2018年10月24日 (更新:2020年07月14日)
車の電球(バルブ)のソケットにはどんな種類があるの?使われている場所は?
消耗品の一つである、車の電球。電球が切れちゃった時、一度DIYで交換してみませんか?今回は、車の電球(バルブ)について紹介します。
車には電球(バルブ)がたくさん使われている!
愛車の定番カスタムの1つである、バルブ交換。私も車を購入したら、まず最初にポジションランプのバルブを交換していました。最近LEDのライトユニットとなり、少なくなってきたバルブですが、まだまだ使われている車はたくさんあります。
まずは、車に使われているバルブの紹介をします。車に使われているバルブは、大まかに10種類ほどあります。当然そのどれもに役割があり、中には法令で指定されているものもあります。その、10種類を1つずつ紹介します。
ヘッドライトバルブ
知らない方はいないでしょう。夜間走行時には、欠かせないライトです。ヘッドライトバルブには、3種類あります。1つはハロゲン球と呼ばれるもので、少し前の車や、比較的安価な車に採用されているものです。
2つ目は、HIDバーナーです。最近の車の主流になっているバルブです。キセノンガスが封入されており、長寿命かつ明るさも抜群なライトです。最後にLED球です。LED球は純正で採用している車はなく、主にアフターパーツでみられるものです。
純正のLEDヘッドライトはユニット化されており、球交換が基本的にできなくなっています。長寿命かつ低消費電力で、明るさもあるため、これからの主流になっていくと思われます。
ポジションランプ、ターンシグナルランプバルブ
俗に言うスモールランプとウインカーランプです。法令に関わる重要な灯火です。個数や色も決められており、交換する際には注意が必要です。こちらも、白熱球が主流でしたが、最近はLEDが流行っており、交換する方も増えてきました。
ただウインカーにLEDを使用する場合は抵抗を追加しないと、ハイフラッシャーという、ウインカーの点滅速度が速くなってしまう現象が起きることもあります。そうなると、法令違反になるため注意が必要です。
サイドターンランプバルブ
こちらは、俗に言うサイドマーカーです。フェンダー辺りについている、後方からでもウインカーを視認できるようにするためのものです。最近では、ミラーにサイドターンランプを設定する車も増えてきたため、一時期よりはバルブを使用する車は減ってきたように思います。サイドターンランプもLEDに交換する際は、抵抗に気をつけないとハイフラッシャーになるので注意が必要です。
ハイマウントストップランプバルブ
ブレーキランプの補助として、付いているものです。日本では2006年に乗用車への装着が義務付けられました。それ以前に製造販売された車にはついていないこともあります。それ以降に製造販売された車には、装着が義務付けられているので、バルブが切れたままドライブをしていると違反になります。
リアコンビネーションランプバルブ
車両後部の左右に付いているランプの総称で、ストップランプ、テールランプ、シグナルランプ、バックランプが含まれます。これらも以前までは白熱球を使用している車がほとんどでしたが、最近では純正でもLEDを採用しているものが増えてきました。LEDに交換すること自体は問題ないですが、明るさ不足やハイフラッシャーなどLED特有の不良を起こしがちなので注意が必要です。
ライセンスランプバルブ
ナンバー灯と呼ばれるものです。こちらも最近、純正でLEDを採用している車が増えてきましたが、まだまだ白熱球も使われています。
メーターランプバルブ
メーターにも、バルブが使用されています。灯りのカスタムこだわり派の中には、このランプも交換する方もいます。交換の手間を省くために、最近では高寿命のLEDが採用されています。
しかし現在の車はバルブがソケットにささっているタイプではなく、ハンダで基盤に実装されてしまっているため、交換はほぼ不可能になってしまいました。少し前の車でしたら、交換は可能です。
ルームランプバルブ
ドアを開けるとつくランプです。他にも、パーソナルランプと呼ばれる、室内灯が装備されている車もあります。こちらは特に明るさや、色の指定はないため思い思いのバルブに交換されている方が多いです。交換する際にカバーのツメを壊してしまうことがおおく、注意が必要です。
マップランプバルブ
ドアを開けると光るランプのほかに、明るさが欲しい時に自らオンするランプが付いている車もあります。ルームランプ同様に好きなバルブに交換する方が多いです。
カーテシランプバルブ
ドアを開けると、足元を照らしてくれる役割のものです。ドアを開けている際に、後続車に自車を知らせる役割もあります。このランプも特に色や明るさの指定はないので、皆さんお好きなランプに交換しています。
電球(バルブ)はこんなソケットに刺さっています
バルブはソケットにささっており、そこから電気を供給されています。バルブの種類ごとに、ソケットの形状は異なります。ソケットの形状を紹介します。車に採用されているソケットの形は、主に3種類です。
定焦点口金タイプ
ヘッドライトバルブに採用されているのが、このタイプになります。三極の端子が出ているタイプのものや、カプラー状のものまで様々あります。どれも差し込むだけで、組み付けが完了します。ですが、水密性があるものがほとんどで、組み付けや取り外しが固い場合もあります。
差込口金タイプ
ブレーキランプなどに採用されているタイプです。口金部に凸が出ており、組み付ける際は溝に合わせて差し込み、その後回します。取り外しが比較的簡単なバルブタイプとなっております。
ウェッジベース口金タイプ
ポジション球などがこのタイプです。全体が透明なボディーでできていて、リード線が口金部に巻き付いています。このタイプも差し込むだけで組み付けることができます。LEDの場合は向きを間違えると点灯しないので注意が必要です。
電球(バルブ)を交換してみよう!
