ドライブレコーダーの選び方と注意点12点を完全解説! | CARTUNEマガジン
ドライブレコーダーの選び方と注意点12点を完全解説!

2021年07月20日 (更新:2022年10月06日)

ドライブレコーダーの選び方と注意点12点を完全解説!

どれを買ったらいいか、どんなことが重要なのかがわかりづらいドライブレコーダー選び。ドラレコ選びに必要なポイントをまとめました。

ドライブレコーダーが必要な理由3つ

ドライブレコーダーの需要は年々増えているのですが、これには次の3つの理由が考えられます。

1. 事故発生時の様子を客観的に映し出すことができる

ドライブレコーダーを車に搭載することで、事故に遭ってしまった時のその瞬間の様子を確実に記録することができます。この記録さえあれば、事故当事者の主張が一致しなかった場合にどちらの主張が正しくどちらが誤っているのかを客観的に映し出すことができるのです。

相手の信号無視や前方不注意で後ろから追突された時に、自身は信号に沿って運転していたことや停止していたことを主張することにもつながります。駐車監視モードを搭載するタイプであれば当て逃げやいたずらされたとしても犯人を特定できる可能性が残っているので、その意味でも取り付ける価値ありです。

2. 事故処理を円滑に進めることができる

ドライブレコーダーを搭載することで客観的事実を記録として残すことができるため、事故時の過失割合がどれくらいかをそのデータを基に判断することができます。これによって話し合いの手間も少なくなって事故処理も円滑に進めることができ、効率的です。

3. 運転中の安全意識向上に繋がる

ドライブレコーダーが搭載されていること自体が常日頃の運転中の安全意識を高めることにもつながります。音声付のドライブレコーダーなどが付いていれば、さらに意識が高まること間違いなしです。事故は起こらないに越したことはありませんから、運転手の意識改革にもドライブレコーダーは影響を与えていることとなります。

ドライブレコーダー購入時にチェックしたい項目

ドライブレコーダー購入時にチェックすべきポイントは次のようになっています。

  • 車のナンバーを読み取れる高画質カメラ
  • 撮りこぼしを減らす高いフレームレート
  • 暗所や夜間、逆光でも記録できる補正機能
  • 信号機の色を明確に識別できるLED信号対応
  • ななめ前も記録できる広画角
  • 左右や後方も撮影できる複数カメラ
  • 夏の高温にも耐えられる耐熱設計
  • 衝撃感知で自動録画するGセンサー録画
  • 任意のタイミングで記録できる手動録画
  • 駐車中にも自動録画を行う駐車監視機能
  • Wi-Fi搭載で画像の確認が可能
  • GPS搭載で場所の記録が可能

確認したいポイント必要なスペック
画素・画質200万画素以上、フルHD
フレームレート30fps以上
映像補正WDR搭載
LED信号機対応
カメラ画角水平画角110°以上、垂直画角60°以上
カメラ数前後2カメラ、3カメラ、360°カメラ
動作可能温度上限70℃以上
Gセンサー録画○(搭載)
手動録画○(搭載)
駐車監視○(搭載)
Wi-Fi○(搭載)
GPS○(搭載)

➊車のナンバーを読み取れる高画質カメラ

kuniさんのZ4 ロードスターの画像
kuniさんのZ4 ロードスターの画像

ドライブレコーダーを選ぶとき、もっとも重視しなければならないのが画質です。撮影した動画を事故の証拠として使用するためには、事故当時の自分や相手のナンバーなどだけでなく、周囲を走行している自転車や歩行者、動物などの姿や動きがしっかりと撮影されている必要があります。

ドライブレコーダーの画素数は最低でも200万画素以上、画質はフルHD(1920×1080ピクセル)以上のものを選びましょう。

➋撮りこぼしを減らす高いフレームレート

ロックDIY工房さんのインプレッサ WRX STIGVFドライブレコーダーの画像
ロックDIY工房さんのインプレッサ WRX STIGVFドライブレコーダーの画像

ドライブレコーダーにおいて、状況を正確に把握するために画質の次に大切となるのがフレームレート(fps)です。フレームレートとは、簡単に言うと1秒間をどれだけのコマ数で記録するかということ。コマ数が多くなればなるほどスムーズな映像となりますが、このfps数値が低いとカクカクしたコマ切れ映像となってしまい、周囲の事故状況の把握がしづらくなってしまいます。

