車には、周りから車の情報の確認ができるよう、ナンバープレートや車検シールといった証明を提示しなければなりません。今回は、車検シールについて、どのような意味があるのか、そしてシールを貼り付けていないとどうなるのかを、詳しく解説していきます。
車検シールってなに?
自動車のフロントガラスに貼られているシールで、車検を取って公道を走行可能となった車に発行されます。正式名称は検査標章といいます。
フロントガラス中央上部に貼られた四角いステッカーが、車検ステッカーとなります。車検シールが貼られていない車は、車検を受けていない車となり、公道の走行はできません。車検を受けてあることを示す重要なステッカーなので、もらったら忘れずに貼る必要があります。
助手席上の丸いシールは法定点検用
そしてもう一つ、助手席側の上部の隅に貼られているのが、法定点検シールといいます。こちらのシールは丸い形をしており、車検シールとは違って貼ってなくても問題ありません。
車検シールはどういう意味があるのか?
車検シールは、前述の通り、保安基準に適合し道路を走ることができる車両であることを示す大事なシールです。車検を陸運支局や検査登録事務所に持ち込み合格すると、その場で新しい車検証と車検シールをもらうことができます。
しかし、指定工場で車検を受けると、車のフロントガラスに保安基準適合標章という紙が貼られ、車検証と車検シールが後から発行されます。
保安基準適合標章
保安基準適合標章は、車検に合格たことを示す紙で、新しい車検証とシールが発行されるまでの間のつなぎとなります。新しい車検証と車検シールが届いたら、保安基準適合標章をガラスから外し、車検シールを必ず貼ります。
このように、自動車を運行する時には、自動車の検査に合格していることを必ず示して走行しなければなりません。これが車検シールの持つ意味です。
車検シールはどこでもらえるのか?
車検シールは、車検を受けて合格するともらえるシールです。一般の方が車検シールをもらう場所は、車検を受けた自動車整備工場や、車検専門店となるでしょう。
自動車整備工場や車検専門店は自動車整備協同組合などに加入しており、そこに車検に合格した書類を提出すると、組合が一括して自動車検査登録事務所に書類の届け出をして新しい車検証と車検シールの発行を受けます。
車検シールは車検を受けた管轄の自動車検査登録事務所にて発行してもらいますが、不注意で車検シールを紛失してしまった場合には、何処の運輸支局・自動車検査登録事務所でも再発行が可能です。窓口に書類を提出すると再発行してもらえます。
車検シールの貼り方
車検シールは少し変わった方法でガラスに貼り付けるので、注意事項をよく読まなければ難しいといえます。
車検を受けたお店や整備工場からもらうだけで、貼るのは自分の場合も多くありますから、注意して貼らなければ失敗することになりかねなせん。
そこで、車検シールの貼り方をご紹介しますが、そのまま剥がして貼るのではなく、車検シールとして貼れるように透明シールと車検シールを合体させる必要があります。
やり方は以下の動画を参考にしてください。
このように、車検シールは、軽自動車も普通車も作り方は同じです。お店によっては、2つのシールを貼り合わせてから渡してくれる親切なところもあります。
しかし、基本的に車検シールは合体させて貼り付けるシールだということを忘れないようにして下さい。
車検シールを貼らないとどうなる?
車検シールを貼らずに自動車を運行させることは、保安基準に適合しているかわからないため道路運送車両法第66条に違反することになります。車検シールを貼らないと罰則も用意されており、道路運送車両法第109条第8号に、50万円以下の罰金とあります。
このほか、車検シールの添付位置も法律で定められており、自動車の前面ガラスの内側から、外から見やすい位置に貼り付けるよう決められています。これは、警察官や検査員が車検シールを見やすい位置とするためです。
しかし、運転の妨げになる位置に車検シールを貼るのも道路運送車両法違反となるので、フロントガラス中央上部に貼ります。この位置に貼るのが難しい車種は、助手席側上部に貼るのが一般的となります。
まとめ
車検ステッカーは、安全に走行できる自動車の証として貼る必要がある大事なステッカーです。車検シールを貼らずに走行する行為は法律違反で罰則もありますから、車検シールは必ず既定の位置に貼り自動車を運転しましょう。