オフセット/リム/ピース構造 ホイールに関する知識を紹介します。

2020年12月31日

オフセット/リム/ピース構造 ホイールに関する知識を紹介します。

labelホイール

ホイールには外径のインチだけでなく他の数値があることはご存知でしょうが、オフセットの定義や、オフセットの重要性まで知っていますか?また、ホイールには3つの構造があり、それぞれの構造を知ってみると新たな発見があり、ホイール選びが楽しくなることでしょう。

オフセット

ホイールを新しく買い替えようとする時に、「オフセット」という単語を目にしたり聞いたりすることがあります。そもそもオフセットという言葉は、ホイールだけに使われている言葉ではありません。

ただ、ホイールに限った話をすると、「ホイールの中心位置と取り付け面(ディスク面)との距離が車体内側または外側にどれだけの距離があるのかを示した数値」という意味になっています。

つまりは、オフセットが変わることでホイールが車体の内側に引っ込んでしまったり、車体(フェンダー)よりも外側にはみ出してしまうことがあるということ。オフセットという言葉の意味や、車体内側、外側へとずれた状況について、そして車にとってのオフセットの重要性を見てみましょう。

定義

まず、オフセットという言葉はホイールだけに適応される言葉ではありません。オフセットとは、埋め合わせ(る)、相殺する(もの)、補う、補正(する)、補正値、代償、分派などの意味を持つ英単語です。

ITの分野では、何かの位置を指し示す際に、基準となる位置からの差(距離、ズレ、相対位置)を表す値のことをオフセットということが多いです。ITや機械工学などあらゆる分野でも使用されている言葉になりますが、「基準となる位置からの距離」という部分が、ホイールに適応されている言葉です。

インセットとアウトセット

オフセットのズレによって「インセット」と「アウトセット」があります。この2つの単語は、ホイールの中心位置から内側、または外側になることによって呼び方が変わります。オフセットがプラスやマイナスで表記されて、「+43」や「-12」などとなっている場合に、インセットとアウトセットの単語を使用します。

プラス側になるとインセットと言い、ホイールの中心位置がホイールの表面(外側)へズレることを表わしています。インセットの数値が大きくなればなるほどに、取り付けた際はホイールとタイヤが車体より引っ込んだ状態になります。

逆に、マイナス側となるとアウトセットと言い、ホイールの中心位置がホイールの裏面(車体側)にズレることを表わしています。アウトセットの数値が大きくなればなるほどに、取り付けた際はホイールとタイヤが車体より飛び出した状態になります。

オフセットの重要性

オフセットの設定数値によって、左右のタイヤの距離も変わってきますし、コーナリング性能や直進性能にも大きく関わってきます。また、取り付ける際にインセット値が大きくなると、インナー部分に存在するパーツに干渉してしまう恐れがあります。それと同じく、アウトセット値が大きくなると、フェンダーよりもホイールやタイヤがはみ出してしまって保安基準適応外になる場合もあります。

オフセット一つで車へ及ぼす影響は多く、簡単に片付けることのできない問題なのです。メーカー各社がそれぞれの車種に設定している純正ホイールのオフセットも、計算によって出された数値となっています。

リム

ホイールはそれぞれの部品によって構成されています。そのうちの一つとしてあるのが「リム」。他にも「スポーク」などがあり、それぞれに役割があります。

リムの役割としては、内側でスポークと繋がって固定されて、外側はタイヤが外れないように押さえている役割を持っています。車輪の一番外の輪っか部分であり、全体の形状を支え、維持している重要なパーツです。

ピース構造

ホイールの構造方法として、3つの種類があります。

  • 1ピース
  • 2ピース
  • 3ピース

それぞれの特徴を説明します。

1ピース構造

先ほど説明をしたリムとディスク(取り付け面)が一体構造となっているタイプです。この1ピースであれば、シンプルに製造ができることでホイールの剛性が高く、耐久性の高いホイールを作ることが可能です。

レーシングカーやスポーツカー、純正ホイールとして使われているのもこの構造のものになっています。リムとディスクが一体となって作れるからこそ、剛性が高いですが、その分デザインの自由度は低くなっています。

2ピース構造

1ピースとは違い、リムとディスクが別体型となっているのが2ピース構造です。ディスクとリムを溶接によって接合しているので、素人目で見ると1ピースホイールとの違いはわかりにくいです。メリットとしては、ディスクの位置を変えることができるので、オフセットの自由度が高いことでしょう。

1ピースよりもデザインの自由度は高いですが、その分価格も高くなる傾向にあります。また、この後紹介する3ピース構造のピアスボルトをダミーで装着しているモデルもありますので、注意しましょう。

3ピース構造

3ピースということで、まず1つ目がディスク、2つ目がアウターリム、3つ目がインナーリムの3つによって構成されているものが3ピース構造です。2つのリムがあるのが特徴となっており、2つのリムとディスクの配置を変えることで、2ピースではできないデザインにすることが可能です。

  • サンドイッチタイプ:ディスクをリムで挟む
  • オーバーヘッドタイプ:重ねたリムの上にディスクを置いて、ディスクを大きく見せる
  • アンダーヘッドタイプ:重ねたリムの下にディスクを組み付ける(ピアスボルトで接合)

この3つの形状にすることができます。3ピース構造のホイールは、製造上の過程が複雑です。手間が掛かるため、価格が高くなってしまいます。そして、デザインの自由度などからも各メーカーにとってフラッグシップモデルとなっているケースが多いです。

まとめ

ホイールを選ぶ時にサイズを選んでインチアップをしたりするだけでなく、オフセットの数値やホイールの構造を考えて選ぶことで、更に愛車に合わせたホイール選びが可能になります。構造による利点や価格を一考している時間は、ワクワクするものですね。ホイールについての知識を得た上で、改めて選んでみましょう。