将来の新型デミオはどのような車になるのか

2019年06月24日

将来の新型デミオはどのような車になるのか

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2017年に発表したサステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030により、すべてのモデルに電動技術を搭載すると明言したマツダ。そのため、モデルチェンジがウワサされている次期型デミオにも新しい電動のパワートレーンが搭載されることが予想されます。将来の新型デミオは、一体どのようなクルマになるのか?マツダの取り組みから、その姿を予想していきます。

サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030とは

サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030とは、マツダが2017年8月8日に発表した、「2030年を見据えた技術開発の長期ビジョン」のことです。

これは、同社がこれから目指す方向性を定めた方策であり、地球・社会・人という3つの課題解決に向けたチャレンジを進めていくためのもの。それぞれ、どういった課題について解説していきます。

1・地球

この「地球」という単語は、環境問題のことを示しています。クルマに対しても環境性能の向上が声高に叫ばれている昨今ですが、地球温暖化や大気汚染への対策は今もって自動車メーカーの課題でもあります。

すでに、ヨーロッパの一部地域では政府主導による内燃機関搭載の新車販売を禁止にするなど、あるいみ「強硬策」とも呼べる取り組みが相次いでいる中、マツダはクルマの心臓とも呼べる内燃機関の効率化をより重視していく方針を打ち出しています。

環境問題の核ともいえる「CO2削減」に向けて、マツダは2050年で同社が手掛けるモデルの平均排出CO2量を2010年比で90%もの削減をすることを明言。その第一歩として、2030年には50%の削減を目指しているのです。

各メーカーが、環境問題への対策としてPHVやEV化を進めている現状。マツダの方策は最も現実味のある解決策ではないでしょうか。

2・社会

交通事故原因の多様化や、人口が少ない、いわゆる過疎地域での公共交通機関の不便さなどがマツダが語る「社会」の問題です。

まず、交通事故への対策としてマツダは基本的な安全技術を進化させ、その上でオプション設定ではなく全モデルにて標準装備化を進めます。2025年には独自の安全技術である「Mazda Co-Pilot Concept」を標準化する方針も示しました。

開発が進められているクルマの自動運転についても盛り込まれており、マツダの自動運転技術は何か緊急事態が発生した時にシステムが運転を代行する「オーバーライド」となるのが特徴。1から10までシステムで行うのではなく、ドライバーがハンドリングミスをした時や体調を崩した時などに自動運転に切り替わる仕組み。あくまで自動車メーカーとして「走る歓び」を追求する、マツダらしいアプローチではないでしょうか。

3・人

マツダが考える「人」の問題とは、機械化・オートメーション化により経済的な豊かさを享受している一方で、身体を動かさないことや人との関係性が薄くなっていくこと。

この課題を解決するために、マツダは同社のモデルの基本コンセプトである「人馬一体」を更に強めていくとしています。

先の新型ロードスターの成功から見るように、「手足のように動く」クルマを生み出すことはマツダにとっても至上の課題です。この「人」という課題を解決できるような魅力的なモデルの誕生がこれからさらに期待できるといっても過言ではないでしょう。

サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030の概要全文は、以下のアドレスにて見ることが出来ます。

次世代エンジン SKYACTIV-Xの注目点

サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030目玉の一つが、この方策の実現に向けて導入される次世代エンジン「SKYACTIV-X」です。これまでも、SKYACTIVエンジンを搭載していたモデルは存在していましたが、この新しい「X」とはどのようなエンジンなのでしょうか。ここから、その概要について解説していきます。

技術的内容

SKYACTIV-Xは、マツダが開発した世界初の圧縮着火(CI)を実用化したガソリンエンジンです。乱暴に紹介すれば、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの良いとこどりをしたエンジン。

圧縮着火とは、ガソリンと空気の混合気を内部で圧縮することにより着火させる技術のことで、SKYACTIV-Xには「火花点火制御圧縮着火」通称〝SPCCI〟が採用されています。

本来であればスパークプラグが発生させる火花での着火ではなく、圧縮のみで燃料に着火する「予混合圧縮着火」が理想なのですが、ガソリンは点火しにくい特性があるために圧縮着火のみではスムーズな運転に支障が出てしまいます。

なので、SKYACTIV-Xはエンジンが低負荷時にはディーゼルエンジンと同じく圧縮着火を行い、高い負荷がかかった際には火花による着火を行うという二段構えのメカニズムを開発したのです。

特長・メリット

優れたトルク・レスポンス

SKYACTIV-Xは、従来のガソリン/ディーゼルエンジンに比べて非常にパワフルである特徴があります。これは、圧縮での着火を低回転~中回転域で行うことにより鋭いエンジンのレスポンスを引き出すことに成功しているため。

現在マツダの多くのモデルに搭載されているSKYACTIV-Gエンジンに比べ、カタログ値で10%~30%ものパワーアップという驚異的な数字を誇ります。

また、普及しているガソリンエンジンと比べ、アクセルを踏み込んだ時のエンジン吸気がないため動き出しのレスポンスに特に優れているエンジンなのです。

圧倒的な燃費性能

SKYACTIV-Xは、ガソリンエンジンでありながらクリーンディーゼルエンジンに肩を並べる圧倒的な燃費性能も持ち合わせています。

現行のSKYACTIV-Gでも十分に高い燃費性能を発揮していますが、SKYACTIV-Xはそれよりさらに20~30%もの燃費改善を実現しているのです。

このエンジンの登場により、PHVやEVのモデルだけが「低燃費」だと言える時代は終わるのかもしれませんね。

次期型デミオはどうなるのか?

デビュー時期は2020年頃か?

デミオは、マツダが製造・販売を手掛けるコンパクトカー。初代モデルがデビューしたのは、1996年。現行型となる4代目DJ系は2014年に発売されています。

先日遂に正式デビューとなったアクセラの後継モデル・MAZDA3の登場も記憶に新しい中、デミオにも新たなパワートレーンを搭載した次世代モデル登場のウワサが囁かれています。

もともと、マツダ伝統のロータリーエンジンを駆動力ではなく発電用として使う「レンジエクステンダーEV」搭載のデミオを、2013年には試作していたマツダ。

マツダはこのレンジエクステンダーEVを2020年に市販化すると明言しているため、現行デミオが登場から6年経過していることを考えても、次期デミオは2020年にデビューする可能性がかなり高いのではないでしょうか。

新デザインと新エンジンシステムの影響

e-POWERの日産、ハイブリッドの勢いが衰える様子もないトヨタなど、各社ハイブリッドシステムを全面的に押している現状。マツダは、レンジエクステンドEVとSKYACTIV-Xという2つの選択肢を持つことになります。

デザインでいえば、マツダらしいエレガンスさを追求した「深化した魂動デザイン」を継承して、MAZDA3をコンパクトに縮めたようなエクステリアになるのではないでしょうか。

パワートレーン・デザイン共に新たな方向性をはっきりと示したマツダ。新型デミオも、その2つを受け継いだ魅力的なモデルになることは間違いないでしょう。

まとめ

レンジエクステンドEVと、SKYACTIV-Xという次世代へ向けた新しい2つの技術。そのどちらが搭載されることになっても、新型デミオはかなり高性能なモデルになることが予想されます。サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030により、新たな動きを加速させているマツダの動きから目が離せそうにありません。