2018年12月08日 (更新:2024年08月19日)
マフラー音が大きすぎる!?サイレンサーを装着して音を制御しよう
スポーツマフラーは排気抵抗を減らし、高い排気効率を実現することが目的ですから、小さめの消音器が装備される為、排気音が大きくなってしまいます。そのために、消音効果の高いサイレンサー、そして簡単なインナーサイレンサーがあります。では、そのサイレンサーやインナーサイレンサーはどのような仕組みになっているのでしょうか?マフラー系に合わせたインナーサイレンサーの選び方とともに説明してみましょう。
サイレンサーの仕組み
マフラーから出る排気音は、エンジン内で起こるガソリンの爆発で起きる空気の波によって形成されます。そのマフラーから出る音を小さくする為には、マフラー内で消音させる必要があります。純正マフラーでは、主に大きな膨張管を利用して消音しています。このタイコ型の構造が、サイレンサー(消音器)です。
排気ガスの行方を、エンジンの爆発の後から追っていくと、爆発で出た排気は、エキゾーストマニフォールドでエキゾーストパイプにひとつにまとめられ、その内部を通りサイレンサーに到達します。そして、そのサイレンサーの中で消音され、大気に放出されます。
マフラーが消音する仕組みとしては、内部の形状や内部に詰め込まれる消音素材があります。マフラーの内部には、仕切りがあり、音をまとめて放出させず、分散させることで消音効果をもたらします。これは拳銃のサイレンサーと同じで、かなり大きな射撃音も小さな音になることでわかるように、かなり効果があります。
また、グラスウールなどの消音材に音を吸収させる方法もあります。グラスウールは、建材などに断熱材・消音材として壁などに使われており、かなりの音量を吸収して、隣接する部屋や外からの音も防いでいます。インナーサイレンサーも基本的な仕組みは同じです。
サイレンサーの選び方
サイレンサーは、排ガスが効率よく放出するのを妨げるために、排気抵抗を減らし、高い排気効率を求めるためには障がいとなるものです。したがって、消音効果と効率をいかにバランスを取るかが重要になり、各アフターパーツメーカーの個性が表れることにもなります。
インナーサイレンサーも、パイプタイプやグラスウール消音タイプなどの種類があり、それぞれに特徴があり安価で購入しやすいのですが、適合する径に注意しつつねじ穴を加工することが必要になる場合もありますので、注意して選ぶ必要があります。
おすすめサイレンサー
マフラーに簡単に着脱できるものがインナーサイレンサーです。マフラーの外径、パイプ部の直径、パイプ部の長さ、そして全体の長さ等が適合してあれば、ボルトで簡単に取付けできるので人気があります。通販サイトのAmazonでも多くの種類が販売されていますので、いくつかご紹介しましょう。いずれも1,000円台~3,000円台と、非常に安価なのもインナーサイレンサーの特徴です。
SFCもっと消音サイレンサー
大容量の特殊グラスウールを採用し、パイプ内で排気音同士を干渉させて音量をセーブ。そして、排気がパンチングの穴からグラスウールへ音を逃がすことでさらなる消音効果をもたたします。
viz インナーサイレンサー
クロームメッキ仕上げのステンレス製。マフラーの出口に穴を2個あけて付属のボルトとナットで取り付けできます。
VENUS(ビーナス) マーキュリーインナーサイレンサー
高級ステンレス「SUS304」を採用し、錆びにくく腐食に強いのが特徴です。
キジマ(Kijima) インナーサイレンサー
筒型グラスウールを装着することにより、消音効果が高られているサイレンサーです。
fortune(フォーチューン) ステンレス パンチングインナーサイレンサー
耐久性に優れ、錆に強いステンレス製を採用し、パンチング穴によってマフラー音量を大幅低下させます。
まとめ
マフラーの音量には規制があります。車検の時には「近接排気騒音」という項目で、規制上限値が定められています。販売されているマフラーには、車検対応と記載されているはずですが、「車検対応」かどうかを必ず確認する必要があります。
また、取り付け方が不十分な場合や、車種に適応していないもの、あるいは古くなったものなどは、車検対応品でも規制上限値をクリアできない場合があるので注意が必要です。