2017年12月07日 (更新:2022年12月29日)
O2センサー故障時の症状や交換時期を解説!交換方法も紹介します!
整備工場やディーラーで、「O2センサー交換」を勧められたことはありませんか?O2センサーとはなんなのか、故障するとどんな症状がでるのか、DIYで交換できるのか気になっている方も多いと思います。今回はそんな「O2センサー」について徹底解説します!
O2センサーとは
O2センサーとは触媒周辺の排気管に取り付けられているセンサーのことで、排気ガスに含まれている酸素の量を測定しています。O2センサーが測定した酸素量の情報はECUへと伝えられ、ECUはそのデータをもとにシリンダー内に噴射する燃料の濃さを決めます。
燃料を燃やすにあたり、「理想空燃比」という言葉があります。理想空燃比とは、混合気中の酸素と燃料を過不足なく反応させる上で理想的な酸素と燃料の比率のことです。ガソリンエンジンの場合、この理想空燃比は14.7と決まっています。
この理想空燃比の時、排気ガス中に含まれる有害物質がもっとも少なくなります。ECUはO2センサーが伝える排気ガス中の酸素量をもとに理想的な燃料の量を計算し、常に理想空燃比で走行できるようにしているのです。
O2センサー故障の症状
O2センサーが故障すると、次のような症状がでます。
- エンジンチェックランプが点灯する
- 燃費が悪くなる
- マフラーから黒いすすが多く出る
- 排気ガスが臭くなる
- アイドリングが不安定になる
- エンストしてしまう
- 運転に違和感が出る
- エンジンのトルクが落ちる
- スパークプラグがかぶり気味になる
- 触媒が破損する
このなかで最も気づきやすいのが「エンジンチェックランプの点灯」です。車の取扱説明書にも書いてあるように、エンジンチェックランプがついたらすみやかにディーラーや整備工場で故障診断を受けてください。エンジンチェックランプが点灯する原因はたくさんありますが、スキャンツールで「O2センサー故障」の故障コードが検出されたら交換してもらいましょう。
O2センサーの交換時期
O2センサーの寿命は5年~10年、8万キロ~10万キロといわれています。チェックランプが点灯するといった明らかな症状が出なくても、走行距離が増えればO2センサーの性能は確実に低下します。排気ガス中の有害物質が増えると車検に通らなくなってしまうこともあるので、10万キロを目安に交換するようにしましょう。
また、DIYでの交換を計画している方であれば、O2センサーを外して点検することで状態を確認することもできます。センサー部分にカーボンやスス、オイルが付着していないか、センサーは曲がっていないか、配線は断線していないかを定期的に確認するようにしましょう。
DIYでの交換方法
交換に必要な工具
O2センサーを交換するにあたって、必要な工具は2種類あります。それはO2センサーソケットと、3/8のラチェットハンドルです。O2センサーソケットはディープソケットに切欠きがはいったような形をしています。この切欠きにセンサーの配線を通すことで、断線を防ぎます。このソケットは1000円弱で入手することができます。
交換の手順
O2センサーは触媒上部やエキマニなど、車体下の奥まったところについていることが多いです。手が届かないようであればジャッキアップし、ジャッキスタンドで車を固定しましょう(エンジンが暖まった状態で作業するのは危険です!エンジンが冷えていることを確認してから交換に臨んでください。また、作業するときは軍手を着用しましょう)。
O2センサーを交換する準備が整ったら、下記手順に沿って作業を行ってください。
- O2センサーの位置を確認
- O2センサーにつながっているカプラーを外します。O2センサーのカプラーと、エンジンハーネス側のカプラーを分離させましょう。
- センサー先端を排気管から外します。あらかじめ防錆潤滑剤を吹きかけておくとすんなり外せます。
- O2センサーソケットを回して外しましょう。
- 新しいO2センサーを装着してください。
- 最後にカプラーをO2センサーに接続してください。
- 配線がエンジン周辺と接触していないか注意しましょう。
- エンジンをかけ、異状がないか確認しましょう。
O2センサーの価格
車種によって異なりますが、O2センサーはひとつ5000円~2万円ほどで入手できます。複数個装着される車種もあるので何個必要なのか事前にチェックしておきましょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか。O2センサー故障の症状や交換の仕方についてわかっていただけたと思います。この記事があなたのカスタマイズの一助となれば幸いです。車好きコミュニティ『CARTUNE』には、車の投稿がたくさん!あなたもアプリをインストールして参加しましょう!