2019年05月19日 (更新:2020年08月25日)
自動車も自転車も置ける便利なカーポートとは
お手頃な簡易式ガレージと言える存在のカーポート。そのカーポートの役割や構造、ガレージとの違いや種類について詳しく説明していきます。
カーポートの役割・構造
役割
カーポートは太陽熱や紫外線により車にダメージを与える直射日光や、雨や強風・台風、または雪や雹といった自然災害、あるいは鳥の糞等から愛車を守る為にあるものです。
また、カーポートが有ることで洗車した後も雨でワックスが落ちることは有りませんし、夏場では日よけ代わりになることで車が高温状態になりにくいのがメリットと言えます。
構造
一般的なカーポートは、本体である柱・梁と、屋根材などで構成されたタイプのものが多いです。この柱は大きな屋根を支えるものなので、地中までしっかり埋め込まれています。本体の主な素材としてはアルミ形材が多く用いられます。
また、オプションとして照明や柱ガード、棚や洗濯物干し、強風対策用の補強材といった物も用意されています。
カーポートとガレージの違い
カーポートとガレージの違いについて説明していきます。
構造的な違い
カーポートとガレージで大きく違うのは周りが壁に囲われているか、そうでないかです。基本構造が柱と屋根で出来ており、周りを何も囲まないカーポートと、側面に壁がありシャッターを閉めれば周りを全て囲み、外からの侵入を防ぐことが出来るガレージという点でカーポートとガレージは明確な構造の違いが有ります。
役割の違い
カーポートはあくまで車を雨風等から守る目的で設置されているのが多いのに対し、ガレージは車を駐車するスペースというだけでなく、何かしらの作業が出来る場所でもあったり、車の工具だけでなく物置の役割を担っていたりと多目的スペースの意味合いが強いとも言えます。
カーポートの種類
カーポートの種類をいくつか紹介していきます。
片側支持タイプ
片側に柱を集約し、限られた駐車スペースを最大限に活用できる使い勝手の良さが特徴の片側支持タイプ。施工費も抑えられるコストパフォーマンスに優れたカーポートです。
両側支持タイプ
両方に柱が有り、高い安定感のある両側支持タイプ。風に対する揺れ耐性に優れているだけでなく、積雪にも強いです。
後方支持タイプ(後方支柱タイプ)
柱を後方に揃えるという特殊な構造を採用することで車庫入れに十分な空間を確保。駐車がスムーズに行えるタイプです。
カーポートの費用の相場
1台用のカーポートの場合、工事費用は10万円~20万円、2台用であれば20万円~60万円、3台用であれば40万円~60万円辺りが相場と言えます。
また、工事から完成にまでかかる期間は2台用までであれば実工事は2日程、養生期間(コンクリートを打ってから、コンクリートに必要強度が出て、型枠を外すまでの期間)も含み着工日から6日~9日かかると見て良いでしょう。
まとめ
カーポートについての役割やガレージとの違い、種類について説明してみました。カーポートはガレージに比べると密閉性は劣りますが、設置のし易さ、施工期間、コストの面においては優れています。
設置を検討している方は予めメリット・デメリットを把握した上でカーポート選びをしてみて下さい。