2018年11月26日 (更新:2022年11月14日)
スズキのエンブレムについてご紹介します!バイクもクルマも一級品!
現在のスズキの創業者・鈴木道雄氏は、織機を手掛けた後にクルマとバイクの開発に乗り出すことになります。鈴木道雄氏が築いたスズキの歴史をご紹介しつつ、スズキのエンブレムについて解説します。
スズキの歴史
鈴木道雄氏の軌跡
1909年に創業者である鈴木道雄氏によって、鈴木式織機製作所として誕生したスズキ。創業者のエンブレムに込めた思いをたどるには、まずスズキの歴史を勉強しましょう。鈴木道雄氏の生い立ちは、スズキの前身である鈴木式織機製作所を知る上で重要なので、ご紹介します。
鈴木道雄氏は、織機関連の発明により事業を本格化させ、クルマの開発を実現させた人物です。1887年2月18日に浜名郡芳川村に農家の次男として生まれた鈴木道雄氏は、ご両親を助けるために綿を摘み、機織の側で育ったといわれています。
14歳になった鈴木道雄氏は当時、建築家と大工の中間的な存在の請負師になろうと一念発起して、大工・今村幸太郎氏に師事しました。日露戦争が勃発するさなか、建設の仕事は減ってしまい、今村幸太郎氏が足踏織機の製作を始めたことで、鈴木道雄氏も織機の技術を習得することになります。
その後、修業を終えた鈴木道雄氏は足踏織機第一号を完成させ、注目を浴びる事になります。1909年に鈴木式織機製作所を設立した鈴木道雄氏は、縞模様を織る機械が需要あると考え、1911年に先染横縞柄模様を織る二挺杼足踏織機を完成した後、杼箱上下器を開発し実用新案を取得するなど織機を開発し続けました。
戦後になって、鈴木道雄氏は、二代目の社長・鈴木俊三氏とともに、自転車補助エンジンの製作を手掛け、バイクモーターであるパワーフリー号やダイヤモンドフリー号を世に送りだし、同時期にバイクの製造も行い好評を博しました。
戦争のために開発を中断していたクルマの開発もスタートさせ、1954年、プロトタイプを完成させた後、同じ年に、鈴木自動車工業㈱に社名を変更し、次の年に軽四輪・スズライトをお披露目することになります。
1982年にスズキの礎を築いた鈴木道雄氏は逝去してしまいますが、その後、鈴木俊三氏、鈴木實治郎氏、鈴木修氏といった創業家一族が社長を務めました。ただ、歴代の社長である戸田昌男氏、津田紘氏は創業家一族以外の人物で、2008年、鈴木修氏が社長に復帰し、現在は、鈴木修の長男である鈴木俊宏氏が社長となっています。
現在のスズキ(自動車分野)
スズキは、クルマとバイク事業を拡大させ、ロングセラーとなるアルトやワゴンRなどを発売しスズキの経営基盤を盤石にしました。軽以外では、スイフトやSX4を発売しました。アルトはお手頃な価格と低燃費が受け入れられ、今でも多くの人々に愛され続けています。ワゴンRは軽トールワゴンという分野の先駆者で、現在では個性的なデザインのワゴン Rスティングレーも登場し、人気となっています。
現在のスズキ(バイク分野)
一方、バイクの分野では1980年代にRG250ガンマを発売し、レーサーレプリカの第1号となり、絶大なる支持を受け人気となりました。RG250ガンマは2ストロークエンジンを搭載し、ハイパワー&ピーキーなエンジンが魅力で、サーキットばかりではなく、峠でも活躍しました。RGはシリーズ化され、RG50をはじめ、RG50E、RG80E、RG125などがラインナップされました。
バイクのエンブレムとクルマのエンブレムの違い
ご紹介したように、スズキはバイクとクルマの分野を二足のわらじのようにして発展を遂げますが、創業者・鈴木道雄氏の名前が社名となりました。お馴染みのロゴマークについては、美術系の大学生がデザインした300あまりの候補作から、手銭正道氏のデザインが選出されたことは有名です。
後に工業デザイナーとして活躍することになる手銭正道氏は、700系の新幹線(車両)をデザインした人物です。鈴木道雄氏の功績が社名やロゴマークとなり、現在に受け継がれているように感じられます。ところで、スズキのバイクのエンブレムとクルマのエンブレムを比較すると、デザインが微妙に違うことがあることは、ご存じでしょうか?
乗用車のエンブレムは、丸みを帯びたデザインで、少し太めですね。一方、GSR 750のエンブレムは、フラットなデザインで、四角いイメージです。それぞれのモデルのイメージに合わせてエンブレムのデザインも微妙に変えているようですね。
現代のエンブレムはここまで進化した!
スズキのエンブレムはアフターパーツとして発売されており、現在のトレンドはLEDによって美しく輝かせたり、純正エンブレムをドレスアップさせたりするようです。CARTUNEに投稿されたスズキのエンブレム画像も含めてご紹介します。
ASK.M☆K-POPさんのエンブレム・カスタム
マサNSFさんのエンブレム・カスタム
亀☆仙人さんのエンブレム・カスタム
しゅうさんのエンブレム・カスタム
まとめ
ご紹介したように鈴木式織機製作所として誕生したスズキは、織機の分野からクルマとバイクの分野に進出し、世界に羽ばたくことになりますが、今でも創業者の鈴木道雄氏の思いは、エンブレムを通じて感じることができます。