自動車保険の相場って?保険の仕組みも解説します!

2019年03月03日

自動車保険の相場って?保険の仕組みも解説します!

label自動車保険

自動車を持っている方なら、ほとんどの方が加入している自動車保険(任意保険)。みなさんはどのような基準で自動車保険を決めていますか?インターネットが生活に浸透している今、ネット販売型自動車保険もたくさん増えてきました。今回は、自動車保険の保険料がどのように決まるのかなどをリサーチしてみました。

自動車保険料の決定方法

自動車保険料を決めるには下記のような条件があります。

  • 被保険者の年齢
  • 限定条件
  • 等級
  • 料率クラス
  • 補償内容

被保険者の年齢

これは、一般的にも認知度が高い「年齢条件」と呼ばれるものです。

「年齢を問わず補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」のように区分されていて、保険会社によっては「30歳以上補償」「35歳以上補償」などもあります。年齢が若いほど事故を起こすリスクが高いとされることから、若い年齢まで範囲を広げた年齢条件の方が保険料が高くなります。よって、保険料は高い順に、年齢を問わず補償 → 21歳以上補償 → 26歳以上補償 → 30歳以上補償 → 35歳以上補償となります。

限定条件

「年齢条件」は運転者を誰に限定するかで変わり、これを「限定条件」といいます。運転者を「運転者本人または配偶者まで」に限定した場合は、いずれか若い方の年齢に、「家族限定(同居の親族や別居の未婚の子を含む)」「限定しない」にした場合は、その中で最も若い方の年齢に合わせて設定します。

保険料は高い順に、限定しない → 家族限定 → 本人・配偶者限定 → 本人限定、となります。

等級

自動車保険では、契約者が所有または使用する自動車の総台数が9台以下の契約のことを「ノンフリート契約」、10台以上の契約のことを「フリート契約」といいます。

ノンフリート等級別料率制度において、割増引率を定めるための区分のことを「等級」といいます。

等級は契約者の事故実績に基づき、1等級から20等級までの20段階に区分されていて、初めて保険に加入するときは6等級からのスタートします。事故がなければ毎年1つずつ等級が上がり、事故があった場合は、翌年の等級が1事故につき3つ下がります。

ただしこれには例外があり、火災や爆発、盗難、いたずら、落書き、窓ガラスの破損などによる車両事故については、「1等級ダウン事故」として扱われます。また弁護士特約や人身傷害保険、個人賠償責任特約、ファミリーバイク特約などは「ノーカウント事故」として扱われ、保険を使っても等級が下がることはありません。

そして1~3等級には割増率が、4~20等級には割引率が適用されます。

1〜3等級の割増引率は以下の通りです。(割増引率は保険会社によって異なります)

等級 割増引率
1等級 64%割増し
2等級 28%割増し
3等級 12%割増し
4等級 2%割引
5等級 13%割引
6等級(スタート) 19%割引

一方、7〜20等級については、割引率が以下のように変化します。

等級 無事故での割引率(無事故係数) 有事故での割引率(事故有係数)
7等級 30%割引 20%割引
8等級 40%割引 21%割引
9等級 43%割引 22%割引
10等級 45%割引 23%割引
11等級 47%割引 25%割引
12等級 48%割引 27%割引
13等級 49%割引 29%割引
14等級 50%割引 31%割引
15等級 51%割引 33%割引
16等級 52%割引 36%割引
17等級 53%割引 38%割引
18等級 54%割引 40%割引
19等級 55%割引 42%割引
20等級 63%割引 44%割引

価格.comより

交通事故を起こしてしまい自動車保険を使った場合、翌年の等級が1回の交通事故につき3等級下がり(3等級ダウン事故の場合)、事故有係数が適用されるため、前回の契約で自動車保険を使わずに1等級上がった人と比べて、保険料は高くなります。

等級は引き継ぐ事が出来る

等級は、自分だけでなく同居親族にも引き継ぐことが出来ます。

自分に引き継ぐ場合、車を買い換えた場合と保険会社を変更する場合が考えられます。車を買い換えた場合は「車両入替」と言う制度があり、買い換えた車に合わせて保険料の差額を精算します。

