チューニングカーとしても人気を誇ったR32GT-R 最高速仕様はリアスポレス!

2019年03月18日 (更新:2019年03月18日)

チューニングカーとしても人気を誇ったR32GT-R 最高速仕様はリアスポレス!

labelスカイラインGT-R

銘器RB26DETTを搭載した第2世代GT-Rの中でも高い人気を維持し続けているR32GT-R。90年代の国産チューンドカー全盛期には数多くのチューナーにチューンドベースとして採用されました。それらの中からは有名なHKS Zero-Rやトミーカイラなどのコンプリートカーも誕生しています。

国産チューンドカーの性能を一変させたR32GT-Rの誕生

1989年に登場したR32GT-Rは、誕生と共に国産チューンドカーの性能を一変させたといっても過言ではないでしょう。それまではFC3S RX-7やRB20DETを搭載したZ31、6M-GEUを搭載した初代ソアラやセリカXXをベースに高度なチューニングを施すことで300km/hの最高速を競っていました。

そうした場面に登場したR32GT-Rは、その生い立ちからこれらの車を前世代のものとしました。特にその心臓部であるRB26DETTは、当時覇権を握っていたフォード・シエラRS500をラップタイムで上回ってグループAを制覇するために、求める性能から逆算して目標馬力が定められたともいう逸話もあります。

一説にはそれは600馬力超ともいわれ、それに耐えうるエンジンブロックなどが必要とされていたのです。RB26DETTエンジンは、市販モデルでこそ当時存在した280馬力自主規制にあわせてデチューンが施されていましたが、もともとは600馬力を想定して設計されたエンジンです。ブーストアップを中心としたライトチューンでも容易に実馬力としての350馬力が狙えました。

革新的な装備

エンジン以外にもR32GT-Rは革新的な装備を備えていました。やはりグループAのレギュレーションで定められたタイヤ幅に収めつつ大パワーを効率よく路面に伝えるために採用された電子制御トルクスプリット4WD機構、ATTESA E-TSはトラクション性能に優れ最高速トライの場面においても抜群の直進安定性を実現しています。

また、サスペンションに関しても4輪マルチリンクサスペンションを採用したことによって優れたロードホールディング性能を発揮しました。

更なる最高速を求めて

大パワーを無理なく発揮するエンジンと、それを効率よく路面に伝える駆動系を搭載したR32GT-Rですが、ことエクステリアに関してはダウンフォースを獲得するための大型リアスポイラーや、NISMOで限定販売された冷却性能を向上させるために追加装備されたフードトップモール、ニスモダクトによって最高速トライアルにおいては不利になってしまうドラッグも増加しています。

実際のグループAレースにおいてもリアスポイラーが発生するダウンフォースが強すぎるために長い直線ではフロントの接地感が薄れるため、トランクとの前方取付部にワッシャーをかませてスポイラーを寝かせてバランスをとったというレーサーの言葉もあります。

リアスポイラーレスによるドラッグの低減と最高速の向上

グループAレースではレギュレーションによりリアスポイラーを取り外すことは出来ませんでしたが、最高速トライアルの場ではドラッグの低減を目的としたリアスポイラーレスの仕様も現れます。首都高湾岸線を舞台にした人気漫画に登場するヒロインのR32GT-Rもリアスポイラーレスである事からご存知の方も多いでしょう。

R32GT-Rのアイコンの1つでもある大型のリアスポイラーを外しても、リアのブリスターフェンダーや、それに収まる太いタイヤを見れば本気仕様であることが一目でわかります。

また、申し訳程度に装着されたNISMO用のトランクスポイラーも迫力を加味しています。

そして伝説は海外にも

グループAレースでの戦績と、数々のチューンドカーの記録を達成したR32GT-Rは国内だけではなく現在では海外からも多くの人気を集めています。

特にアメリカにおいては25年ルールにより輸入が容易になった影響で多くの個体が海を渡っています。誕生から30年が経過したR32GT-Rですが中古車の価格も安定から上昇に転じるなど、その伝説はまだまだ続きそうです。

CARTUNEユーザーのR32カスタム例

こちらのホワイトのR32GT-Rなどはまさに、人気漫画に登場するヒロインの駆る愛車と同じような仕様で格好良い仕上がりですね。ディープリムのホイールも素晴らしいマッチングです。

フードトップモール、ニスモダクトは最高速トライアルには数km/h不利という話もありますが、こちらの車両を拝見すると、ノーマルとの差別化という点からも装着するとグループAマシーンにも近づき、迫力も増していると感じます。

最近はラインナップも少なくなりつつある3ピースホイール。R32GT-Rの現役当時はインパルやボルクレーシングなど各社から発売され人気でした。こちらの車両が装着しているのも今では貴重なNISMOホイールです

まとめ

衰えない人気を誇るR32GT-Rの誕生と、それが牽引したチューニングカーブームの全盛期を、最高速トライアル仕様から振り返ってみました。誕生から30年が経過したR32GT-Rですが、国内だけではなく今や海外からもバイヤーが買い付けに訪れることで中古車の価格も安定から上昇に転じています。R32はスカイラインとしてではなく、世界の名車としてその名を歴史に刻みつつあります。