2019年04月22日 (更新:2020年08月11日)
冷却水ちゃんと点検してる?その重要性を徹底解説!
車が故障せず、安全に走るためには必要不可欠な「冷却水」。普段はあまりその必要性を認識することはありませんが、当然ながらとても重要な機能をもつ液体で、規定量入っていなかったり、漏れていたりすると車のエンジンが不能になることもあるのです。今回は冷却水の役割と、その重要性について解説していきます。
冷却水は超重要!
電気自動車でない車が動くには当然エンジンが動かなければなりません。ガソリンを爆発的に燃焼させ、気筒を動かすことによって推進力に変えます。
燃焼させるということは当然、熱が生まれます。その熱を冷やすのが冷却水の役割なのです。熱がこもりすぎると、いわゆるオーバーヒート状態となり、故障の元となってしまいます。
昔は空冷式と言って、空気の流れで冷やすものが多かったのですが、昨今の車であるならほとんど全てが冷却水を使用しているといっても過言ではないでしょう。
つまり、冷却水のことを知っておくことこそが、より良いカーライフの礎となるのです。
ちなみに水とは言っても、より熱を溜め込みやすいように調整された薬液が使われることが大半。ラジエーター液、クーラント液とも呼ばれていますね。
短期の使用でしたら水道水をそのまま使用しても問題はないと言えばないのですが、サビの原因になったり、凍結しやすかったりするため、水道水をそのまま冷却水として使用することは原則NGです。
点検・補充
基本的には整備工場などで車検時などに補充してもらうというユーザーが大半ではないでしょうか。
しかし、冷却水の劣化交換のサイクルは一般的に約2年と言われており、2年経っていない場合でも車の使用頻度や環境要因などによって補充や交換する必要は出てきます。
交換費用としても、5000円程度なので、基本的には半年から1年に1回は交換しておいたほうが無難です。冷却水の補充を怠っていたせいでオーバーヒートを起こして事故になってしまってからでは取り返しがつきません。
とはいえ、そう毎回整備工場に持っていってはお金もかかるし、車を預けると生活が困る……そうした場合は自分で冷却水を補充・交換することも可能です。
単に交換するだけであれば特段メカニックの知識がなくとも手軽に行うことが出来ますので、愛車の事情に合わせてどう交換するかを考えましょう。
お店で補充
ではここからは整備工場に依頼した場合と自分で補充した場合、それぞれのメリット・デメリットについてお話します。
まず工場、あるいはディーラーなどに依頼した場合ですが、小石が当たっての液漏れや、そうでなくてもラジエーターの詰まりなど、交換するのにハードルが高かったりすることが往々にしてあるため、やはり万全を期すのであれば工場などにお願いすべきでしょう。
また、工場でなら古い冷却水を一度全部抜いてから補充することで全量の効果が出来るので、より冷却水をキレイな状態で運転することが出来ます。
デメリットとしては、やはり費用がかかること。
また、前述したように少しの間とはいえ車を預けるため車を使えなくなることがデメリットです。
自分でやってみよう
では冷却水の交換を自分でやってみるのはどうでしょうか。
メリットとしてはやはり手軽に交換が出来ること。金銭的にもお手軽です。
ホームセンターなどにも冷却水は売っているので、ボンネットを開けて自分で補充してしまいましょう。
デメリットとしては、補充するためには専門知識がそこまで必要ではないとはいえ、それでもある程度の知識は必要ということです。
自分の車のパーツはどんな役割を持っているか、大まかにでも把握していなければどこに補充していいかすらわからないでしょうし、そういう場合は素直にプロに任してしまうのも手です。
ではここから、自分で冷却水を補充する方法を解説します。
まずは車のボンネットを開ける前に、冷却水の温度を確認しましょう。
熱くなっている状態で触るのは危険です。車内のメーターで温度が下がっている(車種の違いにより針がCを指している、赤いランプが消えているなど色々なタイプの表示があります)ことを確認しましょう。
問題なければボンネットを開け、ラジエーターキャップのホースを辿り、リザーバータンクを見つけます。
リザーバータンクは、ラジエーターのキャップ部分とホースでつながっているタンクです。
ここを目視して、冷却水の変色がひどかったり、液量が少なかったりした場合、補充を行います。
リザーバータンクのキャップには、「COOLANT」や「冷却水」などと表記されていますので、そこを開けて冷却水を補充します。
リザーバータンクがない車種の場合、直接ラジエーターのキャップを外して冷却水を注入することになりますが、その場合でもどこを外せばいいのかある程度は見ればわかるようになっています。
あとはキャップを締め、ボンネットを閉じれば完了です。
まとめ
定期的に冷却水の点検を行うことは、オーバーヒートなどのリスクを格段に抑えることが出来る立派なメンテナンスです。
あらかじめガソリンスタンドやディーラーなどから冷却水の場所や点検方法などを確認しておき、自分で普段から気にしておきましょう。