保険会社を変更する場合は、満期日での変更か契約途中での変更かで対応が異なるので、保険会社に問い合わせ、状況に合わせた切替えが必要になります。

お子さんが免許を取って車を買った時などでも、親御さんの等級を引継ぐことができます。

「年齢を問わず補償」「21才以上補償」など、若い年齢条件での契約は保険料が高くなってしまうため、若いお子さんが親御さんの等級を引き継いで親御さんが保険に新規加入すれば、保険料がトータルで安くなる可能性があります。(等級の引継ぎには同居している親族であることが絶対条件です)

セカンドカー割引(複数所有者新規)

初めて自動車保険を契約するときの等級は6等級からのスタートですが、2台目以降の車を新規で契約するときは、下記の条件を満たせば7等級からスタートすることができます。

  • 1台目が自家用8種であること
  • 1台目が11等級以上であること
  • 1台目の所有が個人であること
  • 2台目が全くの新規で保険に入ること
  • 2台目も自家用8種であること
  • 2台目の所有者が個人で、以下のいずれかであること

(1) 1台目の記名被保険者と同じ

(2) 1台目の記名被保険者の配偶者

(3) (1)または(2)の同居の親族

(4) 1台目の所有者と同じ

  • 2台目の記名被保険者が以下のいずれかであること

(1) 1台目の記名被保険者と同じ

(2) 1台目の記名被保険者の配偶者

(3) (1)または(2)の同居の親族

長期契約

事故による等級ダウンや料率改定などによる保険料負担の増加を回避するための手段として「長期契約にする」という方法があります。長期契約とは保険期間1年超の契約のことで、保険会社によっては最長で7年間の長期契約が可能です。

長期契約の場合、毎年の保険料は契約時に決定されるので、契約期間中に等級ダウン事故や料率改定があっても保険料が上がることはありません。

また多くの保険会社では「ゴールド免許割引制度」を採用していますが、1年契約の場合は毎年免許の色を申告し、ブルーになった段階で割引がなくなってしまいます。これに対して長期契約の場合、契約の翌年に免許の色がブルーになったとしても、保険期間中はゴールド免許割引が適用されます。

料率クラス

「料率クラス」とは、契約者間の「保険料負担の公平性」を考えて、自家用普通乗用車または自家用小型乗用車について、車の型式ごとの事故や盗難等の発生状況等に基づき決定された数値のことです。

料率クラスは、4つの補償種目「対人賠償保険」「対物賠償保険」「人身傷害保険および搭乗者傷害保険」「車両保険」ごとに、1~9のクラスが決められています。

料率クラスは車の車種(車名)ではなく型式によって決定しますので、車種(車名)が同じでも型式が違えば保険料も変わってきます。

ちなみにフィットの型式は「DAA-GP1」や「DAA-GP6」などです。

料率クラスは毎年見直されており、同じ車でも料率クラスに変動があれば、契約内容を変更していなくても、保険料が変わる可能性があります。

料率クラスは「損害保険料率算出機構」(1964年に設立された非営利の民間法人。会員の自賠責保険料の一部などにより運営)という機関のデータによって決められているため、保険会社によって料率クラスが違うということはありません。

料率クラスが高くなるほど保険料が高くなるだけでなく、車両保険への加入そのものも難しくなります。料率クラス9の車は、インターネットによるネット販売型保険の契約ができないケースがほとんどです。

補償内容

「補償内容」は大きく分けて「相手方への補償」「自分・搭乗者への補償」「車のための補償」「その他の補償」の4つがあります。

相手方への補償

対人賠償保険

他人にケガをさせてしまった、死亡させてしまったなどの損害賠償責任を負った場合に、自賠責保険などの支払額を超える分に対して支払われる保険です。

対物賠償保険

契約している車の事故により、他人の所有する自動車、家屋、所有物などを壊してしまい、修理費などの損害賠償責任を負った場合に支払われる保険です。ガードレール、信号機、電柱、電車などの公共物への損害も補償の対象です。

