エンジンから変な音が!ノッキングの原因と対策を紹介

2018年12月15日

エンジンから変な音が!ノッキングの原因と対策を紹介

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皆さん、エンジンのノッキングって聞いたことはありませんか?その名の通り扉をノックする「コンコン」に似た音を出すことからそう呼ばれています。毎日同じ車を乗っていると、異常な音にも慣れてきてこれが当たり前という方もおられます。そうならないためにも知識をつけてノッキング対策をしていきましょう。車の説明や部品名などは難しい言葉ばかりなので、わかりやすい言葉で説明していきたいと思います。

そもそもノッキングとは?

ノッキングとは、エンジンから聞こえてくる音やエンジンから感じる異常な振動の事をいいます。先ほどは扉の「コンコン」に似ていると説明しましたが、車のノッキングは「キンキン」や「カンカン」です。聞こえ方はそれぞれですが、金属同士が連続してあたるような音と覚えていただければ大丈夫です。普段車を乗っているときは皆さんの車のエンジンはどんな音がなっていますでしょうか?

気になる音がなければ問題はないのですが、一番問題なのが音が鳴っているのに気が付いていないことです。普段から日常点検や12か月点検、ディーラーに車検をお願いしている方などは、ノッキングとは無関係かもしれませんが、いつノッキングし出すかわかりませんし、すでになっているかもしれません。自分の車を知る機会にもなりますので、ノッキングについて勉強してみましょう。

ノッキングの原因って?

まずはエンジンの仕組みについて簡単に説明します。エンジンはピストンが上下運動することで「吸引」「圧縮」「燃焼」「排気」の4つの工程から成り立っています。

  • 注射器のようにピストンが下がると燃料を吸引。
  • ピストンが上がって燃料を高温圧縮。
  • ピストンが一番上まで達したら(上死点)、プラグにて燃焼爆発しこの爆発でピストンは下へ押し戻される。
  • 最後にピストンが上がると同時に燃えカスの排気(マフラーへ運ばれる)。

この工程を3~4個のピストンで何度も繰り返すことでエンジンを安定に保っていて、この工程の何かが異常になったらスムーズにエンジンが動きません。ノッキングはこの4つのうちの「燃焼」部分で異常になっています。それではノッキングの種類を紹介していこうと思います。(内燃機期の分野では、ノッキングに含まれないデトネーションやプレイグニッションも状態としてはノッキングに似ているためこの記事では合わせて説明します。)

カーノック又は低速ノッキング

全てがエンジンのトラブルではなく、運転者の操作ミスによるものもあります。そこで質問なんですが、皆さんはエンストをしたことはありますか?車は減速する時にギヤをトップにしたままにしていると最終的にはエンストします。逆に発進時に1速発進をせずに間違って4速で発進してしまった場合も同じでエンストします。

その時に車体が「ガタガタ」と震えた経験はないでしょうか?これがカーノック又は低速ノッキングです。エンジンのトラブルではなく運転者の操作ミスになりますので、エンジンへのダメージはあまりありません。

また、エンジンを吊っているエンジンマウントというゴムが劣化や切れたりした場合でもエンジンの振動がマウントによって抑えることができず、直で車体に伝わるため「ガタガタ」震える場合もあります。

デトネーション

デトネーションは「異常燃焼」という意味です。全ては一瞬ではありますが高温圧縮された燃料にプラグが点火し少しずつ燃え広がっていきます。この時プラグから離れた未燃焼の部分はプラグに近い初めに燃焼したガスに押されさらに高温高圧になり、プラグ以外の火種により爆発してしまいます。これがデトネーションです。デトネーションにより発生した想定外の圧はピストンやシリンダに大きなダメージを与えます。その爆発により発生した衝撃波がシリンダーにあたり「キンキン」音が鳴っているのです。

プレイグニッション

プレイグニッションとは「早期着火」の事です。ピストンが上死点に達して最適なタイミングで点火し燃焼しているのですが、プラグが点火する前に、つまり圧縮中に燃焼をしてしまう現象になります。

ピストンが上死点に達して爆発することでスムーズに下に押し戻されていたのですが、まだ圧縮している途中に燃焼してしまうためピストンの上下運動がおかしくなり、さらにプレイグニッション後にもプラグで燃焼するため、想定の2倍の力がエンジンを襲うこととなります。

プレイグニッションはデトネーションの一種で、同じ異常燃焼です。デトネーションと同じくピストンやシリンダに大きなダメージを与えますので、早期発見が大切です。

ディーゼルノック

ディーゼルノックはガソリン車と違ったエンジンの仕組みにより発生します。ディーゼル車はガソリン車で行うプラグの点火がなく、圧縮により空気の温度を上昇させ燃料を自然発火させています。

自然発火しているのですが、ガソリン車よりも引火性の悪い軽油を使用するので、着火遅れが大きくなるためノッキングがおきるのです。つまり軽油を使用しているディーゼル車のディーゼルノックは、正常に燃焼を行っていても起きていて、ディーゼル車特有のものなんです。

ノッキング対策を紹介!

カーノックの対策!

カーノックは運転手の操作ミスにより発生している場合があります。上記でも触れたように、エンストをしてしまうくらいエンジンに負担をかけることで発生するノッキングなので、エンジンに負担をかけない運転を心がける事が大切です。加速はスムーズにブレーキを踏む際には、速度に合ったギヤに変更しましょう。また、アイドリング時もエンジンは調子が良いが車体が異常振動している場合、エンジンマウントの交換をお勧めします。

デトネーションとプレイグニッションの対策

デトネーションの簡単な対処方はハイオクを入れる事です。オクタン価を上げる事でノッキング事態を発生しにくくするのです。ハイオク指定の車にレギュラーガソリンを入れている方がいましたら、ハイオクに戻しましょう。また、高温高圧によりプラグ以外の火種によって発生するため、冷却水の点検は必ず行いましょう。

ディーゼルノックの対策

ディーゼル特有のノッキングを少しでも抑えるためには、セタン価の高い燃料を使用します。それだけでも着火の遅れを少しでも早くすることができます。また、圧縮比を高くし、空気の温度を上げることでノッキングを抑える事もでき、今ではほとんどのディーゼル車はターボエンジンです。

他にもパイロット噴射を使用するなどありますがほとんどが今できる対策ではなく、新車時から付いている装置になります。最近ではクリーンディーゼルという極めてノッキング少ないエンジンが開発されています。実際にガソリン車と間違えるほどです。

まとめ

いかがだったでしょうか?ノッキングといっても言っても種類もあり、実際になっているのかわからない方も多いと思います。ですが何も知識のないまま車を乗り続けるよりも、ノッキングについて少しでも理解できたなら、皆さんの車はもっと長く走り続ける事ができます。

もちろん故障かなと思ったらプロの整備工にお願いした方がいいと思いますが、早期発見は車を運転している皆さんだからできる事です。愛車のSOSにいち早く気づいていきましょう。