シルビア、プレリュード・・・バブルという時代を駆け抜けた「デートカー」たち

2018年03月13日 (更新:2018年05月23日)

シルビア、プレリュード・・・バブルという時代を駆け抜けた「デートカー」たち

label車雑学

1980年代末から1990年代初頭にかけ、日本は空前の好景気に舞い上がっていました。そんな時代の中で、「女の子ウケ」一点集中で大人気となったクルマ「デートカー」たちをご紹介します。

異常なまでの盛り上がりを見せた「バブル経済」

引用元:CARTUNE
「MR.FUSION」さんのセラ。「あの」トヨタがこんなクルマを出してしまえたのがバブル。

1985年のプラザ合意以後、円高が進んだことから打ち出された日銀の金融緩和策は日本を一気に実体のない好景気へと突き動かしました。ピーク時の日経平均株価は38,915円。これがバブル景気です。

株や土地、高級自動車を転がしているだけで夢のような大金が手にできた時代。「景気のいい」話ばかり聞かれる中で車業界も盛り上がりを見せます。

日産・スカイラインGT-RやホンダNSX、ユーノス・ロードスターといった名車、トヨタ・セラやオートザム・AZ-1といった迷車?も続々生まれました。

「デートカー」の登場

引用元:www.honda.co.jp
元祖デートカー。登場した当時はまだドアミラーは認可されていなかった

そんなバブル前夜、1982年に登場したホンダ・プレリュード(2代目)はフェラーリよりも低いと謳われたボンネットなどロー&ワイドなボディに流行のリトラクタブルヘッドライトを装着。

モテ男の必須アイテム「デートカー」の元祖的存在となりました。

運転席から助手席の背もたれを倒すことが可能なノブが付いていたことからも、メーカーがどういった層をターゲットにしていたかが伺い知れます。

時代の寵児となった「デートカー」たち

引用元:CARTUNE
「ソアラ」さんの愛車。人気のあったツインターボのグレード。
引用元:CARTUNE
「Lucifer」さんの愛車。ターボ搭載のK's筆頭に高い人気を維持している。

プレリュードを皮切りに、国内自動車メーカー各社は対抗となるデートカーを続々と投入しました。

デジタルメーターや電子制御サスペンション、ホワイトのボディカラーが生み出す高級感を売りに「ハイソカー」なる言葉も生み出したトヨタ・ソアラや打倒プレリュードを旗印に開発され近未来的なプロジェクターヘッドライトを採用し、グッドデザイン大賞を受賞した日産・シルビア(S13)が代表例でしょう。

これらのクルマはFFのプレリュードと異なり、駆動方式にFRを採用していました。

ホンダも他社の猛追に負けじとプレリュードをリニューアル。基本的にはキープコンセプト(助手席の例のノブも含め)でしたが、国産初の4輪操舵システム「4WS」が話題に。

映画「地下室のメロディー」を意識したCM戦略も受けこちらも大ヒットとなりました。

引用元:CARTUNE
「K.2.」さんの3代目プレリュード。売上低迷期には固定ライトに変更した「inx」も投入されたが・・・

デートカーたちのその後

引用元:CARTUNE
「まっきー」さんの元愛車、4代目プレリュード。CMにはF1ドライバー、アイルトン・セナを採用するなどスポーツカーとしてアピール。

1990年をピークにバブルが崩壊すると、もともと高価格帯であったデートカーたちは不況の煽りを受け売上が伸び悩むようになりました。

カッコイイ車を持っていないとモテない時代も終わりを迎え、クルマの売れ筋は堅実路線にシフトします。

時代の寵児だったデートカーも多くが中古車市場に流れました。

ここでFFのホンダ、FRのトヨタ・日産で明暗が別れました。

デートのための道具ではなく、中古で安く乗れるスポーツカーとしての再評価の流れが出てきたのです。

一般的にスポーツ走行に向いているとされるのはFR。シルビアは峠の走り屋、ソアラはシャコタンを好む暴走族らを中心に人気となり、一定の支持を得続けたことから結果としてS14、S15という流れ、またレクサスSCへの流れへと繋がりました。

一方のプレリュードはFFだったことが災いしてかそうした方向での人気は出ず、VTECエンジンでよりスポーティーな路線に変更した4代目、3代目までのスペシャリティカー路線に戻した5代目とモデルチェンジを続けるも人気の再燃には至らず、同じFFスポーツのインテグラに統合という結末を迎えました。

さいごに

いかがでしたでしょうか。バブルという時代は崩壊を経験した人からすれば儚い幻のようなものでしたが、結果として夢のようなクルマたちを後世に残してくれました。

日本車の技術革新も大きく前進したと言われています。

CARTUNEにはそんな当時を偲ばせるカスタムから今だからできるカスタムまで多くのデートカー、バブルの名車たちの投稿が揃っています。

あなたもCARTUNEでそんなクルマたちに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?