アルミホイールだけじゃない?アルミテープを使った意外なチューニング

2019年05月26日

アルミホイールだけじゃない?アルミテープを使った意外なチューニング

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クルマのチューニングで「アルミ」といえば、ホイールが真っ先に浮かびますがアルミテープを使ったチューニングというものがあるのです。発売当時は大きな反響を呼んだアルミテープを使ったチューニングですが、実際効果はあるのでしょうか?口コミや開発に至った経緯を踏まえて、その正体に迫ります。

トヨタが発表したアルミテープを使ったチューニングとは

トヨタが「走りを良くする」チューニングパーツとしてアルミテープを発表したのは、ちょうど86がマイナーチェンジを受けたタイミングだった2016年9月。

イメージ通りの薄さを持ったアルミテープを車体に張り付けるだけで、操縦性がアップするという売り文句で、発売当時はインターネットやSNS大いに拡散され話題となったのです。

何故アルミテープなのか

理論と開発経緯

操縦性を増すためのパーツがアルミテープ?と首をかしげてしまいそうですが、理由はシンプル。自動車は金属部品の塊であるために非常に帯電しやすいのです。

車体が帯電すると、クルマが本来の性能を発揮しにくくなるので、放電してやればいい。それに対しての答えが、アルミニウムのテープを貼ってやる、ということなのです。

開発のきっかけとなったのは、同じ仕様の車を連続で運転した際の違和感だったと86チーフエンジニアの多田哲哉氏は語っています。

その〝違和感〟の原因が車両の帯電と分かってから、さまざまな方法が試されました。

しかし、最終的にはこのアルミテープのように、エッジの面積が多いアルミテープが最良だという結論に至ったのです。

ただアルミテープを貼るだけではダメ

アルミテープでいいのなら、なんでもいいんじゃないの?と思われがちですが、実はそうではありません。テープの形状や場所、貼り方も重要なポイントになってきます。

また、前提としてアルミテープはクルマの性能を引き上げるモノではなく、クルマが帯電していなければ効果は得られないことを覚えておきましょう。

まず、施工する際の箇所としてはフロントウィンドウの下部両端、バンパーの4隅、ステアリングコラムといった場所が適当です。

それぞれ違った目的があり、フロントウィンドウは乱気流の発生を抑え、バンパー周りはタイヤが巻き込む気流を整えるため。さらに、ステアリングコラムはサスペンションやステアリングコラムがため込んだ静電気を放電するために施工します。

市販の幅広アルミテープでも代用は利きますが、なるべく細かくカットするなどの工夫が必要です。また、アルミテープの上からコーティングなどをしてしまうと放電効果が下がってしまうため、むき出しのままにしておくのもポイントです。

GRロゴの入ったアルミテープも販売中

トヨタ純正のアルミテープは長方形にカットされたテープに細かく切れ込みが入っているシンプルな形状のモノ。

しかし、実はより〝チューニングパーツっぽさ〟を高めた製品が販売されています。

トヨタのモータースポーツ用車両などの開発を手掛けているTRDが販売しているアルミテープは「GR」のロゴが入り、赤と黒に塗り分けがされたスタイリッシュなアルミテープ。メタリック調で、歪んだ形をしているのでクルマの外観を損なうことなく効率的に放電が出来るように設計されています。

実際に効果はあるのか

さまざまな口コミを検証しましたが、正直なところ効果を実感されている方は少ないように思えました。

しかし、「空力が良くなる」「燃費が良くなる」という効果を期待しての低評価が多く、そもそもアルミテープの効果とは的外れな感想を抱いている方が多かったのも事実。

アルミテープはなにかを「良くする」ものではありません。あくまでも、「元に戻す」ものだということを今一度思い出しましょう。

似たような製品

アルミテープと似たような売り文句で販売されている製品に、SEV(セブ)というものがあります。

これは株式会社ダブリュ・エフ・エヌが開発した、人間用の製品をクルマ用に転用したもの。

車体の様々な場所に設置するだけでクルマ本来の力を引き出すとされています。

全国のスポーツ用品店やショールームなどで取り扱いがあり、通販でも購入することができます。価格は最廉価の「SEVホイール typeR」で、2,000円~なので、気になった方は試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

アルミテープ発売当時は色々なメディアもこぞって取り上げたことで、オカルト的な印象を持っている方も非常に多いでしょう。

しかし、この放電に関する技術自体はテープ発売前の2014年から導入されている上、レクサスRXといったモデルにも採用された実績があります。価格も安く手ごろな製品なので、自分の愛車でも試してみてはいかがでしょうか?