大手シートメーカー「BRIDE」のフルバケットシートを紹介します! | CARTUNEマガジン
大手シートメーカー「BRIDE」のフルバケットシートを紹介します!

2022年07月12日 (更新:2024年02月01日)

大手シートメーカー「BRIDE」のフルバケットシートを紹介します!

BRIDE(ブリッド)といえば日本は愛知県にある大手シートメーカーです。フルバケットシートやセミバケットシートといったシート、シートレールなどを主に取り扱っています。今回はレカロが製造・販売しているフルバケットシートとセミフルバケットシートを紹介します、フルバケットシートの購入を検討している方は必見です。

大手シートメーカー「BRIDE」のフルバケットシート

ZETAⅢ

引用元:bride-jp.com

1つ目に紹介するブリッドのフルバケットシートはZETAⅢです。ZETAⅢはブリッドが提供するフルバケットシートの中でも定番中の定番モデルで、モータースポーツの様々なカテゴリーで使用されているシートになります。ウエスト部分の絞りやショルダーサポート部分になされているワンポイント箇所が特徴的・印象的です。FIA公認で車検にも対応していますから、モータースポーツでもストリートでも使用することが可能です。

シートのカラーバリエーションは、グラデーションロゴ、ブラックロゴ、ブラック、レッド、ブルーの5種類と豊富です。カラーバリエーションだけでなく、フルバケットシートの根幹を成すシェル素材を、FRP製シルバーシェル、スーパーアラミド製ブラックシェル、カーボンアラミド製シェルの3種類から選ぶこともできます。

着座位置(シートの座る部分の高さ)はフルバケットシートということもあって低いですが、ローダウンをしながらも前方視野を確保できるように程よく設計されているのです。

VIOSⅢ

引用元:bride-jp.com

VIOSⅢ(ビオスⅢ)はビオスシリーズのフルバケットシートの1つです。その中に置いてVIOSⅢはスタンダードモデルに位置するフルバケットシートとなっています。このシートはローマックスフルバケットシートと呼ばれるローポジションを究極に突き詰めたシートで、シートレールイン構造や深めに取られたバックレスト形状によってかなりのローポジション確保に取り組んでいるのです。天井の低いクルマなどの場合天井又はロールバーと運転手・ナビゲーターの頭部との間隔を十分に確保することができない場合がありますから、そのような時にこのシートは活躍します。FIA規格で車検に通るタイプですので(カーボンアラミド製シェルはFIA不適合)、街乗り車両に装着しても問題ありません。

ヘッドクリアランスの確保に加えてシートの低重心化による車両重心低下にも効果的です。シェル素材も先ほどのZETAⅢ同様3種類用意されています。ヘッドクリアランスを気にする方におすすめです。

ZIEG

引用元:bride-jp.com

ZIEGはブリッドのフルバケットシートモデルの中で最高峰とされているフルバケットシートモデルです。基本形状はディープホールドで、フルバケットシートが本領を発揮する横方向のホールド性が高いので横方向の重力(横G)を受けても姿勢維持・安定したステアリング操作を行うことができるようになっています。ローマックスシステムも採用されているのでシートはローポジション化されている点も特徴的です。

現在、ZIEGシリーズで発売されているフルバケットシートはZIEGⅢ type-RとZIEGⅢ type-R JAPANの2モデルになります。どちらも同じZIEGⅢ type-Rモデルで、SUPER GTで培ったノウハウを基に設計・開発されたシートです。JAPANモデルは高級スエード調生地やBRIDEのロゴをライトグレーにされているなど、プレミア性の高いフルバケットシートとなっています(写真はZIEGⅢ type-Rです)。

ZIEGⅢ type-Rではシェル素材のバリエーションがこれまで紹介した3つの素材が用意されていて、JAPANモデルではスーパーアラミド製ブラックシェルのみのラインナップです。また、全て車検対応となっていて、スーパーアラミド製シェルのTYPE-Rを除き全てFIA公認となっています。街乗りとサーキット走行兼用車両でも取り付けることのできるフルバケットシートです。

