2019年01月22日 (更新:2020年08月14日)
業者によって違う車検費用って大体どれくらい?詳しく紹介します!
車の車検時期が近づいてきたら、いくつかの業者をピックアップして、できる限り安く費用をおさえたいものです。比較すると、車検費用は業者ごとに違うことが分かりますが、そもそもどういった内訳で、それぞれどれくらいの金額なのかを事前に知っておきたいところ。今回は車検費用はだいたいどれくらいなのかについてご紹介します。
車検費用の内訳
車検費用は軽自動車と普通車によって異なります。さらに普通車の中でも、車種によって車検費用は大きく異なります。軽自動車であれば車検費用の相場は50,000〜80,000円ほど、普通車の場合は60,000〜120,000円ほどが相場です。
相場金額の変域が大きいですが、これだけ業者によって車検費用には違いがあるということでもあります。ここでは具体的に車検費用の内訳をご説明します。
法定費用
法定費用は国によって決められている費用です。同じ車種であればどこの業者で車検を受けても差はありません。法定費用には以下で取り上げている自動車重量税・自賠責保険・検査手数料の3つがあります。
自動車重量税
自動車重量税は車両重量ごとに税額が定められています。軽自動車は車種を問わず一律5,000円となっていますが、普通車は以下のように車両重量と車検有効期限によって税額が異なります。
~0.5t | 0.5t~1t | 1t~1.5t | 1.5t~2t | 2t~2.5t | 2.5t~3t | |
1年 | 2,500円 | 5,000円 | 7,500円 | 10,000円 | 12,500円 | 15,000円 |
2年 | 5,000円 | 10,000円 | 15,000円 | 20,000円 | 25,000円 | 30,000円 |
自動車重量税は、排出ガス性能や燃費性能が優れているなど、環境性能の高い車種については「エコカー減税」を適用。新車新規登録時免税を受けた車は、1回目の車検(継続検査)から免税になります。ただし2017年5月1日以降に新車新規登録した普通車については、免税要件を満たし、かつ2020年度燃費基準+40%以上を達成している車のみ、初回の車検(継続検査)から免税対象になります。
自賠責保険
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、自動車損害賠償保障法をもとに、公道を走る車は必ず加入しなければいけない保険です。もしもの事故が起きた場合、補償しなければいけない金額は相当な金額になります。基本的に車検ごとに自賠責保険に加入する必要があり、以下の金額が必要です。
普通車 | 軽自動車 | |
37ヶ月 | 36,780円 | 35,610円 |
36ヶ月 | 35,950円 | 34,820円 |
25ヶ月 | 26,680円 | 25,880円 |
24ヶ月 | 25,830円 | 25,070円 |
13ヶ月 | 16,380円 | 15,960円 |
12ヶ月 | 15,520円 | 15,130円 |
自賠責保険は、新車購入時は車検が3年つきますので36ヶ月または37ヶ月の自賠責保険に加入します。継続車検は車検有効期限が2年ですので、24ヶ月または25ヶ月の自賠責保険に加入しなければなりません。
車検検査手数料
継続検査を受けるときは「検査手数料」が必要です。通常検査手数料は陸運局で購入する印紙で支払うことから「印紙代」「証紙代」と言われます。検査手数料は以下をご参考ください。
車種 | 車検検査手数料 | 車検検査手数料内訳 |
3ナンバー車 | 1,800円 | 印紙400円、証紙1,400円 |
5ナンバー車 | 1,700円 | 印紙400円、証紙1,300円 |
軽自動車 | 1,400円 | ― |
車検基本費用
車検基本費用は、24カ月点検整備費用、測定検査料、車検代行手数料の3つがあります。車検基本費用はディーラーやカーショップなど、車検を受けるところによって金額が変わります。では具体的に車検基本費用についてみていきましょう。
24ヶ月点検整備費用
24ヶ月法定点検は、ディーラーや民間整備工場で受けることができる点検です。以下のような点検項目があり、ディーラーでも民間整備工場でも、点検項目に差はありません。
●エンジン | ●クラッチ・トランスミッション |
●潤滑装置 | ●点火装置 |
●パワステ装置 | ●バッテリー |
●ブレーキパッド・ディスク | ●マフラー |
●ブレーキローター | ●ボディ・フレーム |
●タイヤ・ホイール | ●ショックアブソーバー |
24ヶ月法定点検は、ディーラーで40,000~100,000円程、民間整備工場で30,000~80,000円程が相場です。ディーラーは整備保証が手厚いため、点検費用が高い傾向にあります。
測定検査料
測定検査料とは、車検のときに検査項目であるスピードメーターの正確さ、マフラーから排出される排ガスの検査などは、機械を使って測定します。その際に必要なのが測定検査料で、5,000~10,000円程が相場となっています。
車検代行手数料
車検代行手数料は、車検を業者などに委託するときに発生する費用です。基本的に車検代行業者は整備工場をもたず、車検や車検に必要な点検・整備を行ないます。車検代行費用の相場は10,000~20,000円程となっています。
整備費用
整備費用は、車検の際に点検を受けた項目の中で、部品を交換しなければ車検に合格できない場合に発生する費用です。整備する箇所によって費用はさまざまです。
車検に最低限かかる費用を業者で比較してみよう
車検を受ける場所によって金額がさまざまですので、業者ごとに車検に最低限かかる費用を比較していきます。
ディーラー
車検で最も信頼度が高いのがディーラー車検です。ディーラーで車検を受けた場合の相場は、
軽自動車で70,000円程
1,500ccクラスのコンパクトカーで100,000円程
2,000ccクラスのミニバンで110,000円
程になります。
以下でご紹介するカー用品店やガソリンスタンドの車検より割高になる理由は、24ヶ月法定点検で、2年後の車検を見越してより丁寧な点検・整備を行なってくれるから。また検査代行手数料が発生することも割高になる要因の1つです。割高な分、大きな安心感が得られます。
カー用品店
オートバックスをはじめとしたカー用品店でも車検を受けることが可能です。
カー用品店での車検は、ディーラー車検より安いのが特徴で、
軽自動車で45,000円程
1,500ccクラスのコンパクトカーで65,000円程
2,000ccクラスのミニバンで75,000円程
となっています。
ディーラー車検では車検基本費用が車種によって異なり、23,000~40,000円程が相場ですが、それに対してカー用品店では、車種を問わず15,000円程が車検基本費用の相場となっているのが魅力でしょう。さらにカー用品店で車検を受けるとオイル交換の割引や特典がもらえるなど、独自でさまざまなお得情報があるのも見逃せません。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでは、点検設備が併設されているところではその場で車検を行なってくれますし、提携している整備工場で車検を行なってくれるところもあります。
車検費用相場はディーラー車検より安く、
軽自動車で45,000円程、
1,500ccクラスのコンパクトカーで60,000円程、
2,000ccクラスのミニバンで70,000円程
となっており、カー用品店での車検と費用は変わりません。カー用品店の車検では代車を用意してくれる店舗が多いですが、ガソリンスタンドで車検を受けたときは、代車を用意してくれるところが少ないので、ここは要注意です。
まとめ
今回は車検費用がだいたいどれくらいなのかについてご紹介しました。
車検費用の内訳は法定費用・車検基本費用・整備費用となっており、法定費用はどこで車検を受けても変わりませんが、車検基本費用と整備費用はディーラーで車検を受けると割高です。しかしあなたが乗っている車種のことを深く知っているのはディーラーですので、ディーラー車検は非常に安心感が高いものです。
今回の記事で車検費用やそれぞれのお店の良さを知っていただき、どこで車検を受けるのかを考えてみてください。