見た目だけ?いやいや、実用性もあるんです!ネガティブキャンバーの仕組みと鬼キャン3選!

2017年11月30日 (更新:2018年05月23日)

見た目だけ?いやいや、実用性もあるんです!ネガティブキャンバーの仕組みと鬼キャン3選!

labelカスタム全般

街中を走っていると、キャンバーを寝かせている(ネガティブキャンバー)車を見かけることはありませんか。カスタムの一種として取り入れられているネガティブキャンバーですが、性能面でも大事な役割を果たしています。今回はネガティブキャンバーについて、その原理からつけ方、車検対応についてまで徹底解説していきます。

引用元:https://cartune.me/notes/c5tKjvDaqx

ネガティブキャンバーってなに?

ネガティブキャンバーとは何でしょうか。下記の画像にあるように、車のタイヤを、正面から見たときに寝かせた状態になっていることをネガティブキャンバーと言います。逆に正面から見たときに、タイヤを立たせた状態になっていることをポジティブキャンバーと言います。

ネガティブキャンバーの役割としては、旋回時のタイヤグリップ性能の向上が挙げられます。車がコーナーを曲がるとき、車体のロールが発生します。タイヤが地面に対して垂直だと、コーナー時、車体のロールによって外側のタイヤの接地面積がタイヤの外側の部分だけになってしまいます。この場合、タイヤは本来のグリップを発揮できません。そのため適切なキャンバー角度( ネガティブキャンバー)をつけてあげることで、コーナー旋回時にタイヤの接地面積を増やし、グリップ性能を向上させます。

引用元:http://macasakr.sakura.ne.jp/WA8.html

ネガティブキャンバーのメリット・デメリット

メリット

コーナー時の旋回性能の向上

上記にも記した通り、ネガティブキャンバーの大きなメリットは、旋回時のタイヤグリップ性能が向上することです。サーキットでもワインディングでも、基本的にどの場所でも直線部分よりも、コーナーになっている箇所のほうが多いと言えます。そのため、コーナー時の旋回性能を上げることは、タイムアップに繋がるといえるでしょう。

デメリット

タイヤの偏摩耗の発生

ネガティブキャンバーにするということは、車体のロールが発生しない通常走行時、タイヤの内側しか地面に接地していないことになります。そのため、長距離走行していると、内側だけ溝が減ってしまうことになります。通常走行している場合、タイヤの外側の溝はあまり減らないので、内側が極端に摩耗していることになかなか気が付かないというケースもよく見受けられます。

ステアリングが重くなる

ネガティブキャンバーをつけると、キングピンオフセット値が大きくなります。キングピンオフセット値が大きくなればなるほど、タイヤの向きを変える際、より大きな力が必要となります。そのため、ネガティブキャンバーを付けると、ステアリングは重くなります。

引用元:http://www.donel.jp/check/ch-070119.html

直線におけるタイヤ性能が落ちる

スポーツ走行時において、ネガティブキャンバーは直線走行時のタイヤグリップ性能を落とします。例えばスタートするときや、直線でブレーキを踏むときなど、ネガティブキャンバーになっていることによって、タイヤのグリップの一部しか使えていないことになります。そのため、ネガティブキャンバーにした直後は、スタート時のタイヤグリップや、直線でのブレーキングに物足りなさを感じるかもしれません。

以上のように、ネガティブキャンバーにすることによるデメリットは数多く挙げられます。しかし、スポーツ走行時において、これらのデメリットよりも旋回性能の向上といったメリットのほうが大きく、タイムを縮めることに貢献していると一般的には考えられています。そのためレーシングカーや競技車にはネガティブキャンバーをつけることが主流です。

ネガティブキャンバーのつけ方

フロントの調整

調整式アッパーマウント

フロントのサスペンション形式がストラット式の場合、サスペンションのアッパーマウントが調整式のものを装着することでキャンバーを任意に変更することが可能です。

キャンバーボルト

フロントのサスペンション形式がストラット式の場合、キャンバーボルトでキャンバー角を調整することも可能です。調整式アッパーマウントよりも安価なのが大きな特徴です。しかしキャンバー調整は調整式アッパーマウントよりも難しいです。

調整式アッパーアーム

フロントのサスペンション形式がダブルウィッシュボーン式の場合、アッパーアームを調整式のものに変更することで、キャンバーを任意に変更することが可能です。

リアの調整

調整式アッパーアーム

リアがマルチリンク形式になっている場合、アッパーアームを調整式のものに変えることでキャンバー角の変更か可能です。

リアキャンバープレート

リアがトーションビーム式の場合キャンバープレートを装着することでキャンバーをつけることが可能です。難点としては、調整式ではない点です。そのためキャンバーを調整するためには、異なる厚さのプレートを購入する必要があります。

スポーツ走行時におけるキャンバー調整

カスタムとしてネガティブキャンバーを楽しむ場合、自分の好みに合わせてキャンバー角を付ければよいでしょう。けれども、スポーツ走行などを行う際、コーナーの旋回能力を最大限にあげるためには、どの程度キャンバー角をつけるべきなのでしょうか。

一つの方法としてはタイヤの温度測定が挙げられます。コースレイアウトにもよるのですが、例えばコーナーが多いコースの場合、外側、真ん中、内側のタイヤ温度が大体同じならば、タイヤの性能をコーナー時にも活かしきれていると考えられます。逆に内側のタイヤの温度が高ければ、キャンバー角のつけすぎでしょう。外側のタイヤ温度が高い場合、もう少しネガティブキャンバーにしたほうが良いでしょう。真ん中のタイヤ温度が高い場合、タイヤ空気圧が高すぎると言えます。このようにタイヤ温度を測定することで、キャンバー角を適切な角度に調整することが可能です。

ネガティブキャンバーの車検対応

「自動車が直進姿勢をとった場合において、車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通りそれぞれ前方 30度及び後方50度に交わる2平面によりはさまれる走行装置の回転部分(タイヤ、ホィール・ステップ、ホィール・キャップ等)が当該部分の直上の車体 (フェンダ等)より車両の外側方向に突出していないもの」

引用元:https://www.automesseweb.jp/2016/07/25/8769

上記の規定に違反する車両は車検に通ることはできません。逆に言えば、上記の範囲内であれば、どれだけネガティブキャンバーをつけても大丈夫だということです。

終わりに

いかがでしたでしょうか。ネガティブキャンバーについて理解は深まったでしょうか。カスタムとして、そして車の性能を向上させるために、ネガティブキャンバーを利用していきたいですね。

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