カーポートの値段ってどれくらい?設置の費用は? | CARTUNEマガジン
カーポートの値段ってどれくらい?設置の費用は?

2019年06月02日 (更新:2020年08月14日)

カーポートの値段ってどれくらい?設置の費用は?

雨や真夏の直射日光から愛車をしっかり守り、真冬は雪や霜を防いでくれるカーポート。駐車場にカーポートがあれば、一年中快適に車に乗ることが出来ますよね。設置も比較的簡単で、コストパフォーマンスが高いのも魅力。今回はそんなカーポートの設置費用などを調査しました。

カーポートとは

Raven fleetさんのCTS スポーツワゴンX322Cの画像
Raven fleetさんのCTS スポーツワゴンX322Cの画像

基本的に柱と屋根で構成されている、簡易的な車庫のことをカーポートと呼びます。

ガレージとの違いは?

カーポートとガレージ・・・その違いを比べてみましょう。

密閉性

カーポートは柱と屋根だけ構成されているので密閉性は低いです。サイドパネルなどをオプションで取り付ければその機能を補うことも可能ですが、ガレージには及びません。しかし直射日光はもちろん、風が強くなければ雨や雪を防ぐことが出来ます。

ガレージは、屋根と4面が全て囲まれるので密閉性は高いです。雨、風、雪、黄砂などからしっかり車を守ってくれます。逆にガレージ内で有機溶剤などを使う時は、換気をしっかりしないと身体に害が及びます。

防犯性

密閉性と同じ理由でカーポートは防犯性も低いですし、ガレージの防犯性は高いです。この防犯性・密閉性の差が、カーポートとガレージの一番の違いだと言っても過言ではありません。

耐久性

カーポートの耐久性の特徴は、サビに対する強さです。アルミ素材の物が多いので、スチール素材の物が多いガレージと比べるとサビには強いです。ガレージは定期的な防錆処理などが必要になります。

しかし柱と屋根だけと言う構造上、台風などの自然災害(特に強風)に対してどうしても弱くなってしまいます。対強風タイプのカーポートもありますが、屋根が飛んだり、倒れたりという可能性はゼロではありません。

設置費用・施工期間

構造を考えればおわかりのように、ガレージと比べるとカーポートは設置費用も比較的安価ですし、施工期間も短くてすみます。ガレージは設置費用も高額になりますし、施工期間も長くなります。

法律上の問題

カーポート・ガレージ共に、建築基準法上「建築物」と言う扱いになるので、設置する時には「建築確認申請」の手続きが必要になります。建築物とは「土地に定着する工作物のうち、屋根及柱もしくは壁を有するもの」と定義されていて、カーポート・ガレージもこれにあてはまるからです。(建築基準法第二条一項)

ただし、第六条二項にもあるように、防火地域及び準防火地域外において建築する場合、床面積の合計が10㎡以内なら不要です。(防火地域と準防火地域は、必ず必要になります)

また、カーポートは「屋根の庇から1mは建築面積から減算してもよい」とされているので、1台用だと建築確認申請はほぼ必要ありません。

他にもカーポートは、ほとんどの場合固定資産税の対象にはなりませが、ガレージは3面以上が壁などで囲まれているので、固定資産税の対象になります。

カーポートの値段ってどれくらい?

qingmaojpさんの5シリーズ セダン洗車の画像
qingmaojpさんの5シリーズ セダン洗車の画像

メーカーやショップによって呼び方に若干の違いはありますが、カーポートには「一般地域タイプ」「対強風タイプ」「対積雪タイプ」と言うようなタイプがあります。日本列島は南北縦に長いため、当然設置する地域によって気象状況などが異なるからです。雪の多い北海道などでは、「対積雪タイプ」しか設置できませんし、台風の多い鹿児島県や高知県などでは「対強風」タイプが必要になってきます。

  • 一般地域タイプ・・・対風圧 34m/s、38m/s 対雪量〜20cm
  • 対強風タイプ・・・対風圧 42m/s、46m/s
  • 対積雪タイプ・・・高強度タイプ 〜30cm 積雪タイプ〜50cm

多雪タイプ〜100cm 豪雪タイプ〜150cm、〜200cm

などのようになっていて、価格はタイプによって違ってきます。相場は下表のようになっています。

1台用2台用
一般地域タイプ9万円〜15万円〜
対強風タイプ15万円〜30万円〜
対積雪タイプ20万円〜40万円〜

メーカー、柱や屋根の素材、形状によっても差がありますし、「基本工事費込み」という商品もありますので、あくまでも目安とお考え下さい。

カーポート設置に必要な費用は?

涼ちんさんのカムリAXVH70リフレクターの画像
涼ちんさんのカムリAXVH70リフレクターの画像

カーポートの価格には「基本工事費込み」とういものもあると書きましたが、この基本工事とは本体を組み立てるだけで、設置するための穴を空けたり、コンクリート工事などは含まれていません。これらの工事には別途費用が必要になってきます。

施工費用は1台用で、約4万円〜が相場となっています。これは、設置場所が土で残土処理などを含めた金額です。設置場所がコンクリートだと「ハツリ工事」(コンクリートへの穴開け)が必要になるため、別途5,000円〜6,000円の費用がかかります。

また、対積雪タイプの設置には特大の基礎コンクリート工事が必要になるので、柱が2本のものでも、約7万円〜となります。

他にもカーポートのサイズを調節する「切り詰め加工」(奥行き切り詰め・約5,000円〜、幅切り詰め・約1万円〜)や既存のカーポートの撤去などがある場合にも別途費用がかかります。

まとめ

涼ちんさんのカムリAXVH70の画像
涼ちんさんのカムリAXVH70の画像

インターネットで「カーポート」と検索すると、「カーポート専門店」「サンフィールド」「エクスショップ」などがヒットします。最近はこのような希望の商品をインターネットで選び、設置までしてくれるネットショップが人気のようです。

本体価格もカタログ価格(定価)の60%OFFなどと謳っていて、工事費合計で税込み10万円以下!などという商品も見かけます。しかし、カーポートは大切な愛車を直射日光や雨・雪などから「守る」ための物。価格だけにとらわれず、ご自分の駐車場やお住まいの地域の環境なども考慮して、最適なカーポートを設置しましょう。

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