スタッドレスタイヤの基礎知識!チェーンは不要?寿命は?空気圧もチェック!

2019年07月06日

スタッドレスタイヤの基礎知識!チェーンは不要?寿命は?空気圧もチェック!

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ある程度の雪が降ってもチェーンなしで走行することが出来るスタッドレスタイヤは、冬には欠かせない装備の一つです。現在では、各メーカーからさまざまな銘柄のスタッドレスタイヤが販売されています。そこで、今回はスタッドレスタイヤを正しくしようするための基礎知識をご紹介します。

スタッドレスタイヤとは

スタッドレスタイヤとは、冬季や厳寒期に積雪や凍結した状況の路面を安全に走行するための冬用のタイヤのことです。

スタッドレスタイヤが主流となる以前は、タイヤのトレッド面に滑りやすい路面でもグリップ力を発揮できるように金属製の「鋲」=「スタッド」を打ち込んだスパイクタイヤが用いられていました。

しかし、このスパイクタイヤは路面を削りながら走行するため、粉塵を巻き上げながクルマが走ることになります。そのため、積雪量と交通量が多い地域では粉塵により健康被害が発生してしまいました。そのような社会的背景があり、1982年にタイヤメーカー・ミシュランより日本国内でのスタッドレスタイヤの供給が始められたのです。

スタッドレスタイヤは通常のラジアルタイヤとは異なり、トレッド面に深い溝が彫り込まれています。これは、雪を踏んだ際に深い溝によって雪の柱を生成。それを蹴り出すことによりトラクションを得ることができる設計になっています。

スタッドレスタイヤを履けばチェーンは要らない?

スタッドレスタイヤを装着しているからといって安心してはいけません。

あまりに深い積雪状態の路面では、スタッドレスタイヤであってもスタック(車輪を取られて動けなくなること)してしまうことがあります。そのような状況を想定して、チェーンの準備も欠かせません。チェーンを装着すれば、そういった状況の路面でも力強く雪をひっかけて走行することができます。

また、チェーンが必要となるのは、一般道だけではなく高速道路でも必要になるケースがあります。それは、高速道路上に「チェーン規制」がしかれている場合。この状況では、スタッドレスタイヤを装着していてもチェーンの装着が必要になるため、雪の日に高速道路を走る予定がある場合は準備しておいた方がいいでしょう。

チェーン装着時の注意点

チェーンを装着したままの状態で通常の路面を走行すると、舗装にダメージを与えてしまうだけではなく、走行性能も下がる上に最悪チェーンが切れてしまうと事故に繋がる危険性もはらんでいます。さらに、チェーンの装着が甘いまま走行するとチェーンの「たわみ」がボディに接触してしまう可能性もあります。そういったことにならないよう、チェーンを装着する場合は、タイヤにゆるみがない装着を施す必要があるのです。

スタッドレスタイヤの寿命はどのくらい?

「プラットフォーム」で摩耗をチェックしよう

スタッドレスタイヤの寿命は、通常のタイヤよりも短いという特徴があります。溝の深さが50%未満になると、グリップ力が大幅に減少し冬用タイヤとして使用することが出来なくなります。

このタイヤの摩耗は、タイヤのサイド部に表示される「プラットフォーム」で判別することが可能。新品の時には隠れているプラットフォームは、タイヤの摩耗が進むと見えるようになってきます。目印とも呼べるプラットフォームが露出したタイヤは換え時、ということになるのです。

ゴムの劣化にも注意が必要

また、スタッドレスタイヤはオールシーズン使用するものではありませんから、オフシーズンは外して保管されている場合がほとんどでしょう。

しかし、保管しているだけでもタイヤの素材の大半を占めるゴムは劣化が進みます。ほとんど使用しておらず、摩耗が見られなくてもひび割れなどが発生している可能性があります。

このひび割れは走行中のバーストの原因にもつながるため、保管していたスタッドレスタイヤを使用する場合はゴムの状態も事前にチェックしておきましょう。

スタッドレスタイヤの正しい空気圧とは?

スタッドレスタイヤであっても、車種ごとに設定されている純正タイヤの指定空気圧を充填すれば問題ありません。

ただし、空気圧は冷間の状態で合わせることで、よりその効果を発揮してくれるようになっています。どういうことかというと、空気圧は外気温が10℃下がると10kpa下がると言われています。つまり、冷えた路面を走行するスタッドレスタイヤは、充填した空気圧よりも10kpa下がってしまうのです。そのため、非積雪地域から積雪地帯に出かける場合、スタッドレスタイヤに充填する空気圧は10kpaほど高くいれておくと更に安心です。

スタッドレスタイヤ、履きっぱなしでも大丈夫?

雪道を走行するためのスタッドレスタイヤですが、法律的には雪道以外での使用も問題はありません。

しかし、一般的にスタッドレスタイヤはウェット性能が低く、雨天のグリップ性能を過信してしまうと危険です。

また、燃費性能も低下してしまうことがほとんどであり、銘柄によっては10%ほども燃費が低下してしまう恐れがあります。

ヨコハマ、ブリヂストン、ダンロップなど有名メーカーが販売している「新世代スタッドレスタイヤ」などは、燃費もほぼ変わらない銘柄も存在していますが、やはり時期によってタイヤも使い分けをすれば安心して走ることが出来そうです。

まとめ

スタッドレスタイヤの性能もかなり上がってきている現状ですが、骨子となる基本的な部分は変わりません。寿命の見分け方を把握し、空気圧のセルフチェックなどを行うことで、スタッドレスタイヤは冬の強い味方となってくれます。正しい使い方を知って、雪道でも安心してクルマを運転しましょう。