エアロワイパーって知ってる?普段何気なく使ってるパーツ解説〜ワイパー編〜 | CARTUNEマガジン
エアロワイパーって知ってる?普段何気なく使ってるパーツ解説〜ワイパー編〜

2017年12月07日 (更新:2020年06月04日)

エアロワイパーって知ってる?普段何気なく使ってるパーツ解説〜ワイパー編〜

悪天候のドライブの必需品であるワイパーですが、ワイパーにも様々な種類があり、またその取り付けなどにも実は色々な注意点があります。今回はそんなワイパーについて、「エアロワイパー」を中心に解説します。

りょうさんのWRX S4VAGワイパーの画像
りょうさんのWRX S4VAGワイパーの画像

「エアロワイパー」とは?

ケンタさんのヴェルファイアAGH30Wの画像
ケンタさんのヴェルファイアAGH30Wの画像

ガラスについた水滴などを拭き取るワイパーは、ご存知のように極めて機能に特化した形をしたものであり、またそのために自動車の進化の歴史の中でもほとんど形を変えてこなかった数少ないパーツの一つでした。しかし近年、そんなワイパーの歴史にも変化が訪れます。

それがエアロワイパー(デザインワイパーと呼ばれることもあります)の登場です。エアロワイパーには大きく分けて2つの特徴があります。

デザイン性

エアロワイパーのわかりやすい特徴はこれでしょう。別名デザインワイパーと呼ばれる理由でもあります。空気抵抗を考慮して設計されたエアロワイパーは、車体の流線に沿うようなデザインが施され車全体のデザインにマッチします。

空気抵抗の改善とそれに伴う拭き取り性能の向上

上記のように、エアロワイパーは、ワイパーを使っていない時でもその流線形のデザインのため空気抵抗が少なくなります。また、従来のワイパーでは、高速走行時に使用する際に走行風によってワイパー全体が少し浮き上がってしまい拭き取る力がだいぶ落ちてしまっていましたが、エアロワイパーは逆に走行風を利用してワイパーをフロントガラスに押し付けるように設計されているため、高速走行時の拭き取り性能が向上しています。

このようにエアロワイパーは非常にメリットが多いため、純正でこのタイプのワイパーを採用するメーカーも増えてきています。

ワイパーの選び方・交換頻度

上記のエアロワイパーの登場など、意外に種類の多いワイパーですが、その中から用途や車種にあったワイパーを選ばなければなりません。また、オイルやタイヤと同じく一定の頻度できちんと交換していくのも重要です。ここではワイパーゴムとワイパーブレードに分けて解説します。

ワイパーゴム

オーマイキーさんのエブリイワゴンDA64Wコーティングの画像
オーマイキーさんのエブリイワゴンDA64Wコーティングの画像

その名の通りワイパーのゴム部分のことです。それなりのスピードで劣化が進むので、3ヶ月に一回、長くても半年に一回は交換すべきパーツです。ワイパーを動かすとキーキー鳴るようになったり、拭き取り性能が大きく下がってきたらそのワイパーゴムはもう限界に近いです。すぐに交換しましょう。

ワイパーゴムには雨用のものと雪用のものがあります。一般的に使われているのは雨用で、ゴムが柔らかく水分を拭き取るのに適していますが、雪がついたり氷点下の気温のもとではゴムが硬くなってしまい、大きく性能が落ちてしまいます。一方、雪用のものは寒い中でも硬くなりにくいゴムを採用していたり、そのような効果のあるコーティング等が施されています。しかも夏場でも性能は雨用のものと大差ありません。

このように、ワイパーゴム自体の性能としては雪用の方が雨用より良いのですが、どうしてもコストが雪用の方がかさんでしまうため、多くの市販車には雨用のワイパーゴムが純正装着されています。ただし、寒冷地仕様などには雪用ワイパーゴムが装着されています。

ワイパーブレード

ケイスケさんのS660JW5の画像
ケイスケさんのS660JW5の画像

ワイパーゴムを取り付ける、ワイパーの「骨」の部分です。可動部が多く、それぞれの部分がうまく動くことでガラスの曲面にフィットし、確実に水滴を拭き取ります。 金属でできているため、錆びて動きが悪くなってきたら交換しましょう。しかし錆びるとはいえそのスピードは遅く、交換は2〜3年に一回程度で大丈夫です。

ワイパーブレードにも雨用のものと雪用のものが存在します。雪用のものは雨用のものと違い、ブレードの可動部が少ない、あるいは全くないタイプとなっています。これは気温が氷点下の際などに可動部が凍ってしまいブレードが使い物にならなくなってしまうのを防ぐためですが、このために夏場の拭き取り性能は雨用の方が高くなっています。ゴムと違い、ブレードは性能重視で選ぶ場合でも、気温がそこまで低くならなかったり雪が降らない地域では雨用のものを選んだ方が良いでしょう。  

ワイパーの取り付け方

新しいワイパーを買ってきたら早速交換してみましょう。

1.ワイパーブレードを外す

まずワイパーアーム(ワイパーブレードを取り付ける金属のアーム)からワイパーブレードを取り外します。ワイパーアームを立ててから、アームとブレードをつないでいる部分のロックを外します。昔の車ではアームにフックでブレードが取り付けられているものもあります。

2.ワイパーゴムを交換する

ワイパーブレードについているワイパーゴムを、ロック部分をつまんで引き出します。引き出したら新しいゴムを同じように取り付けます。最後にゴムのロックをブレードに正しい向きで取り付けるのを忘れないようにしましょう。

3.ワイパーブレードを取り付ける

ワイパーブレードをもとあったように取り付けます。最後に念のためきちんとブレードがアームに固定されている確認しましょう。

上記のように、ワイパーは工具などを使わなくても簡単に交換できるパーツです。ぜひ一度挑戦してみてください。

終わりに

いかがでしたでしょうか。このように、ワイパーには様々な種類があり、簡単に交換ができると同時に、悪天候時の運転を支える極めて重要なパーツでもあります。読者の皆さんも、この記事を参考に用途にあったワイパーを選び、こまめに交換するようにしましょう。

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