一般的に人間の目のフレームレートは30fpsといわれており、現在のドラレコの主流も30〜60fps程度となっています。購入するときは30fpsを下回らないものを選択しましょう。

➌暗所や夜間、逆光でも記録できる補正機能

K2-九郎さんのイグニスFF21Sの画像
K2-九郎さんのイグニスFF21Sの画像

車は昼夜問わず走行するため、時間帯や太陽光の条件に左右されない撮影性能が求められます。ドライブレコーダーで特に重視される補正はWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能というもの。トンネルの入口や出口、逆光時に明るすぎる部分を暗くし、暗い部分を明るく補正することで全体がクリアに見えるようにする補正機能です。

どんな状況でも正確に、過不足なく記録するためにも、このWDRが搭載されているドライブレコーダーを選択しましょう。

➍信号機の色を明確に識別できるLED信号対応

中南海さんのマークIIブリットドライブレコーダーの画像
中南海さんのマークIIブリットドライブレコーダーの画像

近年、信号機は従来の電球式からLEDを使用したLED信号機へと置き換えが進んでいます。このLED信号機の普及に連れて問題になってきたのがドライブレコーダーとの相性の悪さ。カメラとLED信号機の光の周波数が合わず、信号機が事故当時どのような状況であったかわかりづらくなるという事象が多発しています。

これを解決するのが、このLED信号機対応のドライブレコーダー。販売されているほとんどのモデルがLED信号機に対応していますが、一部の格安ドラレコには未対応のものも存在します。事故発生時に過失状況を決める大きな決め手となるのが信号機。ドライブレコーダーのLED信号機対応は必須条件です。

➎ななめ前も記録できる広画角

SATOSHI さんのアルファード30系の画像
SATOSHI さんのアルファード30系の画像

カメラの撮影画角が広いこともドラレコの重要要素のひとつです。ドライブレコーダーには可能な限り広範囲の情報を記録する性能が求められます。上下左右も撮影できる広画角カメラを搭載するドライブレコーダーを使用することで、歩行者や自転車の斜め前からの飛び出しやなどにおいて状況把握がしやすくなり、事故の過失割合が変わる決め手となる可能性があります。

具体的にはフロントカメラの水平画角(左右方向の視野広がり)が110°以上、垂直画角(上下方向の視野広がり)が60°以上のものが望ましく、このようなスペックのドライブレコーダーが現在のトレンドとなっています。

➏左右や後方も撮影できる複数カメラ

おおさわぎさんのRAV4MXAA54ドライブレコーダーの画像
おおさわぎさんのRAV4MXAA54ドライブレコーダーの画像

カメラの撮影範囲が広いという観点では、複数のカメラが搭載または接続できるドライブレコーダーもオススメです。複数カメラのドラレコの種類には、カメラを前と後ろにひとつずつ設置して前方と車両後方を撮影する「前後2カメラ」、前方と自車の車内、車両後方を撮影する「3カメラ」、ドラレコ装着点を中心として360°方向を撮影する「360°カメラ」などが販売されています。

前後2カメラ

もっともスタンダードなのは前後2カメラ。後部のカメラはカーナビなどと連動させることでバックカメラとしても使用できる場合があります。前方カメラの視野角が狭いと状況把握がしづらくなるのが欠点です。

3カメラ

3カメラは近年登場した新しいタイプで、事故当時のスマホ操作などを疑われた時の証拠提示や、駐車中の車上あらしなどの記録に有効です。こちらも前方カメラの視野角が狭いと状況把握がしづらくなるのが欠点ですが、車内方向のカメラでサイドガラスまで写る場合は側面衝突事故などにおいて優位となります。

360°カメラ

360°カメラは、前方、左右(サイドガラス越し)、車内、後部(車内&リアガラス越し)の景色が全て記録されるため、事故当時にどのようなことが起きたのかを包括的に記録することができます。ただし360°カメラをフロントガラスに取り付ける場合、後方視界のほとんどは車内となるため車両後方で発生した事故状況はあまり記録できません。

