日産のエンブレムの由来ってなに? | CARTUNEマガジン
日産のエンブレムの由来ってなに?

2020年08月04日

日産のエンブレムの由来ってなに?

日産のエンブレムと言えば、丸を左右に貫く「NISSAN」の文字で、ぱっと見は何の変哲もないデザインに思えます。

日産エンブレム

Shin しんぴーさんのキューブZ12の画像
Shin しんぴーさんのキューブZ12の画像
引用元:Shin しんぴーさんの投稿

日産のエンブレムは、現在の形となるまでに多くのデザインが採用されてきました。

創業当初は社名が違ったのも、エンブレムが多く存在する理由です。

また、現在ではスカイラインは日産自動車のフラッグシップで、GTRは世界でも最高峰のスポーツカーとして、日産自動車はもとより日本を代表するスポーツカーです。

しかし、スカイラインはもともとプリンス自動車が販売していた自動車で、昭和41年に経営難となっていたプリンス自動車を通産省の指導で合併したという歴史があり、スカイラインにつけられていた日産エンブレムは、他の日産車と違った歴史を持っているのです。

純粋な日産の原点は創業当時につくられたDATSUNで、いまでも日本のみならず海外にも多くのファンを持ち、2012年には新興国でDATSUNブランド復活を遂げています。

日産の原点DATSUN

明治・大正を通して、日本を走る車はアメリカ製のフォードやGMのエンブレムを付けた自動車ばかりでした。

そこで、外国製の自動車を見ていた先人たちは、様々な思いを込め自動車を作り始めます。

その中で、日本の自動車産業の先駆けとなったのが、明治44年に橋本増治郎が中心となって設立した「快進自動車工場」でした。

大正3年になると、「快進自動車工場」に3人の出資者が現れます。

この3人の苗字は、田、青山、竹内で、その頭文字を一字ずつとって、DAT自動車が誕生します。

その後、アメリカで鋳物技術を学んだ鮎川義介による「戸畑鋳物」が、自動車産業にも進出、昭和6年にDAT自動車を傘下に迎え入れました。

DAT自動車を迎え入れた「戸畑鋳物」は、小型自動車生産1号車を完成させ、社名をダットソンと名づけます。

ダットソンはDAT(田・青山・竹内)の息子(SON)の意味を持っていましたが、ソンは損をイメージさせることから、後に太陽の意味を持つサン「SUN」に変え、DATSUNが昭和7年に誕生となったのです。

その2年後の昭和9年にDAT自動車から日産自動車に車名変更を行い、DATSUNは日産車の車名に使われるようになりました。

現在のエンブレムは?

現在使われている日産のエンブレムは、DATSUNのエンブレムがベースとなっています。

DATSUNのエンブレムは、シボレーのマークにヒントを得てセンターに赤い日の丸と太陽をモチーフに、天空のコバルトブルーをイメージさせた長方形を重ね合わせ、真ん中に白い文字で横にDATSUNと書かれていました。

このデザインがそのまま受け継がれ、DATSUNの代わりにNISSANの文字が入れられました。

その後、幾度となく書体が変えられてきましたが、創業50周年を迎えた1983年に、アメリカのペンタグラム社が製作したフォントとロゴに一新されます。

その後、ルノー傘下になってから、前CEOカルロス・ゴーン体制下で新しいロゴが社内公募され、エンブレムは立体的なデザインへと変更、2001年にフルモデルチェンジしたシーマとプリメーラを皮切りに、新しいエンブレムが採用され現在に至ります。

エンブレムをカスタムしよう

ショウGさんのマーチの画像
ショウGさんのマーチの画像
引用元:ショウGさんの投稿

日産のエンブレムは、シルバーメッキされた丸に、中央に同じくシルバーメッキされた横長のプレート内に黒くNISSANと書かれたデザインです。

日産のエンブレムはメッキ加工されているので、塗装するには密着材を塗装しなければ塗料がうまくつかず、また内部のNISSANの黒文字を残すには、高度なマスキング技術も必要となるので、DIYでカスタム塗装するには少しハードルが高いといえます。

しかし、それだけで「エンブレムのカスタムは無理か…」とあきらめる必要はありません。

日産のエンブレムは、多くの種類とデザインがアフターパーツとして販売さてているので、好きなデザインを選んで取り付けると良いでしょう。

エンブレム交換

日産エンブレムのアフターパーツとして人気が高いのが、DATSUNやインフィニティーのエンブレムです。

このほか、純正エンブレムのカーボン調やイルミネーションが搭載されたものまで数多くあります。

最初にご紹介するのは、DATSUNエンブレム。

このエンブレムは、フェアレディZのボンネットフード用なので、純正の取付穴に差し込むピンが付いていおり、さらにカーブが微妙についているので、平面にそのまま取り付けるとピッタリ取り付けることはできません。

しかし、裏面に台座を取り付ければどの車でもフィットできます。

二つ目は、インフィニティーのエンブレムで、こちらは縁取りがゴールドで装飾されたモデルになります。

取付用のピンが左右に1本ずつ付いていますが、カットすればどの車でも貼り付けることが可能です。

3つ目にご紹介するのは、エンブレムをグロスブラックに塗装し、文字をシルバー仕上げにしたエンブレムです。

手間暇かかけて制作された商品で、日産のエンブレムとしては珍しい商品です。

ステッカーでおしゃれに!

日産のエンブレムにステッカーを貼るという簡単なカスタマイズも人気。貼るだけで遊び心満点となる商品が販売されています。

エンブレム自体が丸を基調としているので、そこに手足のステッカーや翼のステッカーを貼るなどアイデア次第で、オリジナルのエンブレムとすることができます。

一つ目に紹介するのは、デビルステッカーと呼ばれる3Dの立体ステッカーとエンジェルステッカーがセットになった商品です。

貼るだけで、簡単にエンブレムをカスタマイズできます。

2つ目は、翼のシールです。

3Dで立体的なステッカーなので、純正エンブレムと組み合わせることで、オリジナリティーを出すことができます。

まとめ

ちばれでぃ〜ZさんのフェアレディZZ34の画像
ちばれでぃ〜ZさんのフェアレディZZ34の画像
引用元:ちばれでぃ〜Zさんの投稿

日産自動車は、日本の自動車産業とともに成長してきた老舗の自動車メーカーで、その思いはエンブレムの社名が変更されても受け継がれてきています。

現在のエンブレムも、日の丸と太陽をモチーフとしたデザインがエンブレムの丸にしっかりと残され、それを貫くNISSANの文字からなるデザインは、創業者たちの熱い思いを、今なお感じることができますね。

新着記事

おすすめ記事