2018年05月08日 (更新:2022年10月11日)
シルビアS15の魅力に迫ります!ユーザーのカスタム事例も紹介!
日産・シルビアは、CARTUNEで最もカスタム事例が多い車です。特に最終モデルのS15型は、登場から20年近く経過した現在でも圧倒的な人気を誇ります。今回は、CARTUNEユーザーの愛車を紹介しながらシルビアS15の魅力の秘密を紐解きます。
シルビアS15ってどんな車?
シルビアは、日産自動車がかつて販売していたスポーツカーです。1999年から2002年まで販売されたS15型は、先代のS14型や2世代前のS13型よりも小型化されました。高いスポーツ性能と派手なデザインのために現在でも若者を中心に高い人気を誇ります。なお、S15型は「エスイチゴー」もしくは「イチゴー」と呼ばれることが多いです。
S15の開発コンセプト
S15の開発コンセプトは「見て、乗って、走って、エモーションを感じる軽快コンパクトなスポーティクーペ」でした。精悍な釣り目型ヘッドライトと低い全高のボディに、エアロをつけると圧倒的な存在感を放ちます。オレンジ色のシートの設定、Aピラー付け根のメーター、丸形3連のエアコン吹き出し口など、内装からもスポーティな空気を感じられます。小さいボディに250馬力を発生させるターボエンジンと6速マニュアルトランスミッションを搭載し、走る楽しさに満ちています。
発売期間と生産台数
シルビアS15は、1999年1月の発売から僅か3年7か月後の2002年8月に生産終了になりました。その原因は、スポーツカー人気の低迷と平成12年排ガス規制です。シルビアS15はデザインや走行性能が評価され、スポーツカーとして優れた評判を得ていました。しかし、他人数が乗車できるミニバンや環境にやさしいハイブリッドカーが人気を集める21世紀に、スポーツカーは求められていませんでした。結果として、歴代で最も販売期間が短く販売台数は約3万台でした。
ドリフトでの活躍
シルビアは小型で軽量かつ高性能なターボエンジンを積んだFR社という特徴を生かし、ドリフト競技で盛んに使われています。販売終了から15年以上経つ現在でも、ドリフト選手権には必ず出場している大人気の車種です。シルビアと言えばドリフトというイメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
シルビアS15のグレード&スペック
S15型シルビアには以下のような主要グレードが用意されていました。それぞれの特徴について説明します。
スペックS
スペックSは、2L自然吸気エンジン搭載グレードです。5速マニュアルミッションモデルは177万円からと、圧倒的なコストパフォーマンスでした。165馬力のSR20DEエンジンは、扱いやすさに定評があります。安くてかっこいいスポーツカーとして、若者の人気を集めました。中古車価格が低めかつ無理な走行をしていない個体が多いので、シルビアS15に乗ってみたい人にお勧めです。
【シルビアS15 スペックS (5MT) 諸元】
- エンジン型式:SR20DE
- 最高出力:165ps(121kW)/6400rpm
- 最大トルク:19.6kg・m(192.2N・m)/4800rpm
- 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ・1998cc
- 10モード/10・15モード燃費:12.0km/L
スペックR
スペックRは、250馬力を発生するSR20DET型直列4気筒2Lターボエンジンを積んでいます。スペックRはAピラーにブースト計が装着され、スポーティな雰囲気です。また、スペックSのマニュアルトランスミッションは5速なのに対し、スペックRでは6速マニュアルトランスミッションが用意されていました。スペックRは電動スーパーHICASと電子制御ステアリングのセットオプションを選ぶことができ、シルビアの上級グレードとして人気を集めました。
【シルビアS15 スペックR (6MT) 諸元】
- エンジン型式:SR20DET
- 最高出力:250ps(184kW)/6400rpm
- 最大トルク:28.0kg・m(274.6N・m)/4800rpm
- 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ+ターボ・1998cc
- 10モード/10・15モード燃費:11.2km/リットル
スペックRはリアフェンダーの前にSpec Rのロゴが書かれています
オーテックバージョン
オーテックバージョンは、スペックRとは対極のスポーツモデルを目指して開発されました。1リットル当たり100馬力になる最高出力200馬力を達成したSR20DEエンジン、強化されたボディ、6速マニュアルトランスミッションなど、その内容はNA版スペックRと呼べるものでした。スペックRより安価な228万円という価格設定も魅力の一つです。
【シルビアS15 オーテックバージョン (6MT) 諸元】
- エンジン形式:SR20DE
