カーフィルムはどんな基準で選べばよいのでしょうか?スモークの濃さだけで決めてしまうと、ドレスアップしかできません。シルフィードを使うことによって、ドレスアップだけでなく遮熱機能によって車内空間を快適にすることができます。今回はシルフィードがどんなカーフィルムなのかご紹介しましょう。
この記事の目次
シルフィードとは
車に貼るカーフィルムのブランドの1つである「シルフィード」。
カーフィルムは、ドレスアップや「車内を見られないようにしたい」といった目的で貼っている人が多いです。ですが、実はカーフィルムには思わぬ副産物もあります。
それは、断熱効果や紫外線・赤外線を遮るということ。
そして、シルフィードはこういった副産物的な要素に焦点をあてて作られたカーフィルムとなります。
シルフィードを製造する会社
シルフィードは大阪に本拠を置く「IKC株式会社」が製造・卸販売をしています。IKC株式会社は1964年に福岡県福岡市で白水工業として設立されました。
その後、大阪府大阪市へ本社を移転し、現在のIKC株式会社へと社名が変わります。
製造している商品は、カーフィルムの他に建物に使用されるガラスフィルムを始め、看板や室内装飾に使われるシートやLEDなどがあります。
シルフィードの性能は?
圧倒的な赤外線と紫外線のカット率!
シルフィードの特徴は、紫外線・赤外線のカット率の高さにあります。紫外線は99%、赤外線も90%以上カットしてくれます。
さらにこの性能は、カーフィルムのスモークの濃さには関係ありません。
クリアフィルムであっても、透過率の低い真っ黒なフィルムであっても性能は同じなので、ドレスアップにも使えますね。
紫外線・赤外線をカットするとどうなる?
紫外線とは、太陽光の中に含まれる成分の1つであり、紫外線を浴びることによって「日焼け」という現象が起きます。
そして、赤外線とは物体に熱を加える太陽光線の成分の1つであり、赤外線に当たることで体が熱くなったり、車内が熱くなります。
シルフィードはこの紫外線と赤外線をカーフィルムによって遮ることにより、車内を快適な空間へ変えてくれるのです。
他のカーフィルムとの違い
シルフィードが他のカーフィルムとどこまで違うのかを比較してみましょう。
IKCが販売しているカーフィルムには、シルフィード以外にルミクールと呼ばれる商品があります。ルミクールにもシルフィードと同様に紫外線を99%カットする性能がありますが、赤外線のカットについてはシルフィードには及びません。スモークがかかっていることによって断熱効果はありますが、あくまでもドレスアップ向けの商品になります。
圧倒的な断熱・保温性能を誇るシルフィード!
シルフィードは断熱フィルムとなりますので、夏は冷房の冷気を逃さず、冬は暖房の効きが良くなる保温効果があり、とても暖かい仕様となっています。通常のスモークフィルムと比べると断熱効果の違いが著しく、温度差が10℃以上も差が開きます。
ただのドレスアップだけでなく、年中を通して快適に過ごすことのできるシルフィードの性能には驚きですね。
ラインナップ
シルフィードのラインナップは、スモークの濃さによる全7種類。うち6種類はスモークとなっていて、可視光線透過率が70%を切っているためリアガラスにしか使用することができません。
1種類のみ性能を落とさず、可視光線透過率70%以上となるフィルムがあります。コチラはフロントガラスにも使えそうですね。一般的なスモークフィルムと比べて、表にまとめました。
品番 | 可視光線透過率(%) | 紫外線カット率(%) | 赤外線カット率(%) | 日射反射率(%) | 日射吸収率(%) | 日射透過率(%) | 遮蔽係数(%) | 備考 |
---|
一般スモーク(染色タイプ) | 13 | 99 | 17 | 5 | 49 | 46 | 0.72 |
SC-7003 | 3 | 99 | 92 | 6 | 66 | 28 | 0.58 |
SC-7008 | 7 | 99 | 92 | 6 | 63 | 31 | 0.59 |
SC-7015 | 13 | 99 | 92 | 6 | 60 | 34 | 0.61 |
SC-7020 | 20 | 99 | 92 | 6 | 58 | 36 | 0.63 |
SC-7030 | 30 | 99 | 92 | 6 | 52 | 42 | 0.67 |
SC-7045 | 46 | 99 | 92 | 6 | 45 | 49 | 0.72 |
FGR-500 | 89 | 99 | 90 | 7 | 23 | 70 | 0.89 | 可視光線透過率70%以上で運転席・助手席の窓に使用可能 |
この表で大事な数字となるのが、「可視光線透過率」と「赤外線カット率」になります。可視光線透過率が70%以上なければフロントガラスやフロントサイドガラスに使用することができません。
そして、赤外線カット率はシルフィードの特徴的な性能となります。全ての商品で90%以上の数値となっており、通常のスモークとは比べ物にならないことがわかるでしょう。この数値の高さが、断熱効果の高さを裏付けています。
まとめ
近年、カーフィルムはドレスアップだけでなく、車内空間を快適にする為の装備として注目されてきています。シルフィードのように断熱効果の高い商品が今後も発売されてくることは想像に難くありません。
ですが、そのパイオニアとなったシルフィードの性能には目を見張るものがあります。車で快適に過ごせるIKCの「シルフィード」、ぜひ皆さんも体感してみてはいかがでしょうか。