新型車が続々と登場するSUV市場の中、初代のデビューから20年以上たった今でも変わらぬ人気を保っているトヨタの高級SUV「ハリアー」。その魅力はどこにあるのでしょうか?そこで、現行のトヨタ ハリアーについて、グレード・価格・スペックなどCARTUNEユーザーのカスタム事例を含めて紹介してみましょう。
ハリアーの基本情報
ハリアーは「高級サルーンの乗り心地と快適性を兼ね備えたクロスオーバーSUV」として開発され、後に世界中のメーカーから数多くのモデルが発売された「高級クロスオーバーSUV」の先駆的モデルです。
2013年11月にフルモデルチェンジされ、3代目となった現行モデルは、日本では導入されなかった4代目RAV4と基本コンポーネントを共用した国内専用車であり、2017年6月のマイナーチェンジを経て現在(2019/4)でも販売されています。
特長・魅力
現行のハリアーは、伝統の水平基調のプロポーションでありながらも、LEDヘッドランプを装備したフロントグリルや、立体的で力強いシャープ印象のなエクステリアとなっています。
高級クロスオーバーSUVならではのインテリアとしては、運転席では、前後スライド、リクライニングだけでなく、シート上下、座面前端上下の各調整を無段階に電動で行える「運転席8ウェイパワー&助手席4ウェイパワーシート」を装備。
さらに、エンジンスイッチ/パワースイッチのオン・オフやシートベルトの脱着により、降車時は運転席が後方へ、乗車時は運転席が元の位置へ自動的にスライドして乗り降りをサポートする「運転席オートスライドアウェイ」などがあります。
パワーユニットは、先代までの2.4Lエンジンからてダウンサイジングされた直列4気筒の2.0Lを採用し、ハイブリッド車は2.5Lの「リダクション機構付THS II」を採用して燃費を向上しています。
そして、2017年6月のマイナーチェンジにおいて、2.0L直噴ターボエンジン搭載車が新設定されました。さらに、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense 」、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドが全車に標準装備されています。
ハリアーのボディカラー
ボディカラーは32,400円のオプションカラーの「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」と「ホワイトパールクリスタルサンシャイン」を含む6色を設定しています。
また、特別仕様車の「PROGRESS"Style BLUEISH(ブルーイッシュ)"」には、オプションカラーの「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」の他に特別色の「ブラックマイカ」が設定されています。
ハリアーの グレード・価格
ハリアーのグレードは、2.0Lガソリン車、2.0Lターボ車、ハイブリット車という3つのパワーユニット別に、それぞれPROGRESS、PREMIUM、そしてELEGANCEというグレードを設定しています。また、エントリーグレードのELEGANCEを除いて各グレードに上級装備車の“Metal and LeatherPackage”を設定しています。
そして、トヨタの新しいスポーツブランド「GR」によるコンプリートカー「 “GR SPORT”」がガソリン車とターボ車のELEGANCEに加えられています。
また、各パワーユニットのPROGRESSグレードの“Metal and LeatherPackage”に、さらに特別仕様車「PROGRESS"Style BLUEISH(ブルーイッシュ)"」が設定されています。
特別仕様車 PROGRESS “Metal and Leather Package・Style BLUEISH”/PROGRESS “Style BLUEISH”:3,810,240円~4,634,280円
(ガソリン車)
- PROGRESS :3,780,000円~4,324,320円
- PREMIUM:3,249,720円~3,794,040円
- ELEGANCE:2,949,480円~3,143,880円
- ELEGANCE “GR SPORT”:3,398,760円~3,593,160円
(ターボ車)
- PROGRESS :4,050,000円~4,574,880円
- PREMIUM:3,519,720円~4,044,600円
- ELEGANCE:3,380,400円~3,574,800円
