新型カローラセダンハイブリッドが日本登場間近?トヨタのセダンを振り返ろう!

2018年12月26日 (更新:2020年08月24日)

新型カローラセダンハイブリッドが日本登場間近?トヨタのセダンを振り返ろう!

labelカローラ label車雑学

近々現れるのではないかと言われている車のひとつといえば新型カローラセダンです。特に新型のカローラセダンにハイブリッドモデルが登場するかどうかは気になるところですが、どうやらその動きはある模様。そこで今回は現在時点で確認できる情報の紹介と、過去に発売されたトヨタのセダン車を振り返りたいと思います。

新型カローラセダンがLAモーターショーで発表!

発売は2019年

シラツユさんのカローラアクシオNZE161の画像
シラツユさんのカローラアクシオNZE161の画像

今年2018年11月30日から12月9日(現地時間による)の間に米国のロサンゼルスで開催されていたロサンゼルスモーターショーにおいて新型カローラセダンが発表されました。ロサンゼルスモーターショーにおいて発表された新型カローラはハイブリッド仕様となっていて、米国で販売されるカローラセダンとしては初めてのハイブリッド車両となることが予測されています。

米国向けとして発表された新型カローラセダンの特長は、先ほど紹介したようにカローラとしては初となるハイブリッドモデルとなっていることです。搭載されるエンジンは2ZR-FXE型アトキンソンサイクル1.8Lの直列4気筒ガソリンエンジンで、これに2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムが採用される形になっています。

最高出力は、エンジンとハイブリッドシステムを合わせて121PSという最高出力を発揮するエンジンとなっているようです。米国向けの新型カローラセダン(ハイブリッド)のボディ形状は天井部分からCピラーやリアゲートにかけて滑らかで丸みを持たせたようなセダンらしいものとなっています。

ここで、2018年に大きな注目を浴びたカローラスポーツとそのボディ形状や見た目を比較してみると、カローラスポーツのボディ形状は前半分はほとんど似ていますがルーフ形状はほぼ直線的でリアスポイラーが装着されているという点が大きな違いです。

この2台を並べてみると、カローラスポーツは新型カローラセダンよりも遊び心があってスポーティーな印象が強く、新型カローラセダンは全体として落ち着いた雰囲気になっています。カローラスポーツはハッチバックということを考えるとボディデザインが異なることは当然ですが、そのデザインやマニュアル・トランスミッションモデルもあることから、カローラスポーツはどちらかというと若者寄りということがよくわかるでしょう。

新型カローラセダンってどんな車?

広州国際モーターショーで世界初披露された新型カローラセダン

新型カローラセダン
新型カローラセダン
引用元:https://newsroom.toyota.co.jp

先ほど紹介した新型カローラセダンは米国向けのハイブリッドタイプですが、去る11月16日に開催した広州国際モーターショーにおいてトヨタは同じく新型カローラシリーズのセダンを世界初公開として発表しています。

販売開始予定は2019年の春となっていて、まずは米国と欧州での販売から始める予定とのことです。その後、同2019年半ば(年央)に中国国内での発売を開始するなどして、世界150ヵ国での発売が計画されています。

日本でも当然発売される予定なのですが、日本で発売される新型カローラセダンは日本国内の道路環境やユーザーに合わせて最適化した専用仕様のセダンとワゴンで発売することを検討しているようで、ベースとなる車両はスポーティーモデルのカローラであると発表されています。

新型カローラシリーズセダンのポイント

新型カローラシリーズセダンの主なポイントは次のような点になります。

TNGAプラットフォームの採用

1つめのポイントはTNGAプラットフォームの採用です。TNGAはToyota New Global Architectureのことで、トヨタが新たに取り組んでいる新しい車づくりの一環(構造改革)になります。TNGAプラットフォームが採用されたことで自動車としての基本性能の向上や、現行モデルよりも全高を下げて低重心化することやトレッドを広げることもできるようになり、印象がスポーティー仕様寄りとなることは間違いないでしょう。

TNGAプラットフォームは走行性能だけでなく、インテリアを「センシュアル・ミニマリズム」というコンセプトで、広々とした空間と機能部品でコントラストをうまく引き出すことで室内の上質感を向上させることにも取り組んでいます。

新型のパワートレイン

2つめのポイントはTNGAによる新型のパワートレインです。新型となるパワートレインはいくつかのパワートレインを用意すると発表されています。2.0L ダイナミックフォースエンジンやダイレクトシフトCVTに6速MTといったパワートレインが採用されるとのことです。