バルブの特徴などは分かっていただけたかと思いますが、実際に自分で交換するにはどうすればいいでしょうか。そもそも、自分で交換できるものなのでしょうか。バルブの交換方法も紹介します。
ヘッドライトバルブ
ここでは、国産車の一般的なタイプの紹介をします。まずは、ボンネットを開けます。それから、ヘッドライトユニットの裏側を探ると、ひときわ大きなゴムの蓋が見えるかと思います。ない場合は、プラスチックの大きな蓋の場合もあります。
ゴム蓋の場合はめくるだけ、プラスチックの蓋の場合は回して外します。そうすると、配線が生えたコネクタが見えると思います。あとは金属の抑えでバルブがとまっているので、それをつまんで外します。バルブが外れたら、カプラーから外して新しいバルブを差し込むだけです。その際に端子部やガラス部には、触れないように注意して下さい。組み付けは逆の手順で行えば完成です。
ターンシグナルランプ、ポジションランプバルブ
比較的交換難易度は低いバルブです。ヘッドライトユニットにささっているカプラーを回して外し、ソケットにささっているバルブを抜き差しして脱着します。ただし、一番の難関はカプラーまでのアクセスです。最近の車はエンジンルームがぎっしりうまっており、手の入る隙間がほとんどありません。簡単な作業のはずが、手が届きにくいせいでものすごく時間がかかるものになってしまいます。くれぐれも怪我の無いように作業してください。
サイドシグナルランプバルブ
少しだけ手間ですが、作業自体は簡単です。一番楽なのは、インナーフェンダーを外して作業を行うことです。インナーフェンダーを外せば、裏からサイドマーカーユニットを簡単にはずすことができます。ユニットを外さなくても、そのままソケットを回して外せばあとはバルブを抜き差しして脱着できます。
リアコンビネーションランプバルブ
ハッチバックタイプの車なら、ボルト止めされているユニットごと外せば、あとはソケットを回して外すだけです。それ以外のタイプですと、トランク内装を外さなくてはなりません。トランク内装を外せば、ソケットが見えるはずなので回して外して下さい。トランクが広い車なら、トランク内に入って作業した方が簡単にできます。
ライセンスランプバルブ
ランプユニットを外から外す必要があります。マイナスドライバーでこじるのですが、ツメを折ったり、ボディーに傷をつける恐れがあるので、細いマイナスドライバーを使用することをおすすめします。ユニットが外れれば、あとは回して外すだけです。
室内灯全般
透明な蓋を外す必要がありますが、これが一番の難関です。慣れていない方は、結構な確率で固定ツメを折ります。小さなマイナスドライバーでゆっくり力を入れるのがコツです。
車の部品は、適切な固定場所にアクセスできれば驚くほど簡単に外れます。力任せな作業は絶対にやめましょう。透明な蓋が外れたら、バルブが直接ささっていることが多いので、引っ張ったりして外します。
まとめ
皆さんは愛車のランプバルブが切れたらどうしているでしょうか?車には様々な電球(バルブ)がありますが、どれも簡単に交換できるものばかりです。当然バルブはいつか切れるものなので、ある程度作業性の確保がなされています。意外と簡単なので、ぜひ自分で交換してみてはいかがでしょうか。