2018年12月17日
プリウスの種類って?違いはなに?
非常に優れた低燃費性能を発揮するプリウス。街に出ればプリウスを見かけない日はない!といっても過言でないほど絶大な人気を誇ります。そんな人気も、今なお続いているプリウスですが、そのプリウスにもいくつか種類があるのは、ご存知でしょうか?そこで今回は、プリウスにはどのような種類があるのか?ということを中心に、プリウスについて、詳しくご紹介していきます。
プリウスとは
初代プリウス
プリウスの種類や違いなどに触れる前に、まずはプリウスとはどういったクルマなのか?というところから解説していきます。今から21年前の1997年10月、「21世紀に間に合いました。」というキャッチコピーのもと、トヨタから誕生したのがプリウスです。
このプリウスは、当時世界初の量産ハイブリッドカーとして非常に話題となったクルマで、最大の特徴は何と言っても「低燃費性能」。当時カタログに記載されている燃費数値(10・15モード燃費)ではナント28.0km/Lという、当時では考えられない低燃費性能を発揮するとして、国内のみならず世界中から注目を浴びたクルマとしても有名です。
2代目・3代目プリウス
そして、6年後の2003年、プリウス初となるフルモデルチェンジがおこなわれ、従来のハイブリッドシステムからさらに進化を遂げ、10・15モード燃費で35.5km/Lという驚異的な低燃費を発揮。この時点でプリウスは「低燃費車=プリウス」というイメージ確実に根付かせました。
その後、2009年に3代目となるプリウスが登場。この時のフルモデルチェンジでは、従来のプリウスよりも一回りサイズを大きくし、さらにエンジンも1.5Lから1.8Lへとパワーアップしました。通常、ボディサイズが大きくなって排気量もアップしたとなると燃費も悪くなるというように考えがちですがそこはプリウス。先代よりも大きいサイズにしながらも、10・15モード燃費では38.0km/Lと、さらなる低燃費性を実現したのです。もちろんこの燃費数値は当時の世界トップクラスです。
4代目プリウス
そして2015年に3回目のフルモデルチェンジがおこなわれ4代目プリウス(現行モデル)が誕生。この時のフルモデルチェンジでは、デザインが大幅に変更となり、かなりアグレッシブなデザインとなりました。
現在ではそのデザインもすっかり馴染みましたが、4代目が登場した時、その変貌ぶりに衝撃を受けたのを今でも覚えています。しかし、衝撃を覚えたのは大幅なデザイン変更だけではなく燃費面でも衝撃的で、ナント10・15モード燃費で40.8km/Lと、さらに燃費性能が向上していたのです。
アグレッシブなデザインもさることながら、驚異的な低燃費性能は、まさに「攻めのモデルチェンジ」であったと、言えるのではないでしょうか。時代の変化に対応しつつ、着々と進化し続けるトヨタ・プリウス。今後さらなる進化が非常に楽しみであります。
さて、ここまで歴代のプリウスをザックリ解説してきましたが、こうしてわかるように、プリウスは「低燃費性能」をもっとも重視しているクルマで、モーターとエンジンが組み合わさって走行する、ハイブリッドカーです。そんなプリウスは、誕生からおよそ20年が過ぎた今でもなお、幅広い年齢層に人気の車種となっています。
プリウスとプリウスPHVは何が違う?
「ハイブリッドカーと言えばプリウス」と、思い浮かべる人が多いように、プリウス=ハイブリッドで認知されています。しかし、ハイブリッド意外にも、プリウスには「PHV」という別の種類があるのを、ご存知でしたでしょうか?続いては、広く知られている通常の「プリウス(ハイブリッド)」と「プリウスPHV」との違いを、それぞれ解説していきたいと思います。
プリウス(ハイブリッド)
プリウスをはじめ、最近では様々なメーカーからハイブリッドカーが販売されています。そんなハイブリッドというのはどういった仕組みになっているのかというと、モーターとエンジンの2つの力を使ってクルマを走らせているのがハイブリッドです。
さらに詳しく説明すると、クルマを発進させる時など、エンジンの効率の悪い領域ではモーターのみを使い、通常走行時になればモーターからエンジンに切り替えて走行します。
そして、走行時に回転する車輪の力をモーターに伝えることで電気エネルギーを生み出し、バッテリーに電気を充電します。通常、ガソリン車のエンジンは低速時にもっとも多くの燃料を消費します。ハイブリッドは、そのもっとも多くの燃料を必要とする低速時にモーターを使用することで、高い低燃費性能を実現しているのです。
- ※ポイント:「ハイブリッド=モーター+エンジン」です。
プリウスPHV
ハイブリッドは、モーターとエンジンの2つを使って走行するということはわかりました。では続いて、プリウスPHVについて解説していきます。PHVとはプラグインハイブリッドのことで、通常のハイブリッドはモーターを使いますが、PHVはモーターではなく「電気」を使用します。つまりPHVの動力源は「電気+エンジン」となります。
なお、PHVとハイブリッドとの大きな違いですが、ハイブリッドのメイン動力は、あくまでエンジンとなり、モーターは補助的な役割です。一方、PHVの場合は、電気とエンジンの両方がメイン動力となっているところが大きな違いです。
また、PHVの場合は電気自動車と同じように、家庭用の100V電源(コンセント)を使用して直接充電することが可能で、ヴィークルパワーコネクターという付属のコネクターに挿し込めば、外部給電として家庭用電化製品が使えます。そういった部分も、PHVとハイブリッドとの異なるところです。
- ※ポイント:「PHV(プラグインハイブリッド)=電気+エンジン」です。
ちなみに、プリウスPHVの燃費ですが、電気のみでの走行はJC08モード燃費68.2km/Lで、充電がなくなってガソリンのみの走行した場合はJC08モード燃費37.2km/Lとなっているので、非常に燃費が良いということがわかります。
ただプリウスPHVは、車体本体価格が約300万円~400万円するクルマですので、初期費用は正直高いです。通常のプリウス(ハイブリッド)の場合だと、車体本体価格は250万円~300万円ほどですので、車両価格は通常のプリウスの方が安いです。