Toyota Safety Senseの最新化

3つめのポイントは、今となっては普及したトヨタの先進安全装備であるToyota Safety Senseが最新化されることになります。国や地域に合わせた先進安全装備にすることでより安全な自動車を提供したいということが狙いです。今後どのような先進安全装備が追加されるのかは非常に気になるところではあります。

コネクティッド機能の提供

4つめのポイントはコネクティッド機能の提供です。新型カローラセダンではコネクティッドシステムを積極的に採用する流れとなっています。現在時点で確認することのできるコネクティッドシステムは中国、米国および欧州における利用方法を知ることが可能です。

中国では車載通信システムのDCM(Data Communication Module)を標準装備することで常にコネクト状態を維持することのできるシステム、米国ではコネクティッド・マルチメディア機能でApple CarPlayやAmazon Alexaなどと連携させることができるシステム、欧州では車両位置情報を緊急時に伝えて迅速に救急車両を手配することのできるシステム、となっています。

しかし、日本国内で利用については発表されていなかったので、どのようなコネクティッド機能が採用されるのか興味深いところです。

名称の違い

5つめは名称の違いです。新型カローラセダンはスポーティーモデルとプレステージモデルの2種類が用意されています。スポーティーモデルは日本、北米、そして中国(モデル名はレビン)、そしてプレステージモデルは中国(モデル名カローラ)や欧州などでのとりあつかいを考えているそうです。

国内向け新型カローラセダンはどうなるのか

新型カローラセダンには新しい取り組みなどが採用されていて性能の向上が期待されるのですが、巷で言われていることは、国内の現行カローラセダンの5ナンバーサイズは維持されるのかどうかということです。

上述したとおり新型カローラセダンのプラットフォームは最新のTNGAプラットフォームが採用されますが、それはつまり世界規模で統一されるということになります。実際、広州国際モーターショーにて展示されていた新型カローラシリーズのボディスペックは全長4,640mm x 全幅1,780mm x 全高1,435mmです。

このような中で国内向けの新型カローラセダンが5ナンバー規格に収まるのかどうかは非常に気になるところです。新型カローラの発売はカローラ12代目の誕生ということにもなります。現代の先進安全装備やスペックの高いプラットフォームなどが期待されますが、日本国内における立ち位置がどのように変わるのかということも注目です。

時代を変えたトヨタのセダンたちをご紹介!

新型カローラセダンがどのような車となるのか気になるところですが、トヨタはカローラ以外にも多くのセダンタイプの車を生み出してきました。ここではトヨタが過去に発売したセダンで、特に時代を変えたものを紹介していきます。

高級車の概念を変えた初代「セルシオ」

LS k's 14さんのセルシオUCF10の画像
LS k's 14さんのセルシオUCF10の画像

1989年から1994年にかけた発売されていたのが初代セルシオです。日本国内ではセルシオの名称で販売されていましたが、国外での販売名称はレクサス LSでした。1989年にトヨタが新たに始めた高級車ブランドレクサスにおいてフラッグシップとなるモデルとして、北米市場で1989年9月から発売を開始、そしてその翌月10月から日本国内での発売が始まったという流れになっています。1989~1990年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得した車としても有名です。

初代セルシオが高級車市場にもたらしたものは、高級車とはかくあるべきと言わんばかりの高い走行性能と快適性、そしてマーケティングの重要性です。初代セルシオは当時のトヨタ自動車が国外から受けていた「大衆車メーカー」というイメージを払拭すると同時に、レクサスブランドのイメージを決定づけた偉大なセダンとなりました。

初代セルシオが優れていたところを抜粋して紹介すると、静寂性に優れていた点、高いエンジンスペック、そして手の入った足回りです。源流対策を施すことによって振動や騒音の発生を抑えることに成功しています。

搭載エンジンは4.0L V型8気筒DOHC32バルブエンジンで、最高出力260PS/5,400rpmに最大トルク353N・m(36.00kgf)/4,600rpmという高スペックです。おして足回りはフロントサスペンションとリアサスペンション共にダブルウィッシュボーンが採用されていました。

A・B・C仕様という3つの仕様が用意され、特に上位グレードであるC仕様には電子制御式エアサスペンションを採用していた点も特長的です。B仕様には路面状況に合わせてダンパーの減衰力を調整するピエゾTEMSが採用されていました。