自分・搭乗者への補償

搭乗者傷害保険

契約の車に搭乗中の方が、自動車事故によって死傷したときの補償です。対人賠償保険、人身傷害保険とは別に支払われます。搭乗者全員の死傷が補償され、落下物などによる死傷も補償の対象となります。

人身傷害保険

搭乗中や歩行中に、自動車事故で死傷したときの補償です。過失割合にかかわらず、搭乗者傷害保険とは別に支払われます。休業損害や看護費用、葬祭費用まで補償され、補償を受けても等級に影響はありません。

無保険者傷害特約

自動車事故で死亡または後遺障害を負ったが、相手の車が不明だったり無保険の場合など、相手方から十分な補償が得られないときの特約です。

車のための補償

車両保険

契約している車の修理代などを補償する保険です。当て逃げやいたずらなども補償範囲の「ワイドカバー型(一般条件)」と「限定カバー型」があります。

その他の補償

その他の補償として、保険会社によって「車内身の回り品特約」「免責ゼロ特約」「弁護士費用特約」「ファミリーバイク特約」などがあります。

と、自動車保険料を決定するにはさまざまな条件があります。

同じ車であっても、被保険者の年齢や等級によって、3〜4倍の違いが生じます。

自動車保険料を調べる方法

自動車保険料を調べる方法は、代理店に見積もりを依頼するかネット販売型の無料見積もりを受けるのが一般的です。

代理店に見積もりを依頼する

全国に代理店があり、自動車保険担当の営業マンが顧客対応をするため、それらの運営コストや手数料がかかり必然的に保険料は高くなります。ネット販売型と比べると2倍以上ということも珍しくありません。

しかし、代理店での契約では、担当の営業マンから重要事項などをきちんと説明を受けながらプランを決めることが出来るなどのメリットがあります。

他には自動車保険以外にも、生命保険など「保険」と名の付くものであればなんでも相談できることがほとんです。これは代理店だけにしかできない大きなメリットだといえます。

ネット販売の保険会社の無料見積もりを受ける

代理店に対し、店舗費や人件費などの運営コストが低いので、保険料は安くなります。

インターネット上で契約を完了できるのでお手軽でもあります。

しかし、プランの細かい設定などを全て自分で行わなければなりません。詳細な解説はありますが時間もかかります。

その他、電話での対応は事故の時だけで、それ以外はメールでの対応のみ、などのデメリットもあります。

現在、ネット販売型の自動車保険は数が多く選ぶのを悩むと思いますが、そんな時は「自動車保険一括見積もりサービス」を利用しましょう。

料率クラスを調べる

「自動車保険料の決定方法」の項で出てきた、「料率クラス」は簡単に調べることが出来ます。

損害保険料率算出機構の型式別料率クラス検索で調べてみましょう。

補償内容 フィット(GP6) NSX(NA2)
対人賠償責任保険 2 7
対物賠償責任保険 4 1
搭乗者傷害保険 4 5
車両保険 4 7

フィットと、スポーツカーのNSXを比べてみました。

  • 事故の時、相手の損害が大きい・・・対人、対物のクラスが高い
  • 搭乗者の被害が大きい(ボディ剛性が低いなど)・・・搭乗者損害が高い
  • 車両価格や盗難リスクが高い・・・車両保険が高い

というのが一般的な傾向ですが、対物のクラスがフィット4に対してNSXが1と低いのが面白いですね。みなさんもご自分の料率クラスを調べてみてはいかがでしょうか。

まとめ

自動車保険料の決定方法などをリサーチしてみましたが、いかがでしたでしょうか。

今回、ここに書き切れないほどまだまだいろいろな条件があるようです。本当に細かい条件で保険料が決定されていることがおわかりいただけましたか。

自動車保険料は少しでも安くしたいもの。めんどくさいからといって今のままで契約を続けるのではなく、年齢や、年間の走行距離なども踏まえて再見積をされてはいかがでしょうか。新しく車を購入する時は、料率クラスを調べてみるのもいいかもしれませんね。