良いでしょう。車選びには必要となる選択肢ばかりですが、エブリィは商業用に使用されることも多いので、基本的な選択肢はしっかりと押さえられています。
自分はどのように使用するかをしっかり考え、自分に最適なエブリィを探してください。きっと、ぴったりのエブリィに出会えるはずです。
エブリィのカスタム例
ここではエブリィのカスタム事例を紹介します。なお、エブリィのカスタム事例が少なく、エブリィワゴンのカスタム事例が多くみられるため、ここではエブリィワゴンをメインに紹介します。
5代目DA64Wエブリィワゴンのボディカスタム
5代目エブリィワゴンのボディに蝶や音楽をテーマとしたドレスアップを施したカスタムです。エブリィワゴンは軽自動車としてはいたってシンプルなボディデザインをしていて街中ではそれほど目立つような車ではありませんが、このドレスアップが施されたエブリィワゴンはオーナーの方のオリジナル性が存分に表れている1台です。
外装のドレスアップだけでなくホイールも社外ホイールに交換されていて、純正ホイールには無いきらびやかな雰囲気を醸し出しています。自分だけのこだわりのドレスアップをしたい方には参考にしてほしいカスタムです。
4代目DA62Wエブリィワゴンをローダウン
4代目DA62Wエブリィワゴン ジョイポップターボをローダウンさせたカスタムです。ローダウンに合わせて社外ホイールへの変更やステッカー貼り付けといったカスタムも施されています。その車高の低さは目で見てもわかるほどのシャコタン仕様です。純正サスの車高と比べるとかなり低くなっています。社外ホイールの華やかさが合わさってかっこよいです。
しかし、この手のカスタムを施すと、サスペンションの縮み側と伸び側のストロークが短くなっている可能性が高く、乗り心地が悪化する可能性だけでなく急激なハンドル操作をした場合には横転する可能性も十分考えられます。そのことを理解したうえで行うのであれば、かっこよくするためにおすすめのカスタムです。
まとめ
今回はスズキを代表する軽自動車であるエブリィとエブリィワゴンの選び方、及びエブリィの中古車市場における相場を紹介しました。人気車種というだけあって中古車市場にある代数も多く、特に先代モデルから現行モデルの中古車が多いです。カスタムを施しているオーナーも多く、特にワゴンモデルのボディドレスアップやローダウン及びホイール交換が多くみられます。ローダウンする場合には先ほど述べた危険性がありますので、そのことを理解したうえで正しく取り付け作業を行いましょう。
商用車タイプのエブリィはカスタム事例が少ないです。しかし、価格も乗用車モデルより低くなっているので、予算が少ない場合や足車でそこまで求めていない場合にはこちらのモデルをおすすめします。荷物もたくさん積むことができ、カスタムもできる、なおかつ過給機付きエンジンは街乗りには十分なパワーもあって車内も静か、荷物のたくさん載る足車を探している方は是非エブリィを検討してみてはいかがでしょうか?