このように全体的に高性能なセダンと仕上がっただけでなく、細かいところにもこだわって作り上げられたことによる高い完成度がアメリカ市場では高く評価され、大成功を収めたのです。

クラウンの既成概念を打ち崩した「ゼロ」クラウンこと12代目クラウン

タカヒロさんのクラウンアスリートGRS184の画像
タカヒロさんのクラウンアスリートGRS184の画像

12代目クラウンは別名「ゼロクラウン」とも呼ばれるモデルです。発売されたのは今から15年前の2003年、掲げられたテーマは「ゼロからのスタート」になります。ゼロクラウンと呼ばれる由来はここにあります。

「ゼロからのスタート」というテーマは主要コンポーネントに関係しているのです。主要コンポーネントつまりプラットフォームやエンジンそしてサスペンションなどが新たに開発されています。それらに加えて軽量化も行われるなど、新たなクラウンというだけでなく性能も向上している点がポイントです。新採用のプラットフォームはNプラットフォームと呼ばれるもので、マークXやクラウンマジェスタなどにも採用されています。

新開発されたエンジンはV型6気筒DOHC24バルブ・デュアルVVT-i 直噴D-4ユニット、2.5Lの4GR-FSEエンジンと3.0Lの3GR-FSEエンジンとなっています。最高出力は前者が158kW(215PS)/6,400rpmに最大トルク260N・m(26.5kgf)/3,800rpm、後者が188kW(256PS)/6,200rpmに314N・m(32.0kgf)/3,600rpmです。

後輪駆動モデルと4輪駆動モデルの2つの駆動方式モデルがラインナップされました。最高出力や最大トルクの高さも気になるところですが、12代目クラウンからは直列型エンジンの代わりにV型エンジンが採用されたことで静寂性の向上にも貢献しています。

サスペンション方式はフロントサスペンションにダブルウィッシュボーン、リアサスペンションにマルチリンクという組み合わせです。トランスミッションは2.5LエンジンでAT5速、3.0Lエンジンでは6速のスーパーシーケンシャルが採用されました。

12代目クラウンは2005年10月にV型6気筒3.5リッター D-4Sの2GR-FSE型エンジンを搭載したグレードもラインナップされることとなりました。

世界を変えたハイブリッドのパイオニア初代「プリウス」

kazuahiruさんのプリウスNHW10の画像
kazuahiruさんのプリウスNHW10の画像

今や日本の大衆車となった世界で初めて市販化されたハイブリッドカー、それがトヨタ プリウスです。元々はトヨタの技術プロジェクトの一環で開発された車両ですが、1995年の東京モーターショーで展示されることとなります。

通称プリウスコンセプトと呼ばれていて、グレーとイエローのツートンカラーが車両の半分上と半分下を覆っているようなデザインです。ハイブリッドシステムは電気モーターとキャパシターで構成され、エンジンはD4エンジンでトランスミッションはCVTを採用、その他エネルギー回生システムや停車したときにエンジンを停止する機能なども搭載され、燃料消費率は10・15モードで30km/Lという低燃費を記録しました。

2年後の1997年には初代プリウスが発売されました。2003年には2代目プリウス、2009円に3代目プリウス、そして2015年に現行プリウスが発売されるなど、順調にモデルチェンジを行い、今ではロングセラー車種としてトヨタの看板車種です。

現行の4代目プリウスはトヨタの先進安全装備であるToyota Safety Sense が標準装備され、燃料消費率はベースグレードに当たるEグレードで40.8km/L、それ以外のグレードでも2WDであれば37.2km/Lとなっています。

低燃費で燃料費用の節約はもちろんのこと、事業で使用すれば経費削減につながること間違いなしです。なお、燃料消費率測定には4代目プリウス以前では10・15モードが使われていたので、過去モデルと比べても性能が高くなっていることも期待できます。

まとめ

シラツユさんのカローラアクシオNZE161の画像
シラツユさんのカローラアクシオNZE161の画像

今回は新型カローラセダンについて現時点で判明している情報の紹介と、トヨタが過去に販売していたセダン車の中でも大きな役割を果たした車種に注目・紹介しました。

次のモデルで12代目となるカローラのその歴史の長さにも驚きますが、来年以降の発売開始が予想される新型カローラセダンが、TNGAに沿ってどのような車両として日本国内や世界市場で、そしていつ発売されるのか楽しみです。

一方で国内モデルとしては5ナンバーのカローラセダンとして登場するのかどうかも気になるところですが、次なる情報を期待しましょう。