2018年08月07日 (更新:2020年09月02日)
ネジ式VS全長調整式!それぞれの車高調サスペンションのメリットは?調整方法は?様々な車高の下げ方を紹介!
labelサスペンション labelカスタム全般車のカスタムといえば、よく耳にするのが「車高調」。車高を下げるローダウンに欠かせないパーツですが、どんな種類があってどう取り付ければいいのか、気になる方も多いのではないでしょうか。今回はこの車高調を徹底解説します!
この記事の目次
車高調とは?
「車高調」とは、車高調整式サスペンションの略です。その名の通り車高の調整が可能な社外品のサスペンションということになります。この目的としては車高を下げることでカッコよくすることははもちろんですが、走行性能を高めるといった面もあります。車高調の中には減衰力を調整する機能が付いたものもあり、スポーツ走行時のセッティングの幅が格段に広がるのです。
車高調の種類
車高調には大きく分けて「ネジ式」と「全長調整式」の2種類があります。この違いは車高調整方法の差にあります。
ネジ式の車高調
サスペンションのスプリング下部にある「ロックシート」と呼ばれる部品の位置を動かすことで車高が変わります。調整と同時にスプリングが縮んでしまうため、走行中にスプリングがこれ以上縮まない「底突き」という現象に陥りやすいほか、車高を下げるとサスが硬くなってしまうのが弱点です。
全長調整式の車高調
フルタップ式とも呼ばれます。こちらはスプリングとは関係のない本体下部に取り付けられた部品の位置を調整します。お値段はネジ式よりも張ってしまいますが調整によってスプリングの全長が変わることがないため底突きが起こりにくく、こちらのタイプがおすすめです。
ダウンサスを使ったの車高調整
ちなみに、ただ単に車高を下げたいだけであれば「ダウンサス」と呼ばれる、サスペンションのスプリング部のみを取り替えるものも多く出回っています。こちらは価格が安い反面調整が不可能というデメリットがあります。予算に合わせてチョイスしてみてください。
車高調の取り付け方法
基本的な取り付けの流れとしては、
- ジャッキアップ
- タイヤを外す
- ブレーキホース固定部分を外す
- ショック上下の固定ボルトを外す
となります。
DIYの定番といえる作業ですが、サスペンションの形式によって作業の難易度は変わってきます。
足まわりの交換は、ショップなどでは整備士資格を必要とする作業です。作業に少しでも不安を感じたら、無理をせず近くのショップに持ち込むことをおすすめします。この場合の作業工賃は3万円前後が相場のようです。
安全・安心をお金で買う、また必要な工具を揃えること考えれば決して高くないといえます。ご自身でトライされる際は安全のため車輌にしっかりリジットラック(ウマ)をかけ、最後に各部を増し締めすることをお忘れなく。
車高調の調整方法
車高調整の方法は種類によって異なりますが「車高調レンチ」と呼ばれる工具を使用するところは共通です。調整は装着したままで行えます。ネジ式であればシート下部のロックナットを緩めてから車高調レンチでシートを回転させます。
全長調整式の場合、車高調下部のブラケットという部品を緩めてから上部のシートをレンチで回転させます。車高調のなかにはダンパーの減衰力調整機能が付いたものもあります。これはサスが伸び縮みする速度を調整できるものです。
大抵の場合は調整ダイアルがアッパーマウント側に付いていますのでこれを回して調整しましょう。時計回りに回せば減衰力が上がり(硬い乗り心地)、反時計回りに回せば減衰力が下がります。
車高調がある場合の車検で注意すべきことは?
標準で装着されているサスペンションから車高調に交換するにあたって、車検に通るのかどうか気にする方もおられると思いますが、基本的には問題ないことが多いです。しかし、マフラー部等の最低地上高が9cm確保されていない場合、保安基準に適合せず車検に通りません。
また、セルシオやクラウンマジェスタなど、エアサスが純正仕様の車に車高調を入れる場合は、走行装置の変更に当たるため車検にあたって「記載変更」が必要になります。ご注意ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?車高調という言葉はよく聞きますが、その詳しいところはあまり知られていないように思います。あなたの車のカスタムに今回の記事が少しでも役立てば嬉しいです。車好きコミュニティ『CARTUNE』には、車高調を入れた車の投稿がたくさん!あなたもアプリをインストールして参加しましょう!