- ELEGANCE “GR SPORT”:3,996,000円
(ハイブリッド車)
- PROGRESS :4,604,040円~4,953,960円
- PREMIUM:4,074,840円~4,424,760円
- ELEGANCE:3,774,600円
ハリアーのスペック
ハリアーは、扱いやすく、日常域で十分なパワーの2.0Lと、高効率なツインスクロールターボチャージャーの高トルクによる気持いい加速フィールが体感できる2.0Lターボ車。そしてモーターのみで静かに走行できるEVドライブモードを搭載し、フロントとリアにモーターを配置した4WD走行による安定感と低燃費を実現する2.5Lハイブリッドという3つのパワーユニットから選ぶことが出来ます。また、ハリアーはすべてのグレードが5ナンバー枠に収まっていることが、最大のポイントといえます。
ボディサイズ
- 全長/全幅/全高:4,725mm/1,825mm~1,835mm/1,690mm
- 室内長/室内幅/室内高:1,965mm/1,480mm/1,220mm
- ホイールベース:2,660mm
ガソリン車
- エンジン種類・排気量:直列4気筒・1,986cc
- 最高出力:111kw(151ps)/6,100rpm
- 最大トルク:193N・m(19.7kgf・m)/3,800rpm
- JC08モード燃費:15.2~16.0㎞/L
ターボ車
- エンジン種類・排気量:直列4気筒・1,988ccターボ
- 最高出力:170kw(231ps)/5,200~5,600rpm
- 最大トルク:350N・m(35.7kgf・m)/1,650~4,000rpm
- JC08モード燃費:12.8~13.0㎞/L
ハイブリッド車
- エンジン種類・排気量:直列4気筒・2,493ccハイブリッド
- 最高出力:112kw(152ps)/5,700rpm
- 最大トルク:206N・m(21.0kgf・m)/4,400~4,800rpm
- モーター最高出力(前/後):105kw(143ps)/50kw(68ps)
- モーター最大トルク(前/後):270N・m(27.5kgf・m)/139N・m(14.2kgf・m)
- JC08モード燃費:21.4㎞/L
現行ハリアーのカスタム事情
現行ハリアーには “GR SPORT”が設定されており、ハリアーの新しいスポーツモデルとなっています。「GR」シリーズは、メーカーが本腰を入れてカスタムカーを導入することで、盛り上がりつつあるカスタムニーズを取り込もうという狙いがあります。
“GR SPORT”には、ELEGANCEの2WD/4WDのガソリン車と4WDターボ車に設定され、専用チューニングサスペンション、スポット打点追加+ブレース追加、専用メーター(GRロゴ付)、専用マフラー、カーボン調加飾(ドアスイッチベースなど)、小径ステアリングホイールなどが装備されています。
これだけの本格的なチューニングをメーカー純正として行っていながら、ベース車の約45万円高に抑えられており、グレードひとつ上のPREMIUMの価格に少し足す程度としているのは良心的と言えます。これからハリアーの新車を購入するなら“GR SPORT”を外すわけにはいきません。
CARTUNEユーザーのカスタム事例
ハリアーもCARTUNEユーザーの好物の様で多くの投稿がありました。車高を変えずにクロスオーバーのイメージそのものにするか、車高を下げてスポーツクーペにするかが悩み所です。
完成度の高いエレガントで純白がまぶしいです。エアロ、車高調、ホイール/タイヤとフルスペックでお見事。ハリアーはカスタムでそのプレミアム感が増します。
ハリアーは車高を落とすのがベスト。サイドスカートは定番。腰高なイメージの印象がガラリと変わって、SUVからスポーツクーペへと大変身しますね。
圧倒的にホワイトが多いハリアーですが、ブラックも健在。フロントスポイラーが付くと表情も一変。厚みが増して存在感が出てきます。
まとめ
デビューから5年以上経過したハリアーですが、まだまだ人気は衰えていません。それどころか、C-HRが発売された直後には、C-HRより割安感があるとして販売台数が上昇に転じたこともあります。そして今、C-HRより高め設定の「RAV4」が発売されます。
中古車市場でも人気は相変わらず高く、CARTUNEユーザーの中にも狙っている人が多いのではないでしょうか。新型RAV4が発売されたことにより下取りや買取されたハリアーが多く流通することで、今後、新車・中古車問わずハリアーのブームが起こるかもし知れません。