快適かつスポーティーに走りたい人にオススメのシトロエンDS4

2018年12月02日

快適かつスポーティーに走りたい人にオススメのシトロエンDS4

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「個性」と「革新」のシトロエンが送り出したコンパクトSUV「DS4」。クーペルックなエクステリア、6MTの設定など、「走り」へのこだわりが見られる一台です。本記事では、そんな「DS4」の、スポーツ性能、上質なインテリア、そしてラインナップに一つであるクリーンディーゼルエンジン「BlueHDi」についてご紹介します!

MTの設定があるクロスオーバーSUV

2010年、パリサロンで発表された「シトロエン DS4」。その後「DSライン」がシトロエンから独立したことで「DS4」として再出発しました。本記事では、「シトロエン DS4」を前期として、独立後のDSオートモービルス社の 「DS4」を後期として紹介していきます。

前期(2011年9月~2016年3月)

2011年9月、シトロエン DS4が日本で販売開始されました。DS4のエクステリアの最大の特徴は、一見すると2ドアクーペのようなエレガンスがあるのに、実は5ドアハッチバックであるという点でしょう。

後席ドアのドアハンドルは、サイドウィンドウ内に配置されています。よーく見ると分かるのですが、後席の窓は、その設計上"はめ殺し"となっています。後ろの窓が開かないのは賛否が分かれるところかもしれませんが、デザイン優先のシトロエンが妥協を許せなかったところのようですね。

ただ、そういった多少の不便もこのデザインのためと思えば、許容できるのではないでしょうか。そして、DS4の特徴としてもう一つ挙げられるのが、6速マニュアルトランスミッションの設定です。しっかりとMT車という選択肢を提供してくれるのが、シトロエンの良いところですよね。

MTの設定があるのは、日本では前期型DS4の「スポーツシック」というグレードのみとなっています。スポーツシックはその名の通り、「街乗りで十分」とはいかない人のための、しっかり中身の詰まったグレードです。1.6L 直列4気筒DOHCターボが発揮する最高出力は200ps(147kW)/5800rpm、最大トルクは28.0kg・m(275N・m)/1700rpmとなっており、コンパクトな車体にしては十分すぎるパワーを与えられています。

基本グレードである「シック」でも、エンジン性能は十分です。スポーツシックと同じく、1.6L 直列4気筒DOHCターボ。最高出力は162ps(120kW)/6000rpm、最大トルクは24.5kg・m(240N・m)/1400rpm(前期最終型)となっています。これでも日本のホットハッチ以上の性能を秘めています。

シックのトランスミッションには、発売開始時に装備されていた「パドルシフト付6速EGS」と、改良後に装着された「トルコン式6速AT」の2種類があります。6速ATの方は、普通のオートマチック車ですね。「EGS」とは「エレクトリック・ギアボックス・システム」の略で、いわゆるセミオートマのことです。

「シフト、クラッチ操作をロボットがやってくれるMT」という感じですが、「シフトチェンジのたびにアクセルを抜かないと違和感がある」、「パドルシフトで自分のタイミングでシフトチェンジしたほうが運転しやすい」など、乗りこなすには少しコツがいるようです。しかし、ATの手軽さとMTのダイレクト感を両立できる点で、一部の層からは支持されています。こういった層にワクワクを届けてくれるのがシトロエンらしいですね。

後期(2016年4月~2017年4月最終型発売)

2015年に発表された「DS4」は、DSブランド(DSライン)自体がシトロエンから独立することに伴い、フロントグリルのロゴが「ダブル・シェブロン」から「DS」のデザインに変更されています。

今回のマイナーチェンジによって、ヘッドライトを中心としたフロント周りのデザイン変更がなされ、同時に30㎜アイポイントの高いSUVモデル「DS4 クロスバック」も発表されました。反対に、「スポーツシック」がラインナップからなくなりました。そしてその後の改良で、後期型には「クリーンディーゼルエンジン」モデルが設定。その性能や燃費については後述しますので、ぜひ楽しみにしておいてください。

DS4は、2018年に生産計画の見直しによって生産終了がアナウンスされました。現在日本で購入するためには、中古車を探すしかありません。そもそも万人受けを狙っておらず、言ってしまえばマイナー車なので、狙い目の市場になっています。

高級感のあるインテリア

引用元:https://ar-media.citroen.com

インパネ周りは基本的に「シトロエン C4」と共通しており、完成度の高い仕上がりです。ダッシュボードには柔らかな手触りの「スラッシュスキン」という素材を採用し、手触りの良さにもこだわられています。DS4の大きな特徴のひとつとして挙げられるのがシトロエンでも「C4 ピカソ」をはじめとした多くの車種に採用されている「パノラミックフロントウィンドウ」。

こちらの画像は「C4 ピカソ」のものですが、DS4も同様に、フロントガラスのルーフ側のサンシェードを少し後退させることができます。フロントウィンドウの開口面積が広がり、開放感が得られることで、快適なドライブを楽しむことができそうですね。こちらは、2012年の改良により、追加された「クラブレザーシート」です。