- 最高出力:200ps(147kW)/7200rpm
- 最大トルク:21.8kg・m(213.8N・m)/4800rpm
- 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ・1998cc
- 10モード/10・15モード燃費:未公表
ヴァリエッタ
ヴァリエッタはS15型シルビアの中では異色の存在でしょう。電動ハードトップを搭載したオープンモデルで、爽快なドライブを楽しむことができます。5ナンバーサイズでありながら後部座席も用意されており、屋根を閉じればトランクに荷物を載せることもできるなど、意外と実用性に優れた車です。1000台余りしか生産されていないと言われている希少車なので、もし見かけたら幸運です。
【シルビアS15 ヴァリエッタ (5MT) 諸元】
- エンジン形式:SR20DE
- 最高出力:165ps(121kW)/6400rpm
- 最大トルク:19.6kg・m(192N・m)/4800rpm
- 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ・1998cc
- 10モード/10・15モード燃費:未公表
シルビアS15と他車の比較
シルビアS15と似たような特徴を持つ車を紹介します。S15好き方にとって、気になる車両もあるのではないでしょうか。
トヨタ・アルテッツァ
S15型シルビアのライバルとしては、トヨタ・アルテッツァがあげられます。ボディこそ4ドアセダンですが、同じ小型FR車として侮れない存在です。ST202型セリカやSW20型MR2などのスポーツカーにも搭載された熟成の3Sエンジン搭載車は自然吸気ながら210馬力を発揮しました。諸元を比較しても、両者の性格が似ていることがよくわかります。
【アルテッツァ SXE100 RS200 6MT (1998年10月モデル) 諸元】
- ボディ:4ドアセダン
- 乗車定員:5名
- 全長×全幅×全高:4400×1720×1410mm
- ホイールベース:2670mm
- 車両重量:1340kg
- エンジン型式:3S-GE
- 最高出力:210ps(154kW)/7600rpm
- 最大トルク:22.0kg・m(215.7N・m)/6400rpm
- 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ・1998cc
- 10モード/10・15モード燃費:11.6km/リットル
- 新車価格:2,400,000円
【シルビア S15 スペックR 6MT (1999年1月モデル) 諸元】
- ボディ:2ドアクーペ
- 乗車定員:4名
- 全長×全幅×全高:4445×1695×1285mm
- ホイールベース:2525mm
- 車両重量:1240kg
- エンジン型式:SR20DET
- 最高出力:250ps(184kW)/6400rpm
- 最大トルク:28.0kg・m(274.6N・m)/4800rpm
- 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブICターボ・1998cc
- 10モード/10・15モード燃費:11.2km/リットル
- 新車価格:2,390,000円
ホンダ・S2000
ホンダのS2000もS15型シルビアとよく比較される車です。新車時の価格は300万円台と高価でしたが、250馬力を発生するエンジンを積んだ小型なFRスポーツカーという共通点があります。車と一体になって走る爽快感は、オープンスポーツカーならではのものです。
【S2000 AP1 ベースグレード 6MT (1999年4月モデル) 諸元】
- ボディタイプ:2ドアオープン
- 乗員定員:2名
- 全長×全幅×全高:4135×1750×1285mm
- 車両重量:1240kg
- エンジン型式:F20C
- 最高出力:250ps(184kW)/8300rpm
- 最大トルク:22.2kg・m(217.7N・m)/7500rpm
- 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ・1997cc
- 10モード/10・15モード燃費:12.0km/L
- 新車価格:3,380,000円
【シルビアS15 スペックR 6MT (1999年1月モデル) 諸元】
- ボディ:2ドアクーペ
- 乗車定員:4名
- 全長×全幅×全高:4445×1695×1285mm
- ホイールベース:2525mm
- 車両重量:1240kg
- エンジン型式:SR20DET
- 最高出力:250ps(184kW)/6400rpm
- 最大トルク:28.0kg・m(274.6N・m)/4800rpm
- 種類・総排気量:水冷直列4気筒DOHC16バルブ+ターボ・1998cc
- 10モード/10・15モード燃費:11.2km/L
- 新車価格:2,390,000円
シルビアS15のカスタム紹介!
