2019年06月10日 (更新:2019年06月12日)
ガレージ設置にかかる費用を調査!
車好きなら誰しも、自分で愛車のメンテナンスやカスタマイズをする方なら特に憧れるガレージ。いつかはガレージを持ちたい!と思っている方も多いのではないでしょうか?では、実際にガレージを設置するにはどのくらいの費用がかかるのでしょう。費用以外にも何か注意しなければいけない事はあるのでしょうか?
ガレージとは
ガレージとは、シャッターや扉を閉めると、屋根と4面が全て囲まれる車庫のことです。
現在ではガレージを家の中に設置するガレージハウスと呼ばれる家もありますが、こちらは今回のテーマとはシチュエーションがちがうので、対象外とし勧めていきます。
カーポートとの違いは?
ガレージとよく比較されるのがカーポートですが、ガレージとカーポートはどのように違うのでしょうか?カーポートととは基本的に柱と屋根だけで構成されてる、簡易構造の車庫のことです。
ガレージとカーポートを比較すると・・・
その1:密閉性
ガレージは、屋根と4面が全て囲まれるので密閉性は高いです。雨、風、雪、黄砂などから車を守ってくれます。逆にガレージ内で有機溶剤などを使う時は、換気をしっかりしないと身体に害が及びます。
カーポートは柱と屋根だけなので、密閉性は低くなります。サイドパネルなどをオプションで取り付ければその機能を補うことも可能ですが、ガレージには及びません。しかし、直射日光はもちろん、風が強くなければ雨や雪を防ぐことが出来ます。
その2:防犯性
密閉性と同じ理由でガレージは防犯性も高いですが、カーポートは低いです。この防犯性・密閉性の高さがガレージ最大の特徴とメリットといっても過言ではありません。
その3:耐久性
耐久性もやはりガレージに軍配が上がります。カーポートは柱と屋根だけという構造上、台風などの自然災害(特に強風)に対してどうしても弱いです。対強風タイプのカーポートもありますが、屋根が飛んだり、倒れたりという可能性はゼロではありません。
しかし、サビに対してはアルミ素材がほとんどのカーポートの方が強いです。ガレージはスチール製の物が多いので、定期的な防錆処理などが必要になります。
その4:設置費用・施工期間
構造を考えればおわかりのように、ガレージは設置費用も高額になりますし、施工期間も長くなります。比べてカーポートは設置費用も比較的安価ですし、施工期間も短くてすみます。
その5:法律上の問題
ガレージ、カーポート共に、建築基準法上「建築物」と言う扱いになるので、建てる時には「建築確認申請」の手続きが必要になります。建築物とは「土地に定着する工作物のうち、屋根及柱もしくは壁を有するもの」と定義されていて、ガレージ、カーポートもこれにあてはまるからです。(建築基準法第二条一項)
ただし、第六条二項にもあるように、防火地域及び準防火地域外において建築する場合、床面積の合計が10㎡以内なら不要です。(防火地域と準防火地域は、必ず必要になります)
また、カーポートは「屋根の庇から1mは建築面積から減算してもよい」とされているので、1台用だと建築確認申請はほぼ必要ありません。
他にはガレージは3面以上が壁などで囲まれているので、固定資産税の対象になります。
カーポートはオプションの設置などにより例外もありますが、ほとんどの場合固定資産税の対象にはなりません。
ガレージ設置の費用はどれくらい?
それでは実際にガレージを設置しようとしたら、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
インターネットで「ガレージ」と検索してみると、思ったより価格が安いことに気がつくと思います。しかしこの時に表示される価格は本体のみ(商品代金)の価格です。
実際に設置するためにかかる費用は、商品代金+本体組み立て費+基礎工事費+土間コンクリート工事費が必要となります。
業者によって差はあるとは思いますが、ここまでで1台用で90万円〜、2台用だと160万円〜ほどの費用がかかります。
コンクリート工事だけでも1㎡あたり以下の費用がかかります。
- 鋤取り作業費…約1000円
- 残土処理費…約800円
- 地面を均一にする掘削工事…約1000円
- 基礎砕石転圧工事…約1000円
- メッシュ鉄筋代…約5000円
- コンクリート打設工事…約6000円
- コンクリート仕上工事…約1000円
- 型枠処理費…約1000円
合計、約1万6800円くらいかかるので、10㎡の広さだと20万円弱はかかる計算になります。
そこに建築確認申請の費用が加算され、内装・電気工事などを加えると200万円をこえる事も希ではありません。
施工期間は4週間ほど必要になります。
- 基礎工事・・・2週間(養生期間含む)
- 本体・シャッター工事・・・1週間
- 土間コンクリート工事・・・1週間(養生期間含む)
ガレージに最低限置いておきたいもの
さぁ、念願叶って完成したガレージ!あなただったら、ガレージ内をどのような空間にしたいですか?
せっかくのガレージ、車を保管するだけではもったいないです。やはり夜間にも作業できるように照明は取り付けたいですよね。そして、洗車用品などを置いておく棚は是非設置したいアイティムです。棚があれば、メンテナンス用品、パーツなども保管しておくことが出来ます。他にもガレージジャッキや馬などの大きな工具も置いておけます。蛇口も近くにあったら洗車に便利です。
雪が降る地方の方でしたら、交換用のタイヤをお持ちのはず。タイヤは野ざらしで保管しているとゴムが劣化しますので、ガレージ内に保管したいですよね。
スペースに余裕があったらテーブルと椅子などを置いて、愛車を眺めながらコーヒーブレイク・・・なんていかがでしょう?
まとめ
今回はガレージの設置にかかる費用を調査してみました。正直、決して安い買い物ではありませんし、誰でもが簡単に設置出来る物でもない事もおわかりいただけたかと思います。
しかし、ガレージは車好きの夢・・・いつかは実現することを信じて!!