2021年01月02日
ホイールを大きく!インチアップに関する基本情報を紹介します!
今回は、足回りをドレスアップする上で欠かせない「インチアップ」についてご説明します。タイヤ表記の見方から、インチアップの仕組みやメリット・デメリット、そして注意点を交えながらインチアップについて学んでいきます。
タイヤの規格に関する基本情報をおさらい
タイヤサイズの表記は、国際規格で決まっています。例えば、「195/60R15」というような表記で表され、「195」の部分はタイヤと路面が接している部分の幅、「60」は扁平率を指します。扁平率とは、タイヤが路面に接地している部分の幅に対して、タイヤの側面部分(サイドウォール)の高さがどれくらいかの比率を表す数値です。
そして「R15」というのは、ラジアルタイヤ(R)で、ホイールのリム径が15インチという意味になります。「インチアップ」はこれらのタイヤサイズを確認して注意しながら行わなければなりません。
インチアップとは
タイヤの表記の見方を知ったうえで、具体的に「インチアップ」とはどういうものかご紹介しましょう。
ホイールサイズを大きくすること
「インチアップ」とは、タイヤの外径を変えることなく、内側のホイールサイズ(〜インチ)を大きくするということです。これは、つまりたいやの扁平率を下げるということになります。
タイヤの接地している部分の幅に対して、タイヤの高さの部分(サイドウォール)を短くします。こうすることで、タイヤの外径を変えずにホイールのサイズを大きくすることが可能です。ちなみに、上記の逆を行なって純正よりもホイールのリム径サイズを落とすことを「インチダウン」といいます。
基本的に、ドレスアップは「インチアップ」、スタッドレスタイヤを履かせる時には「インチダウン」を行う場合が多いです。
インチアップするメリット
見た目がカッコよくなる
インチアップを施すことで、見栄えが一段と良くなります。これはホイールの占める面積が広がることで、見栄えが良くなるからです。「オシャレは足元から」といわれるように、車のドレスアップに非常に効果的です。
車の運動性能が向上する
タイヤを横から見たときに、タイヤとホイールの側面部分(サイドウォール)が薄くなります。こうなることでタイヤのたわみが減り、ハンドルのレスポンスが向上します。
インチアップするデメリット
偏平率が低くなると重くなる
インチアップをすることで扁平率が低くなると先述しましたが、タイヤとホイールでは圧倒的にホイールのほうが重いため、インチアップをするとホイールが大きくなり、重量が増えます。重量が増すと走り出しが重くなったり、ステアリングレスポンスが悪くなったりするため、多くのユーザーはホイールを比較的軽いものに交換をするなどのチューニングをすることで、デメリットを少なくしています。
純正よりもタイヤ代が高くなり、燃費も悪化
タイヤのサイズが大きくなることで、必然的にタイヤの価格も高くなってしまいます。また、タイヤと路面の設置面積が広くなり、抵抗が増えてしまうと燃費にも影響します。タイヤ代と燃費は車の維持費に大きく影響するので、しっかりと考えたいですね。
乗り心地の悪化
タイヤのサイドウォールが薄くなりたわみが少なくなることで、段差や小石を踏んだ時に機能するタイヤのクッション部分のゆとりが減ります。こうなると、路面状況が悪い道を走行した時に車内へショックが伝わりやすくなり、乗り心地が悪くなります。また、設置面積が増えるとハンドルを切った時の抵抗が増えるので、ステアリング操作にも影響を与えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?タイヤのインチアップについてご説明しました。タイヤのインチアップをする際は純正状態のタイヤサイズを参考にしっかりと検討することが重要です。
むやみにインチアップしてしまうと、タイヤの外径が変わってスピードメーターとの誤差が生じ、車検に通らない場合があるので注意しましょう。愛車の足元をよりオシャレでクールに仕上げられるインチアップを試してみてはいかがでしょうか?