2018年07月05日 (更新:2018年07月05日)
スカイライン(R34)の情報を徹底解説!スペックから他車比較、カスタム例も!
国産ハイパワーFRセダンとして、ドリ車としてもカスタムベースとしても不動の人気を誇るスカイライン(R34)を徹底解説します。ER34、HR34、ENR34の違いもバッチリ分かります。
スカイライン(R34)ってどんなクルマ?
日産が誇るグランドツーリングカー「スカイライン」。その10代目に当たるのがR34型です。
先代のR33型で大型化したボディが不評だったことからシェイプアップを図りホイールベースを短くし、ボディ剛性も競合する当時のメルセデス・ベンツやBMWとタメを張れる程に強化されました。
2ドアクーペと4ドアセダンの二種類のモデルが用意され、2ドアクーペに設定された「GT-R」はスカイラインの名を冠した最後のGT-Rとして今でも高い人気を誇っています。
GT-Rの影に隠れがちな標準モデルですが、ターボ設定もありしっかりとしたボディを持つFRマシンとしてドリフトベースとしての素質は評価されており、D1グランプリで活躍する有名ドライバー野村謙(通称のむけん)がER34で参戦したことで人気となったことから、中古車相場も高値安定です。
搭載するエンジンはスカイライン伝統の直6で、2L、2.5L、2.5Lターボの三種類がラインナップされました。
スカイライン(R34)のグレード別解説
スカイライン(R34)には
大きく分けて
- GT(HR34)
- 25GT(ER34)
- 25GT-FOUR(ENR34)
- 25GT-t(ER34)
- 25GT-V(ER34)
の5つのグレードが存在します。それぞれの特徴と違いを見ていきましょう。
GT(HR34)
スカイライン(R34)のベースグレードです。
搭載するRB20DE型エンジンは2.0LのNA。
リアスタビライザーやフロントストラットタワーバーがない等廉価モデルなりの装備で、スポーツ走行にはやや不向きな面もあるグレードです。
そうした側面から酷使されている個体が少なく、エンジンやミッション換装のベース車両としての需要もあるようです。
25GT(ER34)
スカイライン(R34)の売れ筋グレード。
パワーのあるRB25DEエンジン(2.5L)を搭載し、5速MTとMTモード付きの4速ATが設定されていました。
25GT-FOUR(ENR34)
FOURの名前が示す通り、4WDのグレードです。型式名に含まれる「N」はGT-RのBNR34同様アテーサE-TSの搭載を表しています。(制御は異なります)
搭載するのは25GTと同じくRB25DE。
フロア形状や足回り等が4WD専用になっているため、2WDモデルと部品の互換性がありません。エンジン自体もシリンダーブロックやオイルパンが変わっています。
25GT-t(ER34)
GT-Rを除くスカイライン(R34)系最上位グレードです。
2.5LのRB25DETエンジンはターボが組み合わせられ、当時のメーカー自主規制値ギリギリの280psを発揮します。
最上位グレードだけあって、エンジンだけではなく、ビッグキャリパーブレーキやスーパーHICASなどを備えた専用の足回りを持っています。
外見からわかる特徴としては、スカイラインのスポーティグレードに与えられる赤のGTバッジが装着されています。(他グレードは青バッジ)
25GT-V(ER34)
マイナーチェンジで追加されたグレードで、25GT-tの足回りと25GTのNAエンジンを兼ね備えたモデルです。
25GT-t同様の赤バッジが奢られています。
ターボこそ搭載していませんが、25GT-tと共通の足回り=部品の流用が可能で比較的安価な中古相場ということから穴場的なグレードです。
特別仕様車
主なグレードは以上の5つですが、内外装の装備を充実させたグレードとして2LのGT以外に「-X」の設定が、GTには「Special Edition」の設定がありました。逆に装備を簡素化して廉価モデルとした仕様「L selection」が4WDモデル(FOUR)に設定されていました。
スカイライン(R34)vs. チェイサーツアラーV 国産FRターボ車対決!
同じ直6エンジンにFR、ターボという組み合わせからスカイライン(ER34)同様高い人気を誇るのがチェイサーツアラーV(JZX100)です。
販売されていた時期もほぼ重なることからライバル車種として比較してみました。
スカイライン25GT-tに搭載されるのはRB25DET、チェイサーツアラーVに搭載されるのは1JZ-GTEエンジンで、どちらも2.5Lシングルターボ、280ps。可変バルブタイミング機構を搭載している点でも共通しています。
スカイラインと比較してチェイサーを推す声の中には1JZエンジンの丈夫さを挙げるものも多いですが、RBエンジンの頑丈さもグループAレースで名を馳せたGT-RのRB26DETTエンジンで示されている通りで、メンテナンスさえきちんとされていれば両者大きな差は無いと言えるでしょう。
走りに関連する部分としては、本格的なスポーツ走行には不十分ながらもスカイラインには標準でビスカスorヘリカルLSDが入っています。
内装の質感に関してはマーク2譲りのチェイサーのほうが高く、スカイラインの内装はやや質素に感じられます。室内空間の広さもチェイサーに分があり、両者のキャラクター性の違いが現れているところかも知れません。
スカイライン(R34)CARTUNEユーザーカスタム例紹介
ゆーすけさんのスカイラインは定番とも言えるGT-Rルック。
完成度も高く、ドアの枚数を見るまでER34とは分からないレベルです。
にたっちさんのスカイラインは鮮やかなベイサイドブルー!こちらもGT-Rルックです。
じーゆーさんのスカイラインには今流行?のラップ塗装がボディに施され、唯一無二の存在感を主張しています。
ぶっちーさんのスカイラインは「ボメックス」のフルエアロ仕様!
さいごに
いかがでしたでしょうか。中古価格高騰といえばGT-Rが話題に上ることも多いですが、同一のボディを持つスカイラインも今後さらなる高騰が予想されます。特にスカイライン(R34)は生産年数が短かったことから程度の良い個体は確実に減ってきており、手に入れるなら今がラストチャンスかもしれません。
一方でエアロを始めとする社外パーツが豊富に出回っていることはスカイライン(R34)の魅力の一つです。定番のGT-Rルック以外にもCARTUNEでは多くのスカイライン(R34)オーナーが様々なカスタムを楽しまれているようです。