2018年11月16日 (更新:2024年08月15日)
PCD110のホイールを採用している車は?
純正ホイールから、オシャレなかっこいいホイールに取り換えたいと思う方は多いです。ホイールのカスタムは、カスタムの第一歩とも言えます。しかし、ホイールなら何でも装着できるわけではありません。ここでは、ホイールを選ぶときに出てくるPCDについて、その中でもPCD110について紹介していきます。PCDとは何か、その後の110という数値は何を示しているのか。この記事を読んで、また一つ、ホイールの知識を高めましょう。
PCD110を採用している車は少ない
PCD110を採用している車は少なく、国産車であればPCD100やPCD114・113が主流です。といったものの、まずPCDってなに?と思う方もいらっしゃると思います。まずはPCDから説明していきます。
PCDとは
PCDとは、Pitch Circle Diameter(ピッチ サークル ダイアメーター)の略です。ボルト穴をグルッと回した円の直系のことを言います。車によってPCDの数値に違いがあり、国内では114・3や100を多く見かけます。輸入車を含めると、数値が数多く存在し、この数値が合わなければ、ホイールは装着することはできません。
現在、PCD110を採用している車種は、とても少なく、まずは過去の車種を見ていきます。まず、トヨタからはパブリカ(販売期間:1961年~1988年)や、S800(販売期間:1965年~1969年)。現在でも販売されているカローラでも、1100㏄で販売されていた頃、PCD110が採用されていました。マツダでは、現在でも販売されているファミリアや、名車であるRX-7の前身にあたるサバンナでもPCD110が採用されていました。
現在、現役で活躍している車の中で、PCD110が採用されているのはダイハツのアトレー(S200)・オプティ(L300S)などの車です。
PCD110のホイールを紹介
そんな希少なPCD110を採用している車にあう、ホイールを紹介していきます。
Weds KEELER TACTICS
YOKOHAMA WHEEL / ADVAN Racing RT
いわずと知れた横浜ゴムから販売されているホイールです。

PCDを変える方法
希少なホイールであるPCD110ですが、PCDを変える方法も存在します。これであなたのお気に入りのホイールを装着できるかもしれません。詳しく見ていきましょう。
PCD変換スペーサーを使う
PCD変換スペーサーはホイールとホイール取り付け部の間に、PCD110に合う部品を取り付けることでPCD110にあうホイールを装着させます。PCD変換スペーサーを取り付ける際は、取り付け時に最大の注意をしながら取り付けましょう。
純正のハブボルトにピタッと貼り付かせるのですが、ピタッと張り付いたように見えて少しでも隙間が残っていたり、取り付けボルトを締め付ける際も、必要なトルクがかかっていないと、走行時に金属に負担がかかり、ホイールが外れる可能性があります。
もし、自信がなければ、プロに頼みましょう。他にも、ハブを交換する方法もあります。方法としては、トヨタならトヨタ、日産なら日産の同じ車格の車からハブを移植する方法です。例えば30系プリウスは、PCD100の5穴ですが、ホイールの選択肢は少なく、自分好みのホイールを探すのも大変です。
兄弟車である、プリウスαはPCD114.3です。この、プリウスαのハブをプリウスに移植することで、114.3にしてしまいます。ABSの配線工事や、ブレーキローターなどの交換も必要となってくるが、車格があっているため、技術のある専門店なら交換ができます。以上の方法もプロに質問してみましょう。
PCDチェンジャー PCD110⇒PCD100

ホイール加工専門ショップに頼む
ホイール加工ができるプロショップが存在します。方法としては、ホイールを加工し、ハブ側にホイールを合わせていく方法です。新たにホイールに穴をあけることで、ピッチを合わせていきます。
この方法は、ホイールの裏面の構造や、4駆などの重量がある車など加工ができない場合もあります。ショップのスタッフに相談することをお勧めします。
まとめ
いかがでしたか?PCDについて、良く理解できましたか?PCDが合わなければホイールを装着することはできません。特に、採用している数が少ないPCD110では、ホイール選びの幅も狭まってしまいます。
しかし、PCD変換スペーサーやプロの知恵を貰えば、ホイール選びの可能性は広がります。以上のことを検討し、あなた好みのホイールを装着してください。