➐夏の高温にも耐えられる耐熱設計

ごーぬさんのヴィッツNCP131ドライブレコーダーの画像
ごーぬさんのヴィッツNCP131ドライブレコーダーの画像

ドライブレコーダー購入時に見落としがちなのがこの耐熱設計です。ドライブレコーダーの故障は電子機器のため熱に弱く、真夏の直射日光による温度上昇で故障する例が相次いで発生中。真夏のダッシュボードは70°を超えることがあり、ドラレコもこれと同等レベルまで熱せられるといわれています。

ドライブレコーダーを購入するときは、動作可能温度が70℃前後をクリアしているものを選択しましょう。80°まであるとなお安心です。

➑衝撃感知で自動録画するGセンサー録画

ユータさんのカローラフィールダーZRE144Gの画像
ユータさんのカローラフィールダーZRE144Gの画像

衝突や地面の突き上げなどの衝撃を感知して自動的に録画を行うのがGセンサー録画機能。事故によって意識を失った場合でも衝撃によって状況が記録されます。Gセンサーによる録画開始後、事故状況をしっかりと記録するため録画を自動で数分間延長する機能が備わっているモデルも存在します。

現在、このGセンサー録画機能はほとんどのモデルに搭載されていますが、非常に重要な機能となるため購入時にしっかりと確認しましょう。

➒任意のタイミングで記録できる手動録画

はぎ(旧:nanasi)さんのマーチAK12の画像
はぎ(旧:nanasi)さんのマーチAK12の画像

事故を目撃したときなど、任意のタイミングで録画を行えるのが手動録画機能。この機能も現在販売されているほとんどのモデルに搭載されており、比較的押しやすいところにボタンが設置してあります。

手動録画機能はドラレコの中でも使用頻度が高い機能のため、搭載されているかしっかり確認しておきましょう。ボタンの位置も確認しておくといざという時にスムーズです。

➓駐車中にも自動録画を行う駐車監視機能

コニさんのアコードCR7の画像
コニさんのアコードCR7の画像

駐車中の当て逃げや車上荒らし、いたずらに効果を発揮するのがこの駐車監視機能。車を降りてから一定時間または次に乗車するまでの全ての時間を記録することで、駐車中のトラブルを把握することが可能です。Gセンサーが搭載されているモデルでは、当て逃げなどの強い衝撃が加わった場合のみ録画を行う機能も存在します。

駐車監視機能を使用する場合は別途電源用のワイヤーハーネスが必要となることがあります。購入時に確認しましょう。

駐車監視機能には注意も必要!

上記のように非常に便利な駐車監視機能ですが、それでも泣き寝入りとなってしまうケースもあります。駐車監視システムの落とし穴と対策についてまとめました。

▶︎駐車監視システムだけでは泣き寝入り予備軍である理由と対策

駐車監視システムだけでは泣き寝入り予備軍である理由と対策
駐車監視システムだけでは泣き寝入り予備軍である理由と対策

11:Wi-Fi搭載で画像の確認が可能

パレさんのギャランフォルティスCY4Aの画像
パレさんのギャランフォルティスCY4Aの画像

ドラレコの中にはWi-Fiが搭載されているモデルもあります。Wi-Fiが搭載されているモデルはスマホと無線接続でき、録画内容をすぐに確認可能、専用のアプリが用意されているドラレコも存在します。

スマホとドラレコを有線接続するのは非常に手間なうえ、SDカードを抜くのも細やかな作業となるためかなり面倒。ドラレコはWi-Fiが搭載されているものを購入しましょう。

12:GPS搭載で場所の記録が可能

recite(リサイト)さんのミニクーパーSの画像
recite(リサイト)さんのミニクーパーSの画像

ドラレコの多くのモデルには、カーナビのようなGPS機能が搭載されています。GPS機能付きドラレコの場合、日時や場所の記録や車両速度の算出などが行えるため、事故処理や保険屋とのやりとりに役立ちます。

せっかくドラレコを装着するなら、証拠をしっかりと残せるGPS搭載モデルを選びましょう。

各項目をおさえたドラレコを購入したい

たむしょーさんのオデッセイRC1の画像
たむしょーさんのオデッセイRC1の画像

ドラレコ購入時は画質や画角ばかりが注目されがちですが、動作可能温度やGPSなどドラレコ特有の欲しい性能などが存在します。これらの項目をしっかりとおさえているドラレコを購入して、あおり運転や事故に備えましょう。

▶︎みんなのドライブレコーダー取り付け&レビューはこちら

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