知っておけばドヤ顔で自慢できるカスタムシリーズ〜減衰力編〜 | CARTUNEマガジン
知っておけばドヤ顔で自慢できるカスタムシリーズ〜減衰力編〜

2017年12月20日 (更新:2020年06月09日)

知っておけばドヤ顔で自慢できるカスタムシリーズ〜減衰力編〜

カスタム好きならよく耳にする、「減衰力」という言葉。そもそも減衰力って一体なんなのかご存知でしょうか?減衰力の調整方法は勿論のこと、減衰力とは何かを知ることで減衰力への対処の仕方を考えていきましょう。

引用元:CARTUNE

減衰力ってなんのこと?

ショックアブソーバーの「押さえ込む力」

減衰力とは、「ショックアブソーバーがバネ/スプリングの元に戻ろうとする動きを押さえ込む力」のことです。ショックアブソーバーとスプリングはセットで組み付けられていることが多く、ショックアブソーバーで押さえ込むことでスプリングによる車体の上下運動の衝撃を吸収する機能を使うことができるようになります。

ちなみに、ショックアブソーバーとは車の足元に取り付けられたダンパーのこと。中にオイルが入っていて、伝わってきた力を吸収します。また、バネ/スプリングとは、車の足元に取り付けられており、ショックアブソーバーと一緒に車体に伝わる衝撃を和らげるとともに、バネの固さであるバネレートを変えることで乗り味や走りの安定感を変えることができます。

(ユーザー・アイルランドのりょうたくん さんの愛車 スズキスイフト)
引用元:CARTUNE

ショックとスプリングの関係は?

柔らかい乗り味だけを求めれば、スプリングだけで車を動かすのが一番のはずなのに、どうしてショックアブソーバーでスプリングを押さえ込まねばならないのでしょうか?これは、スプリングだけを装備している車だと、一度伝わった上下の力を吸収する場所が無いため、いつまでも車体がポンポン跳ねてしまうためです。この動きを収束させるために、ショックアブソーバーを装備し、その収束の速度を整えるために減衰力が調整されることとなります。

減衰力を変えると生じることって何?

減衰力は乗り心地を変える

減衰力を変えることで、ショックアブソーバーにかかる力をコントロールすることができるようになります。具体的には、ショックアブソーバーが縮むのに必要な力や戻ろうとする力を大きくしたり小さくしたりできるので、乗り心地に大きく影響してきます。以下では、減衰力を強くした場合、弱くした場合に乗り心地が同変化するのか解説します。

減衰力を強くした場合

減衰力を強くすると、ショックアブソーバーを動かすために必要な力がより大きくなります。縮みにくく、縮んだ後も元に戻ろうとする力が強いので、ギュッと縮んだ後にパッと戻るイメージです。このイメージが減衰力を大きくした時のショックアブソーバーの動きになります。発生した力を押さえつけて、スプリングの動きをより短い時間で収束させてくれます。減衰力が強すぎてバネまで力が届かないと、バネが動かずに衝撃がショックアブソーバーから直接車体に伝わってきます。バネが柔らかいのに、段差でガツンガツンと突き上げがあるなら減衰力が強すぎるかもしれません。柔らかいバネを入れた時や、乗り味を固くしたい時に減衰力を強くすると効果が発揮できます。

減衰力を弱くした場合

減衰力を弱くすると、ショックアブソーバーがすんなりと動くようになるのでスプリングにも力がよく伝わるようになります。その分、戻ろうとする力も弱くなるのでゆるく縮んでゆるく元に戻っていきます。減衰力が弱すぎるとスプリングの動きがいつまでも収束しないということもありますが、基本的には減衰力を弱くすることで足回り全体が柔らかい動きをしてくれるようになります。固いバネを入れた時にも、バネを動かしてあげるために減衰力を弱めます。街中で使うときには減衰力が小さいほうが、乗り心地が良く使いやすいかもしれません。

減衰力の目安

サーキット等でスピードを上げて走っていくと、足回りのセッティングは避けては通れません。グリップ走行で言えば、力を逃がさないで四つのタイヤをしっかりと接地させてあげるのが理想になります。減衰力が作用するのは、(1)ブレーキングとターンインで荷重をかけてあげるタイミング、(2)加速する時に荷重がかかってくるタイミングの2つのタイミングです。減衰力は、タイヤが浮くならば固めに、タイヤが滑るなら柔らかくセッティングしましょう。ただし使っているスプリングやスピード域などによって減衰力の丁度良いセッティングは変わってくるので、調整と試乗を繰り返して自分好みのセッティングを見つけてみましょう。

減衰力を変えるには

減衰力調整できるショックアブソーバーに変える

一般的に、市販されている車はメーカーの考えるベストな減衰力で売りに出されています。ただ、それはあくまで街中で普通に走ることを想定した「オールマイティ」なセッティング。減衰力を変えることは、通常想定されていません。そこで減衰力を変える時には、ショックアブソーバーをアフターパーツメーカーが出している専用品に変える必要があります。

減衰力調整機能だけが付いている物もあれば、車高調整キットに減衰力調整機能が付いていることもあるので、ご自分の使い方に合わせてサスペンションを選んでいきましょう。サーキットを走る方であれば、細かく減衰力と車高を調整できる方がセッティングの幅が広がります。

減衰力の調整方法

では次に、減衰力の調整方法についてです。減衰力調整機能の付いたショックアブソーバーの上部、いわゆるアッパーの部分に用意されたダイヤルを回すことで減衰力を調整できることがほとんどです。ダイヤルを使って調整していく時には、クリック音(カチカチ音)を参考にして、減衰力が左右で不均等にならないように注意しましょう。いくつ回したかをしっかりと覚えておいてくださいね。

引用元:CARTUNE

終わりに

奥が深い車の足回り。その中でも調整しやすい減衰力について理解は深まりましたでしょうか!減衰力を含めて、足回りのセッティングに正解というものはありません。方向性を定めて、少しずつ自分の好みに近づけていきましょう。CARTUNEなら足回りにこだわるユーザーさんがたくさん!アプリをインストールして奥深いカスタムの世界を覗きに行きましょう!

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