プリウスの仲間たち
さて、ここまででプリウスのハイブリッドとPHVの違いが大体わかったところで、プリウスの仲間でもある「プリウスα」と「アクア」をご紹介します。
プリウスαとは
プリウスの兄弟車にあたるのが「プリウスα」です。このプリウスαは、2011年に登場した比較的新しいクルマで、一見するとプリウスを大きくて、ワゴンスタイルにしたようなクルマです。
しかし、移住空間や荷室スペース、さらには空力性能など、クルマとしての使い勝手の良さなど、あらゆる試行錯誤を重ねて創られているクルマですので、プリウスとは全くの別モノのクルマです。そんなプリウスの兄弟車、プリウスαの基本的情報を見てみましょう。
プリウスαの基本情報
【グレードと車両価格】
グレード名 | 価格(5人乗り) | 価格(7人乗り) |
---|---|---|
S“Lセレクション” | 2,565,000円 | なし |
S | 2,708,640円 | 2,914,920円 |
S“ツーリングセレクション” | 3,017,520円 | 3,222,720円 |
G | 3,054,240円 | 3,259,440円 |
G“ツーリングセレクション” | 3,259,440円 | 3,465,720円 |
S“ツーリングセレクション・GR SPORT” | 3,351,240円 | 3,556,440円 |
特別仕様車 S“tune BLACK Ⅱ” | 2,783,160円 | 2,989,440円 |
※車両価格はすべて税込・2018年12月現在
【ボディカラー】全9色
- スーパーホワイトⅡ
- ホワイトパールクリスタルシャイン ※メーカーオプションとなり32,400円(税込)
- シルバーメタリック
- グレーメタリック
- アティチュードブラックマイカ
- ダークレッドマイカメタリック
- ダークシェリーマイカメタリック
- スティールブロンドメタリック
- ダークブルーマイカ
【ボディサイズ】
- 全長:4,630mm~4,645mm
- 全幅:1,775mm
- 全高:1,575mm
以上、プリウスαはこのようになっています。なお、気になる燃費ですが、JC08モード燃費で26.2km/Lですので、通常のプリウスと比較すると燃費は若干悪くなります。
アクアとは
さて続いて、アクアについてご紹介していきます。こちらのアクアもプリウスα同様2011年に登場した5ナンバーサイズのコンパクトハイブリッドカーです。
このアクアは、プリウスのハイブリッドシステムをベースに、小型化・軽量化・高効率化した1.5Lハイブリッドシステムを搭載しており、JC08モードの燃費35.4km/L(10・15モード走行燃費40.0km/L)という、世界トップレベルの低燃費性を実現しています。
そんなアクアは「コンパクト+低燃費」という、今の時代にピッタリとマッチしているため、発売から1ヶ月間で約12万台を受注するなど、非常に好調な立ち上がりを見せました。もちろん、アクアの人気は今なお継続されています。ということで、アクアの基本的情報を見てみましょう。
アクアの基本情報
【グレード・車両価格・燃費】
グレード | 価格 | 燃費 |
---|---|---|
S | 1,886,760円 | 燃費34.4km/L |
L | 1,785,240円 | 燃費38.0km/L |
Crossover | 2,052,000円 | 燃費34.4km/L |
G | 2,052,000円 | 燃費34.4km/L |
G“ソフトレザーセレクション” | 2,079,000円 | 燃費34.4km/L |
Crossover“Glam” | 2,123,280円 | 燃費34.4km/L |
S“Style Black” | 1,979,640円 | 燃費34.4km/L |
※車両価格はすべて税込・2018年12月現在
【ボディカラー】MONOTONE:14色+FLEX TONE4色 MONOTONE
- スーパーホワイトⅡ
- ホワイトパールクリスタルシャイン ※メーカーオプションとなり32,400円(税込)
- シルバーメタリック
- グレーメタリック
- ブラックカイカ
- ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
- スーパーレッドV
- ベージュ
- オレンジパールクリスタルシャイン
- イエロー
- フレッシュグリーンマイカメタリック
- クリアエメラルドパールクリスタルシャイン
- ブルーメタリック
- ジュエリーパープルマイカメタリック
FLEX TONE
- ブラックマイカ×スティールブロンドメタリック
- ホワイトパールクリスタルシャイン×スティールブロンドメタリック
- グレーメタリック×カッパーメタリック
- ホワイトパールクリスタルシャイン×エアーイエロー
※フレックストーンは全てメーカーオプションとなり16,200円(税込)がかかります。
【ボディサイズ】
- 全長:3,995mm~4,070mm
- 全幅:1,695mm~1,715mm
- 全高:1,445mm~1,455mm
以上、コンパクトでありながら低燃費性にも非常に優れているアクアは、運転しやすく使い勝手がよく、なにより維持費が安く抑えられるというところが非常に嬉しいポイントです。
まとめ
さて、これまでプリウスの種類などについて詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。今回ご紹介してきたとおり、プリウスは「モーターとエンジン」とが組合せって走行するハイブリッドと、「電気とエンジン」が組合せって走行するPHV(プラグインハイブリッド)の2種類あるということがわかりました。
いずれにせよ、通常のプリウス、プリウスPHV、どちらも非常に燃費の良いクルマですので、年間維持費もかなり安く抑えられるはずです。今後プリウスを検討される際は、ぜひこの記事を参考に、ご自身の使用用途にあったプリウスをお選びいただければと思います。