2019年05月31日 (更新:2020年07月14日)
スペーサーを装着する時にチェックしておきたいハブボルトとの関係
ホイールの装着位置を微調整するパーツとして、ホイールスペーサーと言う非常に便利なアイテムがあります。しかし、取付に際して注意しなければならない事柄があることをご存知でしょうか!?一歩間違えたら事故にもなりかねない事もあります。今回は、そういった不安を解消頂ける様にスペーサー装着時の注意点をチェックしていきたいと思います。
スペーサーを車に取り付ける方法
まずはスペーサーを車へ装着する方法をご説明します。ホイールとハブ(ホイールを取付ける箇所)の間に挟むのですが、概ね次のような手順になります。
ホイールを外す始めにホイールをハブから外します。
ホイールはハブから伸びているハブボルトへホイールナットを使用して固定されています。締結されているホイールナットの数は、乗用車の場合は4〜6本になります。車体をジャッキアップしてからホイールナットを緩めて、外していきましょう。全て外れたら、次はホイールを持ち上げて外します。車種に寄っては重たいので、ぎっくり腰には気をつけて下さい。
補足ですが、外車やレクサス等は「ホイールボルト」を使用していますが、今回は国産車で一般的な「ホイールナット」に絞って進めていきます。スペーサーをハブボルトにはめてタイヤを再びはめるホイールがハブから外れたら、続いてスペーサーを装着します。スペーサーには穴が開いていますので、そこへハブボルトを挿入しスペーサーをハブへ密着させます。
スペーサーを付け終わったら、次は、ホイールを元の様に組み付けて完了です。正しく装着されていれば、スペーサーがハブとホイールにサンドイッチされている様になっているはずです。注意点としては「ハブとスペーサーの間」「スペーサーとホイールの間」は砂等のゴミが噛み込まないように奇麗にしてから組み付けましょう。如何でしょうか?とても簡単お手軽に装着出来そうですよね!?
スペーサー装着時にチェックするべきボルトのこと
簡単に装着可能なスペーサーでも、取付の際に最も注意しなければならないことがあります。それは、ハブボルトです。では、ハブボルトのどういった点に注意しなければならないか見ていきたいと思います。
タイヤを固定するのに十分なボルトが出ているかどうか
ハブボルトが、タイヤを固定するのに必要十分な長さであるかを確認しましょう!どういったことかと言うと、スペーサーを装着するとホイールから突き出すボルトの長さが短くなってしまいます。これにより、ホイールナットの掛かりが浅くなり締結が不十分となってしまい、走行中にホイールナットが脱落してしまう危険性が高まります。最悪の場合にはホイールが外れてしまい、惨事を招きかねません。
一般的には厚み5mm以下のスペーサーの場合は純正ハブボルトのままで装着可能であることが多いですが、最終的にはプロに見て貰う等、確認をお願いする事がベストかもしれません。
ワイドトレッドスペーサーを装着する場合
一般的なスペーサーは薄い板状になりますが、10mmを超えるような厚いスペーサーには、スペーサー本体にボルトが組付け済みの「ワイドトレッドスペーサー」という物もあります。
前述したように厚いスペーサーを装着した場合、純正のハブボルトでは長さが足らなくなってしまいます。その対策として、スペーサーにホイール締結用のボルトが組付けられた製品になります。
しかし、ワイドトレッドスペーサーならではの注意点もあります。純正のハブボルトはスペーサーを締結する為に使用されるので、スペーサーの外側へハブボルトが飛び出す場合があります。その飛び出した部分がホイールと干渉しないかをチェックしなければなりません。干渉する場合はホイールがスペーサーへ密着できないので取付不良となってしまいます。
大きくワイドトレッド化できるので人気のアイテムですが、このような注意点もありますので、しっかりと確認して装着しましょう!
まとめ
トレッドを簡単にワイド化でき、価格もお手頃なので人気のスペーサーですが、取付には万全の注意を払う必要があります。ホイールが外れてしまったら他者を巻き込む事故にもなりかねません。今回ご紹介致した様な注意点を参考にしながら、安全にドレスアップを楽しんでいきましょう!