ホイールにスペーサーを利用して楽しもう

2019年05月17日

ホイールにスペーサーを利用して楽しもう

label車雑学

ほんの数ミリのこだわりを実現してくれるスペーサーは、装着するだけでクルマの立ち姿を一変させてくれます。ホイールのようにドレスアップの主役ではありませんが、やはり欠かせない存在です。今回は、ドレスアップの名脇役であるスペーサーについてご紹介します。

ホイールスペーサーとは

役割・構造

ホイールスペーサーとは、車体(フェンダー等)とホイール表面の出方を調節するパーツのことです。

サイズや仕様も色々な製品が存在しており、厚みもさまざまです。肉抜きにより軽量化が施された製品や、本来装着できないホイールの装着を可能にするPDCチェンジャーという種類のスペーサーもあります。

スペーサーの種類

スペーサーには2種類あります。

あと数ミリホイールを外に出したい、という微調整に使えるのがスペーサー。

また、もう一つがワイドトレッドスペーサー。こちらは10mm以上ホイールを出したい時にもってこいのスペーサーです。

ホイールスペーサーを使って遊べること

トレッドを広げてツライチにする

ホイールを装着する上で気になるのがサイズ感と、フェンダーからの出方(ツラ)です。ピッタリのサイズが出ない場合や、思ったよりも引っ込んでいてきれいなツラが出ない

いという時にスペーサーの出番。

ハブとホイールの間に挟むだけで、思い通りのサイズ感を手に入れることができます。

どんなシーンで役立つのかというと、20×8.5J+45というサイズのホイールがあったとして、欲しいサイズが8.5J+40ならば、その5mmの差を埋めてくれるのがスペーサーなのです。

オフセットの関係で装着できないホイールを装着できるようにする

オフセットとは、ホイールを取り付けるハブ面からホイールリムの中心までの距離のこと。

マイナスかプラスで表記し、リムの中心線からハブの取り付け面が内側になるとマイナス。ハブ取り付け面とリムの中心が重なる位置が±0、それ以上になるとプラスになります。

ドレスアップをする以上はリムの深いホイールを履きこなしたいものですが、メーカーは足回りの構造・トレッド幅・ハンドル切れ角に応じてオフセットの値を変えています。

そのためにオフセットの関係で装着できないホイールが出てくるのですが、スペーサーによりホイールの外側からオフセットを変えてやることで、ホイールのオフセット選びにも幅が出てくるのです。

ロールを減らすことができる

スペーサーを取り付けると、トレッドが広がります。そのため左右のタイヤの中心が広がることになるので、広い範囲でクルマを支えることが出来るようになるため、走行時の安定性の向上が期待できます。

スペーサーを使うにあたって注意したいこと

ハブボルトへの負荷の増加

スペーサーは基本的にクルマ純正のハブボルトを使って固定します。そのため、ボルトの強度が低下するなどの心配はありませんが、もともとホイールのみを固定していたところにスペーサーという追加部品まで固定しなければならなくなるため、ハブボルトへの負荷は増大します。最悪の場合ハブボルトの破損にもつながりかねないので、スペーサーを使う場合は注意しておきましょう。

ロングハブボルトへの打ち替えが発生する可能性

スペーサー自体にハブボルトが取り付けられているワイドトレッドスペーサーであれば問題ありませんが、スペーサーだけを使って大きくツラを調整しようとするのは危険です。

スペーサーはハブボルトに〝ひっかける〟形で使用するのは危険です。

スペーサーを重ねて使うと、ハブボルトのスペーサーからの出方が少なくなります。そのぶん、ホイールを固定するためのねじ山が少なくなるので、最低でもホイールを装着した際に、3回転分はナットが回せるようにしましょう。それ以上ナットの回転が少なくなると、走行中の脱輪なども考えられるので大変危険です。

走行性能の低下

スペーサーは基本的に汎用品なので、ホイールと一緒に組んだ時や走行中にはセンターは出ません。マルチPDCやハブ径に対応させるために加工されているスペーサーは、特にその傾向があります。

ホイールのセンターが出ないということは、走行性能が大きく減少してしまうということ。できれば、長穴加工ではなく複数の穴によりマルチPDCとしている製品を使いましょう。

スペーサーの価格帯

スペーサーは、厚みやブランドにより価格が幅広く存在しています。

セットで1,000円以下のモノや、アルミ鍛造の製品で10,000円以上する製品までさまざま。中には剛性アップのためにハブリングを装備しているモノまであります。

スペーサーとワイドトレッドスペーサーの使い分け方

少しだけ広くしたいならスペーサー

スペーサーは3mm~5mm幅が一般的であり、中には1mmや2mmといった製品もあります。ミリ単位でのツラ調整に使えるのが魅力であり、クルマのピッチにも幅広く対応しているため、何枚持っていても困りません。ミリ単位でホイールの出方を調整できるのが強みです。

使い方としては、ハブに挟み込むような形でその上からホイールを固定します。1枚での使用がベストですが、ハブボルトの長さが十分なら重ねて使用してもOKです。

かなり広くしたいならワイドトレッドスペーサー

10mm~30mmという厚みが一般的で、ハブに工具を使って取り付けることにより、ホイールの位置を外側にずらすことが出来ます。

普通のスペーサーと組み合わせることで、さらに細かい調整も可能になるのです。

使い方として注意しておきたいのは、ワイドトレッドスペーサーを装着した時のホイール側の逃げ。純正ハブボルトがスペーサーから突出してしまった場合、ホイールとスペーサーの間に逃げがなければホイールが浮いてしまうからです。

ホイールの取り付け面に逃げがあれば問題ありませんが、逃げがなければその分の厚みを用意しましょう。

Amazonで購入できるスペーサー

KSPEC『デジキャンワイドトレッドスペーサー』

クルマのアフターパーツを多数販売し、モーターショーにもデモカーの出展実績があるKスペックのスペーサーです。

このデジキャンシリーズは60mm厚まで製品化されており、ピッチも幅広く対応しています。価格は12,441円~。

MARS

こちらのスペーサーはハブリングで剛性を高められたパーツ。MARSの製品はBMWやフォルクスワーゲンなど、輸入車に幅広く対応しているのがポイント。価格は8,316円。

HKB『レーシングワイドスペーサー』

HKBのスペーサーは4穴、5穴に対応しており長穴加工ではないため、ブレやがたつきが少ない製品となっています。価格は2,876円~。

まとめ

スペーサーはドレスアップの幅を広げてくれるものですが、メリットとデメリットが存在しています。それを十分理解したうえで使うことが出来れば愛車の足元を更に引き締めることができるに違いありません。スペーサーで、諦めていたサイズのホイールをもう一度履いてみませんか?