GIAS

引用元:bride-jp.com

GIASはブリッドのセミバケットシートシリーズの総称です。リクライニング機能の付いていないシートがフルバケットシートであるのに対して、セミバケットシートは高いホールド性を持ちながらもリクライニング機能が付いていて日常生活での使い勝手も良いシートになります。車中泊をしたり車内で少し休憩する時には、リクライニングできるセミバケットシートがフルバケットシートよりも理想的です。

GIASシリーズのセミバケットシートは先ほど紹介した純正シートのような使い勝手を残しつつ、ローマックシステムの採用やオールアルミフレームによる軽量化、モノコック形状でシェル素材に剛性の優れたもの(スーパーアラミド製ブラックシェルやカーボンアラミド製シェルなど)を使うなど、軽量・強固でホールド性に優れたセミバケットシートとなっています。フルバケットシートほど本格的する必要はないけれど、今のシート性能に満足していない場合におすすめです。

A.i.R.

引用元:bride-jp.com

A.I.R.シリーズは2シーター車にも装着することができるように全体的にスリム形状となっているのが特徴的なシートです。これまでにも紹介したローマックスシステムの採用により高身長が乗っても車内でのヘッドクリアランスを確保することができることはもちろんのこと、A.I.R.シリーズ独特のエッジの効いたデザインや、ヒップサイド部にセミコック構造を採用することでコーナーリング時の運転手の安定性向上によるペダル操作の安定性向上などを達成しています。

カラーデザインはブラックとレッドの2種類で、車検対応モデルですので安心して装着することができます。ただし、FIA規格品ではありませんので、FIA規格が求められる場面で使うことができないので注意が必要です。なお、シェル素材はFRP製シルバーシェルのみとなっています。

CARTUNEユーザーのカスタムを紹介

VIOSⅢをS2000に装着

にっけさんのS2000の画像
にっけさんのS2000の画像

AP1型のS2000にVIOSⅢを装着しています。ローマックスシステムが採用されたフルバケットシートですから、2シーターのオープンカーで車内の狭いS2000との組み合わせとしてはピッタリです。シートカラーは内装デザインとの組み合わせにピッタリなブラックで見た目もかっこよくなっています。S2000のように2シーターで基本設計的にリクライニングすることのできない車であれば、いっそのことフルバケットシートを装着してホールド性やローポジ化を行ったほうが運転が楽しくなること間違いなしですから、おすすめです。

ZETAⅢをアルトワークスに装着

WRIKUSさんのアルトワークスHB21Sシートの画像
WRIKUSさんのアルトワークスHB21Sシートの画像

HB21S型アルトワークスの運転席にZETAⅢを装着しています。街乗り・ストリート仕様のため、助手席・内装などは純正状態のままで、ZETAⅢのカラーデザインと内装デザインがうまくマッチしています。純正の良さを残しながら運転手の運転時のホールド性を高めているおすすめのカスタム・チューニングです。運転席をリクライニングさせることはできませんが、車中泊や車内で休憩したいときは他の席に移動すると良いでしょう。

まとめ

ひっぴーさんのシルビアS15の画像
ひっぴーさんのシルビアS15の画像

今回はブリッドが現在製造・販売しているフルバケットシートとセミバケットシートをいくつか紹介しました。スポーツ走行でより速く走るためにはフルバケットシートは不可欠ですが、ワインディングや街乗りの際にフルバケットシートに乗ると、全く疲れないので何時間でも運転し続けることができるくらいです。運転時に身体が疲れるといったことに悩んでいる方も思い切ってフルバケットシートに交換してみてはいかがでしょうか。フルバケットシートまで本格的にしたくない方は、ぜひセミバケットシートを使ってみてください。

BRIDE 公式サイト

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