腕時計のベルト(ウォッチストラップ)がモチーフになっているのがお分かりでしょうか。美しいデザインでありながら、遊び心も感じられて面白いですよね。標準シートも同様に、全席にスポーティーなバケット形状のシートを採用しています。しかし、その座り心地は「シトロエンらしく、ソフト」との声も多く、スポーティーと快適性のバランスがしっかり考えられていることが分かります。

トランク容量も370Lを確保。分割可倒式のリアシートなので、さらに荷室を広げて、大きめの荷物でも積むことも可能です。「クラスレスの上質感」を目指すDSライン。エクステリア、インテリアに与えられた濃密な世界観が案外リーズナブルな価格で手に入るというのは、非常にお買い得だと筆者は感じます。

クリーンディーゼルって?

DS4には、プジョー、シトロエン、DSオートモービルズを統括するグループ会社「PSAグループ」が開発したクリーンディーゼルエンジン(BlueHDiエンジン)を搭載しているモデルがラインナップされています。「そもそも、クリーンディーゼルって何?」という方のために、簡単に解説しておきますね。

クリーンディーゼルとはそもそも何か?

「ディーゼルエンジン」という言葉は昔からよく聞きますが、「クリーンディーゼル」という言葉が登場したのは、比較的最近のことになります。

ディーゼルエンジンと普通のガソリンエンジンとの決定的な違いは、「軽油」で走行でき、燃料代が安く済むという点です。また、その機構上、「ノッキングが起きない」「低回転で高いトルクが得られる」「燃費がいい」というメリットもあります。

その反面、「特有の振動音」があったり、「比較的高価」であるというデメリットがありますが、ディーゼルエンジンの最大の弱点は、「燃え残った粒子状の有害物質が発生する」という点でした。

そのため、20世紀末頃にはその問題が取りざたされ、ディーゼル車を規制する法律や条例が制定されました。乗用車に対するものではなかったのですが、ディーゼル車乗りにとっては、肩身の狭い時期だったようで、私の父がこの頃に「三菱 デリカ」を手放したのを覚えています。

そして、2009年には、世界一厳しいといわれる排出基準「平成22年排出ガス規制(ポスト新長期規制)」が定められてしまいました。

しかし、ここで終わらなかったのがディーゼルエンジン。2008年に、ポスト長期規制適用から1年前倒して発売された「日産 エクストレイル 20GT」(世界初のクリーンディーゼル車といわれています)を皮切りに、メーカーは技術革新にいそしみ、今日では、当たり前のようにクリーンディーゼル車が街を行き交うようになりました。

お察しの方もおられるかもしれませんが、「ポスト新長期規制」に適応した、PMやNOx(有害物質)の排出量が少ないディーゼルエンジン搭載車が「クリーンディーゼル車」と一般的には呼ばれています。

DS4のBlueHDiエンジン

DS4に搭載されているディーゼルエンジンも、もちろんポスト新長期規制に適応した「クリーンディーゼル」です(2016年7月から後期型DS4 / DS4クロスバックに設定されています)。グループPSA(旧プジョーシトロエン)が開発した「BlueHDi」エンジンは、選択触媒還元(SCR)、微粒子フィルター(DPF)を組み合わせる独自の技術により、NOx排出量を最大90%、カット。さらに、同じ性能のガソリン車と比較した場合、CO2排出量を約15%軽減し、燃料消費量を約25%改善した環境性能を実現しています。

細かいスペックは、2.0L 直列4気筒DOHCターボ (ディーゼル)、最高出力180ps(133kW)/3750rpm、最大トルク40.8kg・m(400N・m)/2000rpm。JC08モード燃費は19.2km/L(軽油)となっています。

後期型にはガソリンエンジンモデルも同様にラインナップされていますが、1.6L 直列4気筒DOHCターボ、最高出力165ps(121kW)/6000rpm、最大トルク24.5kg・m(240N・m)/1400~3500rpm、JC08モード燃費は14.9km/L(ハイオク)となっており、全体的にクリーンディーゼルモデルの方が高い性能を持っているようです。

まとめ

本記事では、シトロエンが発売した「DS4」について、スペック、インテリア、「BlueHDi」というクリーンディーゼルエンジンについて解説しました。日本ではすでに販売が終了している車種なので、手に入るのは中古車しかありませんが、車両のクオリティーからすると、かなりお値打ちなものばかりが並んでいます。少しでもDS4を「カッコいい」「可愛い」と感じた方は要チェックです。

反面、後席の窓が開かない、独特なEGSという変速機の設定など、人によっては扱いづらさを感じてしまう”クセ”を持っているというところもあります。そこが許容でき、シトロエンの濃い世界観を理解できる方なら、きっとDS4という車が大好きになれますし、ともに楽しいカーライフを送ることができるでしょう。本記事で「DS4」という車の魅力が少しでも伝わったなら幸いです。

本記事は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。