2018年に行われたデミオのマイナーチェンジを振り返る

2019年06月07日

2018年に行われたデミオのマイナーチェンジを振り返る

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マツダのコンパクトカーであるデミオは、デザインテーマ「魂動」と、大径タイヤを四隅に配置したことによるスタイリッシュなデザインと走行性能で、多くの人を魅了しています。そのデミオは2018年8月にマイナーチェンジされ、エンジンの変更やグレード設定がなされるといった変化を遂げました。今回は新しくなって魅力が増したデミオのマイナーチェンジを振り返り、どんな改良が行われたのかを詳しく検証します。

マイナーチェンジか商品改良か?

現行モデルは2014年に発売された4代目となっており、これまでにも毎年のように商品改良を行っています。

マツダでは、その車の改良内容の大小にかかわらず、マイナーチェンジと呼ばずに全て商品改良と呼んでいます。

したがって、他メーカーのように商品改良とマイナーチェンジの区別が付き辛いのですが、2018年8月の改良ではエンジンの変更が行われるなど大掛かりなものとなったため、マイナーチェンジとして受け止めるメディアも多く、ここでもマイナーチェンジと位置付けていますのでご了承下さい。

1.3Lエンジンを1.5Lガソリンエンジンへ変更

今回のマイナーチェンジでの最も大きなトピックは、何と言ってもガソリン1.3Lエンジンを撤廃し、ガソリン、ディーゼルの全てを1.5Lエンジンに置き換えたことです。近頃の世情に照らし合わせれば、ダウンサイジングが当然の自動車業界。

普通に考えれば3気筒化で1.0Lにダウンサイジングして、動力性能をターボによって1.5L並みを維持しつつ低燃費化を図るのが常識というもの。

しかし、デミオではそうせず、あえて排気量アップを選んだことにはどのような理由があるのでしょうか。また、それによる性能の変化やメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょう。

排気量アップの背景

エントリーグレードの「13C」➡「15C」、主力グレードの「13S」➡「15S」となって発売以来グレードの最低価格帯の車種であった1.3Lモデルが一掃されました。

その理由は、マツダの説明によると『「ゆとりあるスムーズな走りの実現」のためには、1.5Lのほうが、エンジン効率の良い領域を有効に活用でき、アクセルの踏み込みやシフトダウンの頻度が減少し、実用領域における燃費の向上に貢献する』となっています。

つい、排気量が少ないほうがコストパフォーマンスに優れてると考えがちですが、実走行では異なる結果になるようです。パワーがある分無駄にアクセルを踏んで回転を挙げずに済めば燃費は良くなるということなのでしょう。

マツダに高出力で低燃費の1.3Lや1.0Lエンジンがないことも「やむをえず」こうせざるを得ない要因でもあるのかもしれません。走りを重視するマツダにとっては、1.3Lのデミオの走りがよほど納得できなかったのでしょうが、今あるエンジンでやりくりせざるを得なかったともいえるのではないでしょうか。

排気量アップによる性能の変化

SKYACTIV-G 1.3エンジンからSKYACTIV-G1.5への排気量アップによる性能の変化としては、最高出力は18PS向上し110PSに、最大トルクは20N・mアップの141N・mとなります。最高出力と最大トルクはそれほど大きな変化をしておらず、ドライバビリティの向上が主体と言えます。

燃費についてはSKYACTIV-G 1.3が20.6~24.6㎞/L、SKYACTIV-G1.5がWLTCモードで19.0~19.8km/L㎞/Lとなっています。

これだけ見ると「やっぱり排気量の少ない方が燃費が良いじゃないか」と思われるかもしれませんが、1.3LがおなじみのJC08モードなのに対し、1.5Lエンジン車は今回からより実燃費に近いとされるWLTCモードを採用しています。そのため、1.3Lと1.5Lの燃費性能はほぼ変わらないといえます。

価格帯

次に価格帯を見てみましょう。

1.3L車は1,393,200円~1,981,800円、そして1.5L車は1,393,200円~2,019,600円。何と排気量がアップしたのにほとんど変わりません。特にエントリーグレードの「15C」と主力グレードの「15S」は、1.3L車の時と全く同じ価格なのです。

つまり、実燃費もほぼかわらず価格も同じになったのですから、ドライバビリティが確実に向上した分はマルマルお得になるという、ユーザーにとっていいことずくめの車となっています。

クリーンディーゼル車は今まで通り好トルクの1.5Lエンジンを搭載し、価格帯は1,814,400~2,278,800円となっています。

特別仕様車「ミスト・マルーン」の登場

これまでのデミオの商品改良の時を振り返ると、必ずと言ってよいほど特別仕様車も設定されていて、その後の主力車種となることが多くありました。

個性的なインテリアデザインを特徴とする「スタイルコレクション」シリーズとして、2015年12月の商品改良では「ブラックレザーリミテッド」、2016年10月の商品改良では「テーラード・ブラウン」、2017年11月の商品改良では「ノーブル・クリムゾン」が設定されていました。

今回も、その例にもれず、特別仕様車「Mist Maroon(ミスト・マルーン)」が設定されています。

特長・こだわりの点

特別仕様車「Mist Maroon(ミスト・マルーン)」は、「15S Touring」、「XD Touring」のSKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)車をベースとし、ドアトリムや助手席前のインパネ、シートに肌触りのよいスエード調人工皮革を採用されています。また、これらはディープレッドとブルーグレーステッチという個性的な配色をキルティングで上品にまとめています。

さらに、ステアリングヒーター、高輝度ダーク塗装アルミホイール、フロントLEDフォグランプ(ピアノブラック&クロームメッキベゼル加飾)を特別装備としています。

車両価格

特別仕様車「Mist Maroon(ミスト・マルーン)」の価格は、1.5L車が1,782,000~1,987,200円、1.5Lクリーンディーゼル車が2,062,800~2,268,000円となっています。また、従来設定されていた「ノーブル・クリムゾン」も1.5Lのガソリン車とディーゼル車に引き続き設定されています。

まとめ

プレミアム路線まっしぐらのマツダ車の例にもれず、ついにデミオまで高級化が進み、値上がりするのかと思ったら、価格は据え置かれ、単に走りを良くしただけだったというのが真実でした。マツダというメーカー、好きになりそうです。

今回は1.5Lのガソリン車がメインでしたが改良が進んだクリーンディーゼル車も人気が高く、どちらにするか迷いますが、CARTUNE ユーザーさんの比率は軽快なガソリン車が多いようです。