CARTUNEユーザー所有のイケてるS15シルビアを、編集部が紹介します。参考になるカスタムもあるかもしれません。
REDさんのS15シルビアヴァリエッタ カスタム例
RED MemoryというYouTubeチャンネルでおなじみ、RedさんのS15シルビアヴァリエッタです。外装だけでなく内装まで作りこまれた、最高にかっこいい一台です。ガルウイングドア・流れるウィンカー・ウーハー・灯火類など、様々な部分に創意工夫が込められています。S15でカスタムをしようとしている方は、ぜひ参考にしてください。
yousukeさんのS15シルビア カスタム例
yousukeさんのS15型シルビアは、ラメ入りキャンディレッドのボディカラーとブラックのツートーンのシルビアS15に乗られています。速さを感じさせるエアロと78worksのLEDバーヘッドライトが特徴的です。
ニッシーさんのS15シルビア カスタム例
ニッシーさんは、戦闘機をモチーフにシルビアをカスタムしています。おそらく日本どころか世界に一台しか存在しない、個性の輝く最高にクールなシルビアです。
デスレヴェントさんのS15シルビア カスタム例
デスレヴェントさんのシルビアS15は、rasty製のR34型スカイラインGT-R風のバンパーが特徴です。ご自身で手を加えて、レースカーのような迫力を出しています。VERTEXのエアロバンパーと交換しながらカスタムライフを楽しんでいるようです。
king@DRIFTさんのシルビアS15
king@DRIFTさんのS15は、息をのむほど美しく仕上がっています。フェンダー・ボンネット・バンパー・ウイングなど、ほとんどの外装パーツを交換し、全体を深みのある赤色に塗装しています。一つ一つのパーツだけでもカスタムの参考になるのではないでしょうか。
hmさんのS15
.hmさんのS15!全てご自分でやられているというこのシルビア、全塗装したメタリックブルーが非常に綺麗です。
タイヤハウスが隠れるくらいのローダウンに、ツライチのホイールと少しだけついたキャンバー角。全てをやりすぎないところが全体のまとまりを生んでいるポイントなのかもしれませんね。
S15&VariettaさんのS15
次はS15&Variettaさんのドリフト仕様のS15!D1仕様のフルエアロとラッピングされた車体はまるでデモカー。パワーも上げているそうなので、中にも外にもこだわった車体はカスタムカーというよりはチューニングカーと呼ぶ方が合っているかもしれませんね。
ShotaさんのシルビアS15
こちらはShotaさんのS15。なんとガルウイングです!VERTEXのエアロにGTウイングという定番を抑えながらも、カラーリングやドアでばっちり個性が出ています。
ストリートでもサーキットでも目立ちそうな、正統派だけど斬新な一台です。
りゅーさんのシルビアS15
そして、りゅーさんのモンスターエナジー仕様のS15シルビア。
ステッカーだけでなく、エアロパーツをワンポイントで塗り分けしていることでモンスターエナジー感が増しています。デザインで一気に雰囲気が変わることが分かるカスタムですね!
ケースケさんのシルビアS15
なんでも楽しめるストリート仕様に仕上がっているのがケースケさんのS15。
エアロはしっかりと決めたりカラーのついたキャリパーを装着していますが、車高は落としすぎず、タイヤサイズもちょい増しくらい。ドレスアップで目立ちながらも、車にもドライバーにも負担がかからない仕様です。ケースケさんは色んなイベントに参加されたり、オフ会を開いたりしているようなので実物を見たことの有る人も多いかも?
RさんのS15
Rさん(RさんのRは丸にR)のS15。思わず息を止めてしまうような圧倒的存在感。
ローダウンを済ませ、GTウイングは低め、そしてモノトーンでまとめている様子は大人の一台というよりもダンディという言葉が似合うよう。夜の世界で生きているような、そんな一台です。
おわりに
いかがでしたか?紹介した以外にも、シルビアの投稿はたくさんあります。S15シルビアユーザーの方は勿論、シルビア以外のユーザーの方も是非覗いてみてください!まだアプリを入れていない人は下のバナーからアプリをインストールしてください!