2021年09月01日 (更新:2022年07月15日)
マツダの軽自動車ならどの車種が人気?現行車種からあの名車まで11車種を解説!
マツダの軽自動車と言えばフレアシリーズやキャロル。マツダは乗用車も人気ですが軽自動車も長年販売の歴史があります。今回はそんなマツダの軽自動車について現行車種から懐かしの名車までを紹介しています。
マツダ軽自動車の歴史!
マツダは1960年に軽自動車として、R360クーペの発売を開始し、軽自動車の歴史がスタートしました。R360クーペの次にキャロルを販売開始します。豪華な装備にすることで、軽自動車市場で存在感を示します。
しかし、マツダはロータリーエンジンの開発に力を入れ始めたことで、軽自動車の開発に手が回らなくなったのです。なので、キャロルのフルモデルチェンジを先送りにしていましたが、次のモデルとしてシャンテを発売しました。シャンテにロータリーエンジンを搭載する予定でしたが、運輸局の許可が下りなかったため、軽トラの2サイクルエンジンを搭載することになってしまいました。
このような事態を受け、マツダは軽自動車で成功することなく、一旦撤退となってしまうのです。しばらくすると、マツダは国内生産よりも輸入に力を入れ始めます。これでは経済が安定しません。そのため、再び軽自動車市場に復活し、国内販売に力を入れよう!というものでした。
スズキによる部品提供の元、新型キャロルを登場させましたが売れ行きはいまいちだったため、AZ-1を発売開始します。AZ-1で注目を集めますが、結果を残すことができませんでした。これで軽自動車部門を縮小し、スズキとのOMEに移行することになったのです。
▶マツダの軽自動車・現行ラインナップ
マツダの軽自動車として、現在は5車種が販売されています。では、現在販売されているマツダ軽自動車を紹介していきます。
フレア
2017年3月に新型が発売が開始されました。初代は2012年から発売開始され、2016年には販売が終了しています。スズキのワゴンRのOME車種となります。AZ-ワゴンが今までは販売されていましたが、それがフレアという名前に代わって登場したのです。
今後は軽トールワゴンはフレアシリーズとして販売されていくことになります。初代も2代目もワゴンRと同じエンジンが搭載されており、トランスミッションはCVTが採用されています。2代目になり、HYBRIDモデルが登場しました。HYBRIDモデルのオリジナルデザインや専用カラーも登場しています。これからも期待の車種です。
フレアワゴン
フレアワゴンは初代が2012年から発売開始され、2代目が2013年~2018年に登場しました。そして、現行の新型モデルである3代目が、2018年に発売開始されています。2008年まで販売されていたスピアーノ以来の新型軽自動車として販売されました。
初代はパレットをモデルにしていて、グレードも同じような形になっています。エンジンは40kW(54PS)のK6A型自然吸気エンジンと、47kW(64PS)のK6A型インタークーラーターボエンジンがあります。
2代目はパレットではなく、スペーシアがモデルになっています。エンジンはR06A型に置き換えられ、車体の重さを90kg減らして軽量化したことで、燃費が向上しています。3代目はHYBRIDモデルが登場しました。スペーシアの主要装備や諸元などは引き継がれています。燃費向上はもちろんのこと、専用カラーや専用エンブレムなどが装着されているのです。
フレアクロスオーバー
初代が2013年~販売開始されています。エンジンはハスラーと同じ、R06A型を搭載しており、グレードによってはインタークーラーターボを搭載しています。装備としては、エネチャージやエコクールなどを装備していることで燃費が向上しています。安全装備もしっかりと搭載されており、デュアルカメラブレーキサポートや誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、DSC&TCSがあります。
キャロル
キャロルはマツダの軽自動車の中心的なモデルとなり、初代の発売は1962年。1976年に生産終了となりましたが13年後となる1989年に再発売され2代目以降ではスズキのアルトベースで発売が開始され、1998年の発売の4代目以降は完全なアルトのOEM車となりました。
2014年発売となったHB36型のGFは86万円とう言う価格で5速MTとなっているのも見逃せません。
スクラムワゴン
初代は1989年に登場し、現行は2015年~販売されています。キャロルに続き、長い歴史がありますね。スクラムワゴンはスズキのエブリィやキャリイが元です。現行モデルは2015年に9年ぶりにフルモデルチェンジが行われ、室内サイズが広くなっただけでなく、シートスライド量を拡大、前後乗員間距離も拡大されています。
安全面も強化されており、レーダーブレーキサポート、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、DSC&TCSが標準で装備されています。AGS操作により、燃費も向上していますし、静かな走行もしてくれます。
このようにマツダの軽自動車は、スズキの力を借りながらも進化し続けています。専用装備や専用カラーなどもあり、充実した軽自動車です。
▶マツダの軽自動車・過去ラインナップ
AZ-1
スズキの軽自動車の中でも抜きんでた存在感を見せたのがこのAZ-1。軽自動車のスーパーカーと言っても過言ではありません。その理由は上記の写真でもわかりますし、下記のスペックを見ても納得出来るかと思います。
1995年の販売終了までの生産台数は4409台。車両価格は1,598,000円でした。平成時代に人気となった軽2シーターの中でもガルウィングを採用するなどで話題になった1台。
2021年の中古車価格は最低でも200万円前後となり今後の価格は上昇し続けれると思われ、購入したい方は今が買い時となります。
ボディタイプ | 2ドアクーペ |
---|---|
エンジン位置 | リアミッドシップ |
駆動方式 | MR |
エンジン | F6A型 657 cc 直3 DOHCターボ |
最高出力 | 64 PS/6,500 rpm |
最大トルク | 8.7 kgf·m/4,000 rpm |
変速機 | 5速MT |
AZワゴン
フレアワゴンの先代となるのがこのAZワゴン。フレア同様にスズキワゴンRのOEM車両として1994年~2012年までの販売となり、車名を変更してフレアへと引き継がれています。
AZオフロード
AZオフロードは1998年~2014年の16年間販売されたスズキ・ジムニーのOEM車両となります。型式はJM23型となりジムニーのJB23型と同じになります。
スピアーノ
スピアーノはスズキのアルトラパンのOEM供給を受けて2002年から2008年までの6年間発売されていました。車名はイタリア語で「広々とした場所」を意味する 「spiano」 に由来しており、真四角なボディ形状で広々としたスペースを確保しながらも低重心であるため独特の世界感を作り出せるのも魅力の1台。
ラピュタ
ラピュタはスズキのKeiのOEM供給を受けて1999年から2006年までの7年間発売されていました。セダンとSUVの間の新しいジャンルとなるクロスオーバーSUVをいち早く取り入れた自動車になり、セダンより高めの全高と大径タイヤが特徴で最低地上高も高く、悪路走破性を高めているのが特徴で話題となりました。
シャンテ
見た目にも美しいデザインのシャンテはマツダの前身となる東洋工業時代に1972年~1976年までの4年間のみ生産された希少モデルになります。特徴はなんと言ってもエンジン。空冷2気筒2ストロークエンジンを水冷化・高性能化したエンジンが採用され、車両重量490kgに対し、最大出力35PS/6,500rpmでした。
2ドアファストバックのボディ形状にFR。今になって非常に魅力的な1台となっています。
まとめ
マツダには長い軽自動車の歴史があります。今はスズキOME車両を販売していますが、過去にはAZ-1などの今でも人気の高い車両を生産していました。最近では普通車を中心に人気の高いマツダですが、Be a driverのコンセプトの元にマツダの軽が再び発売されるのを夢見るマツダファンがいるのも忘れないで欲しいところです。