新たに車を購入する際に今所有している車を手放す方もいらっしゃると思います。今回は下取りについて、そもそも下取りとはどのような物か、他社メーカー車両でも下取りしてもらうことはできるのかなどをトヨタを例に解説、そして買い取り価格をできるだけ高くするにはどうすればよいのかもご紹介します。所有している車を手放して新しい車の購入を検討されている方は必見の記事です。
この記事の目次
下取りって?
新しい車の購入にあたって古い車を買い取ってもらうこと
下取りとは新しく車の購入をするにあたって古い車を買い取ってもらうことです。新車、中古車を問わず新たに車を購入する際に、今持っている車を手放される方は非常に多くいらっしゃいます。新しく車を購入する際に、ディーラーや自動車販売を行っている店舗では購入者が手放す車をそのまま買い取ってくれるので、1つの店舗で全てを完結することができるというメリットがあるのです。さらに下取りで買い取ってもらった分(下取り価格)だけ新たに購入する車の購入価格から割り引いてくれるというメリットもあります。
トヨタの下取りの仕組みはどうなっているか
トヨタの下取りの仕組みがどうなっているのかを紹介します。
ウェブサイトで参考価格を調べることができる
トヨタ自動車のウェブサイト上にある「購入サポート」というページをチェックすると下取り参考価格情報を確認することができるページへアクセスすることができます。このページでメーカー・車名・年式という3つの項目それぞれを入力すると、ボディタイプ・モデル選択のページへ移動し、それらを選択した後のページで該当するグレード・仕様を選択すると、シミュレーション結果として下取り参考価格を算出することができるという仕組みです。しかし、あくまでも参考価格ですから、正確な下取り価格はディーラーに車両を持っていって査定してもらう必要があります。
店舗にて下取り価格を見てもらう
ウェブサイト上で下取り参考価格を知ることができますが、実際の下取り価格はトヨタ系ディーラーで査定を受ける必要があります。総経距離、事故歴の有無、グレードやカラーリング、ヘコミや傷の有無などでも査定額が下がりますので、現物がどれくらい程度が良いのかを判断する必要があるということです。
旧車や80-90年代スポーツカーの中古車市場をご覧いただくとお分かりいただけますが、市場の傾向によって下取り価格も変動します。そのため、確実な査定額を知りたい場合にはトヨタ系ディーラーにて下取り価格を査定してもらうことをおすすめします。
車だけ売りたい場合
車を売りたいけれど新たに車の購入を考えていない場合、そのような時にはトヨタのT-UPという買い取りネットワークを利用して査定依頼をすることで参考買い取り価格を調べることが可能です。あくまで参考価格ですが、どれくらいの価格で買い取ってもらえるのか概算を知ることができます。
下取りって他社メーカーでもOK?
基本的にOK
下取りする場合に他社メーカーの自動車でも下取りをしてくれるのか否かという疑問があると思いますが、基本的にどのメーカー車両でも下取りしてもらうことは可能です。実際、トヨタの下取りシミュレーションページでも、「日産・ホンダ・マツダ・三菱・スバル・いすゞ・スズキ・ダイハツ」の中から下取り参考価格査定車のメーカーを選択することができるようになっています。ウェブサイトの形式は違えど、他社メーカーの車両下取りをしていることは日産やマツダなどでも同じです。国内メーカー車両であれば、日本車ディーラーならほとんど下取りしてくれることでしょう。
他社メーカー車両を下取りすると何が違うのか
他メーカー車両でも下取りすることが可能ということですが、ここで気になる点は同メーカー車両下取りの場合と何が違ってくるのかということです。その大きな違いは、同メーカーの場合下取り価格を比較的高くしてもらえるということにあります。
例えば、いまのっているトヨタ車をトヨタ系ディーラーに下取り依頼した場合、査定から販売そしてパーツの用意から整備まで一貫して車内で完結することができます。自社の車両ということでパーツも整備マニュアルやノウハウも豊富です。しかし、これが他メーカーの車両の場合、下取り後の整備にあたっても自社内でパーツを用意することはできず、整備についても一度調べる必要があります。時間や手間にお金も比較的かかってくるのです。
そしてなによりも、自社の車を乗っているユーザーが他メーカーの車へ乗り換えてしまうことを防ぐために、同メーカーの車両を高い価格で下取りすることでユーザーの流出を防ぐこともできます。「わが社の車に乗り換えてもらえれば下取りも他メーカーへ出すより高く買い取るのでお得ですよ」ということです。
賢く下取りして安く車を買おう
上記で紹介したような内容を知っているか知らないかで下取りで得をすることができるかどうかに大きく影響するため、必ず知っておきたい情報です。ここでは、どうすれば下取り価格を高くすることができて、新たに購入する車を安く手に入れることができるのかを紹介します。
可能な限り綺麗にしておく
手放す予定の車を下取り査定に出す前に、その車を可能な限り綺麗にしておくことは必ずやっておきましょう。具体的にどこを綺麗にするべきかと言いますと、外装部品(ルーフからタイヤにかけてまでのボディ全体のこと)の洗車や、車内に付いている汚れの拭き取りやフロアマットの埃取りなどです。内張りについてしまった汚れなどもできる範囲で拭き取って汚れを落としておくこともおすすめします。これと合わせて必要のない荷物を車から降ろして整理
- 整頓しておくと印象アップです。
新車の購入を考えている場合には具体的な予定を伝える
下取りに出すということは新たに車を購入することを考えているということです。新たに購入したい車はどの車種なのか、下取りに出す車はあるのか否かを伝えておくと、担当者も作業を進めやすく納車予定日もわかりやすく、下取り価格が具体的にいくらくらいになるのかを可能な限り正確に計算することができます。最初から下取りに車を出す旨を伝えると、それを踏まえて利益をできるだけ上げようと車両の割引を多くすることができない可能性もありますので、交渉する気持ちのある方は、下取りの旨を伝えずに車の購入のみの商談を行い、割引できるところまで割引してもらってから下取り査定を出すという手段も効果的です。
無理に下取りに出さない
もう1つ紹介したいポイントは、無理に下取りに出さないということです。どういうことかと言いますと、新たに購入する車の販売店に下取りに出すのではなく、他の買取店で買い取ってもらうという意味になります。この方法を行う場合、比較することができるのでより高い価格で車両を買い取ってもらうことが可能です。その代り、同時に2つの店舗と連絡を取ることにありますので、煩雑と言えば煩雑です。手間は増えますがより高い価格で古い車を売ることができるということがポイントとなります。
下取りに出すまで車をぶつけない、壊さない
これは査定で金額が出た後に気を付けることになりますが、購入した車を受け取って古い車を下取りに出すまでにぶつけない、壊さないように気を付けましょう。査定後に塗装を傷つけたりしてしまうと、その傷の大きさなどによって査定額が減額されてしまいます。下取り前にふと気が抜けてぶつけてしまう可能性もそれなりにありますので、細心の注意を払って余裕を持ちながら運転するようにしましょう。
まとめ
今回は車の下取りについて、そもそも下取りとはどういうものか、トヨタの例を紹介しつつ他メーカー車両の下取りや下取り価格をより高くする方法などをお伝えしました。下取り価格は車の状態や中古車市場におけるその立ち位置などが大きく影響します。新たに車を購入するにあたってそのまま買い取ってもらいなおかつ購入する車を割引してもらえれば良いですが、そもそも下取りに出すのかそれとも買取業者に依頼するのかを検討すると納得のいくようにすすめることができるでしょう。