ボディ剛性ってどうやって高めればいいの?ボディ補強のためのパーツ5選! | CARTUNEマガジン
ボディ剛性ってどうやって高めればいいの?ボディ補強のためのパーツ5選!

2017年12月01日 (更新:2020年06月08日)

ボディ剛性ってどうやって高めればいいの?ボディ補強のためのパーツ5選!

「ボディ剛性」という言葉を聞いたことはありませんか?巷には「ボディ剛性向上」をうたったボディ補強パーツがたくさんあります。ボディ剛性を高めるにはどうしたらよいのでしょうか。またボディ剛性が高いとどんなメリットがあるのでしょうか。今回はそんなボディ剛性について徹底解説します!

ボディ剛性とは

現在市販されている乗用車のほとんどはモノコック構造をしています。モノコック構造とは、簡単に言えばティッシュの箱のようなもので、ボディ全体が応力を受け止め、強度を出す構造になっています。モノコック構造と対をなすのはフレーム構造です。フレーム構造は梯子のような強靭なフレームの上にボディを乗せる構造です。

モノコック構造は軽量、フレーム構造は重い一方頑丈で耐久性があるという特長があります。モノコック構造の乗用車はボディ剛性を確保するのが難しいと言われていましたが、軽量で強靭な金属の開発と技術の向上によってある程度の剛性が確保できるようになり、一般的になりました。車のボディは走行中常によじれています。ボディ剛性はこういったよじれを抑制するために必要となっています。

ボディ剛性が高いことによるメリット

ボディ剛性が向上するとボディのねじれが抑制されるためサスペンションの動きが大きくなり、よりタイヤのグリップを使い切れるようになるので、走行性能が向上します。また、走行中に段差を乗り越えたときの振動が小さくなる、ハンドリングがクイックになる、タイヤの動きがわかりやすくなる、ボディのきしみ音が小さくなる、高速走行中の安心感が増すといったメリットがあります。

さらにボディ剛性が向上するとボディがよじれる量が少なくなるためフェンダーやドアなど外板同士のクリアランス(隙間)を小さくすることができるようになるため、見た目が美しくなり高速走行中の風切音も低減するというメリットもあります。

ボディ補強の方法

ボディ剛性を高めるボディ補強には様々な方法があります。ここではその一部をご紹介します。

タワーバー

タワーバーはもっとも手軽なボディ補強をいってよいでしょう。左右のサスペンション上部を金属の棒でつなげます。

たくみさんのチェイサーJZX100DIYの画像
たくみさんのチェイサーJZX100DIYの画像

ロアアームバー

ロアアームバーも安価にできるボディ補強の一種です。足回りのパーツの一つである左右のロアアーム同士をつなげることでボディ剛性を向上させます。

たけちゃんさんのセリカZZT231DIYの画像
たけちゃんさんのセリカZZT231DIYの画像

ロールケージ、ロールバー

ロールケージロールバーもメジャーなボディ補強の一つといえるでしょう。車内全体を覆うような形で、ジャングルジムのように鉄の棒を張り巡らせることでボディ剛性と安全性の両方を高めます。ロールケージ、ロールバーがボディ剛性に一番寄与しているのは、ドアやトランクといった開口部を小さくするところです。

minionRさんのRX-7FD3S 後期ロールバーの画像
minionRさんのRX-7FD3S 後期ロールバーの画像

ボディスポット増し

車のボディのつなぎ目にはスポット溶接がされていますが、このスポット溶接の点数を増やすことでボディ剛性を高めようという方法です。外装パーツや内装パーツのほとんどすべてを取り外して施工する必要があるため費用は高価で手間もかかりますが、他の方法と比べ、ボディの一部分ではなく全体の剛性を一気に高めることができるため、ツーリングカーやレースカーに採用されることが多いです。

しんさんのロードスターNA6CEボディの画像
しんさんのロードスターNA6CEボディの画像

リベット止め

ドアの開口部に穴をあけ、リベットで止めることでボディ剛性を高めようと試みる方法です。溶接がいらないのでスポット増しよりは手軽ですが、手間がかかるのが弱点です。

このように、ボディ剛性を高める方法はたくさんあります。

ボディ補強の注意点

ボディ補強をする上での注意点はいくつかあります。

事故の際ダメージが増える

タワーバーやロアアームバー、ロールケージ・ロールバーといった金属の棒を追加するタイプでは、ボディが受けた衝撃をほかの部分にも伝えてしまうということが一番の注意点といえるでしょう。つまり、車のボディ側面どちらかに加わった衝撃をもう片方に伝えてしまうのです。例えば車体の右からほかの車に衝突されたとき、本来車体の右側の歪みで済むようなものも、こうした補強パーツをつけていると衝撃を左側にも伝えてしまい、車体左側の歪みも発生させてしまいます。

e-ek9red23さんのシビックタイプREK9の画像
e-ek9red23さんのシビックタイプREK9の画像

ボディの寿命を縮める原因になる

スポット増しやリベット止めといった方法の注意点は、ボディのどこをどの程度補強するかをしっかり考えないと、ボディの弱い部分に力が集中し、結果的にボディの寿命を縮めてしまうことにつながりかねません。

終わりに

いかがでしたでしょうか。ボディ剛性が車をカスタマイズする上非常に重要であることがわかっていただけたと思います。この記事があなたのカスタマイズの一助となれば幸いです。車好きコミュニティ『CARTUNE』には、車の投稿がたくさん!あなたもアプリをインストールして参加しましょう!

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